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90話 急激に爆発


前回の続きです!どうぞ!




「……あなた何者???」



「あら? それあんたに言わなきゃダメかしら……?」



「素手でその威力……。 馬鹿げてるわ。」



「……アンタが弱いんじゃなくて?」



「……ハァ???」



マリンの頭に血が上る。 そして、先程まで考えていた苛立(いらだ)ちが形を変えて、鋭くなっていく。


私は荷物じゃない……。


私だって戦える……。



「こんな所で苦戦する程ヤワじゃないわよ!!!」



マリンはムチを取り出すと、魔力を練り出す。


水系魔法────────


ゆらゆらと燃え上がるような青いオーラがマリンのムチに纏(まと)われていく。



「アクア・テイルッッッ!!!」



だが────────────



「……最高♡」



「なっっッッッ!!??」



マリンのムチは確かにその男の身体を捉えていた。 常人ならばしなる大木(たいぼく)に打たれるほどの威力。 だが、その男の身体は擦(す)り傷ほどの怪我しかしていなかった。

それどころか、自分の体に傷を付けるなんて……と喜んでいるようにすら見えた。



「……あなた名前は……??」



「……マリン……よ。」



「あら♡……上は?」



マリンは舌打ちをするが、その男の目には有無を言わせない怖さがあった。



「マリン・クオーヌ。 ……アンタこそ何者よ……。」



マリンがそう聞き返すと、男はニヤリと笑った。



「……ship of fools。 愚者(ぐしゃ)の船(ふね)……とでも言っておこうかしら。」



「……愚者の船……?」



「……冥土の土産に教えてあげようかと思ってね♪ 私の名前は虚飾(きょしょく)のバリア♪ ……マリン・クオーヌ。 ちょうど良かったわ、あなた達を探していたの……。」



そう言うとバリアの体は膨(ふく)れ上がる。



「……アンタの名前は殺害リストに入ってる……。」



「え……。」



私の……名前が……?



「破力(はりょく)って知ってるかしら……?」



バリアの拳が光る。



「……極破拳(ガルガンディア)。」



マリンは見たことがなかった。 次元が……空気が握力(あくりょく)によって握りつぶされている所を……。

空間をねじ曲げるほどの握力。 そこだけ、亜空間(あくうかん)ができあがりそれを振り下ろす。


終わ………………………




バババババババババババババッッッ────────────────────




爆発ッッッッッッッッッ────────────────!!!




マリンは大きな爆発に吹き飛ばされ、バリアはその大きな爆発に飲み込まれる。


そして、────────────



「……あーあ。」



その爆発を起こしたであろう本人。 気だるそうに首を抑える紫髪(むらさきがみ)の青年。 年は若い、リサードと同じくらいだろうか……。



「……さっさと消えろ女。 ここから、''急激(きゅうげき)に''戦いが始まるぜ……。」



そう言って紫髪の青年はニヤリと笑った。 その後ろ姿には、彼の地で見たデミウルゴスが映って見えた気がした。



────────────────────────────────────






今回は本当に短いです! 申し訳ありません! しかし、いい展開です!!!

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