表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/91

82話 ノア


遅くなりました!続きです宜しくお願いします



ここはディスタシア牢獄(ろうごく)。 あれから3日がたち、白髪の青年リサードは外で草むしりをしていた。

ウルグスに脱獄(だつごく)の話を持ちかけられた後は大変だった。 当たり前のようにほかの囚人(しゅうじん)達も話を聞いていたため、牢獄の中には嘲笑(あざわら)う声と震え混じりで止める声、(さと)す声が響いた。 それに、ウルグスとユーシンが言い返し、口喧嘩へと発展し看守(かんしゅ)たちが流れ込んできたという感じだ。

そして、なぜここで草むしりをしているのかと言うと……



「アイツらめ……。 絶対に俺は脱獄してみせる。 」



「……………………………………。」



「ハァ……。」



囚人の1人が脱獄のことを看守に言い、看守にやってみろと笑われたあと1週間の庭掃除(にわそうじ)を言い渡されていた。

俺を加えた3人で……



「……おい、ユーシン、リサード。 何真面目に草むしりしてるんだよ。 そんなの置いといてさぁ。」



「………………………………。」



「ハァ……。」



黙々と草をむしるユーシンと、溜息をつきながらも真面目にむしるリサード。



……空を見上げると快晴が広がっている。



「おかしいよなぁ。」



リサードはずっとあった違和感を口にする。



「何がだい?」



「……だってさ、あの看守の反応といい、この牢獄甘いよな? 脱獄の話してたヤツらを外で草むしりさせるんだぜ? 確かに、大きな壁で囲われているけど、出れるやつもきっといるだろう? どこが世界最高峰なのか……」



「……ハッハーン。 いいところに気がついたね、リサード。 」



そう言うと、鼻をフンッと鳴らし、意気揚々(いきようよう)と説明するウルグス。



「……ここは警備については甘いんだ。 見張りは1日1度。 それに加えて、庭での自由時間が3日に1度与えられて、見張りは3人! まあ、貴族の街だから、庭にも噴水ついているしね。 字面だけ見るとこんなに甘い牢獄は無いと思うだろう……」



そう言い終えると、目をつぶりウンウンとうなづいて見せる。 ふざけているのかとおもった矢先、その後開いた目は笑ってはいなかった。



「……ここの脱獄に成功した例は、ある男を除いて1度もされたことが無い。昔は世界で一番甘いって話だった。 しかし、ここ数10年はただ1人だけだ。 ある男がこの街に来てからというもの、この街は世界最高峰と言われるようになったのさ。」



「ある男……???」



「……ある男って???」



リサードは聞き返す。


ん……? 誰の声だ……?


なんか今混じってたような……?



「ああ、その男の名は……」



そう続きを言おうとしたとき、ウルグスも聞きなじみのない男の声が聞こえていたらしく、その声の方を見上げる。

すると、────────



「……────────ッッッ!!! 」



ウルグスは声にならない言葉を発し、尻餅(しりもち)をつく。 見ると、ユーシンも尻餅をついている。


リサードはバッと距離を取り、その男を見る。


リサードにも負けないほど白く、それでいて綺麗(きれい)に整えられた長髪。 この世のものとは思えないほど、整った顔立ちに、優しい声。 白い制服に身を包み、腰に装飾のついた剣がさしてある。



「やぁ。 ウルグス君にユーシン君。 掃除は進んでいるかい?」



「……で、で、出やがった……!!」



「出やがった……?」



リサードは不思議そうにその言葉の意味を探る。


マジで……?


この男がその……


すると、その男は文句のつけようのない立ち振る舞いで、リサードへと挨拶する。



「……やぁ、初めまして。 君が最近入った噂の新人リサード・ブルオスト君だね?」



「……アンタも名乗れ……。」



「そうだね? 申し訳ない。 」



彼はそうかしこまるとリサードに体を向けた。



「……私の名はノアだ。 ただの看守さ……。 あまり怖い顔しないでくれ。 」



「……ノア???」



リサードは脳裏に何かが引っかかる。 コイツの名前をどこかで聞いたことが……


すると、────────────



「……リサード!!!」



ウルグスがそう叫ぶ。 その瞬間だった。ノアとのとった距離は10m近くあったはず……忽然(こつぜん)と姿を消す。


そして、────────────



ポン。



ゾクッ────────


肩に手を置かれる。



「……君がリサード君か。」



真後ろッッッ!!!


必死に振り返ろうとするリサード。 しかし、体が動かない。


俺は警戒を解いていなかった……! いつの間にこいつ……!!!


そして、体の動かないままウルグスとユーシンには聞こえないような声でそっと囁かれる。



「……ミラとの噂は聞いてるよ、引退剣士(いんたいけんし)。 」



そして、────────────



「……オボロ君は元気???」



ゾッッッ────────────


呼吸が詰まる。


思い出した。 ……ノア・アルテミス。 獅子王の心臓(リオンズハート)で聞いた噂。 唯一、氷の女王……ミラを(あしら)う男。


やっと体が動く。



「お前……!!!」



リサードは手を置かれたまま前転し、足で(くう)を切りそのまま距離をとろうとする。


が、────────



「……あんまりはしゃがないでくれ。 昨日寝てないんだから……」



「……マジでかよ……」



肩に手は置かれたまま……


前転して距離をとったんだぞ……。 何なら、回し蹴りだって織り込んで距離をとる際確認したはずだ……。


すると、ノアは大きな声で呼びかける。



「……ユーシン、ウルグス? リサード君をよろしくね? 」



そう言うと、肩から手が離され体の動きが楽になる。 すぐさま、振り返るがもうそこにはいない。


そして、────────────



「……後で話がある。 悪いことはしないよ? 」



「お前……」



すぐ横を通り過ぎていく声。 まるで、頭を占領をするよう……


話は終わりかに見え、声と姿が消える……。 だが、最後驚愕(きょうがく)の言葉がリサードを眠らせることは無かった。



「……ヒュドラ。 そして、クロエ王女……。 聞きたいことは沢山あるんだろう?」



「ッッッ──────────?!!!!!」



そう声が聞こえ、リサードが言い返そうとした時にはどこからも声をは聞こえず、既に姿はなくなっていた。



────────────────────────────────────────







携帯が壊れていて、やっとあげることが出来ました。 ほんとに……もう……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ