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転移2

「何もない大地だね」


転移されてきた土地を見ながらうららはふむと頷く。



「そりゃあここで全ての命を消失させる大魔術を行使されたからな」



レクセウスの言葉にうららはふむと頷く。



「どんな戦だったかは知らないけど、この真っ白な砂ばかりの土地をどうにかするのが先だね」



「ああ、この世界の魔法やらなんやらは教えたしね」


「あんたも大体大雑把だね、まあある程度できるようになったからいいがね」



「----たった一時間で全属性と希少魔術、僕を越える神術を開発するとかとんだ神だがね」



「RPGをよくしてたからね、案外頭は柔らかいつもりだよ」



「地球の遊戯を知る転生者も確かに規格外だからなあ」



うららはレクセウスを見ながらため息をつく。



「----あんたは隠し玉の一つや二つあるだろう、残虐性にかけては私よりも上だろう?」



「どうだかね」



「----まあ私みたいな位の低い神には関係ない話さね、どれ農民時代の記憶でも掘り起こしてやるかね、となると住まう者も必要だね」


「そうだね、この世界は普通に神が人間と接触する世界だし、信仰も自己強化には有用だよ」



「----じゃあ外を見る為の眷族でもつくるかね」


うららは今まで作った事のない眷族を作る事を提案した。




「といってもここには何もないからね、大気に宿る風を媒体にして産み出してみようか」



「江戸時代から神なのに作らないなんて珍しいね」



「一人で大概できたしね」



そう言いながらうららは風にかき混ぜるように


自分の地を数滴たらすと小さな人型になっていく。




「これはまた可愛いな」


レクセウスはにこりと笑う。



「そうだね、ファンタジーにあやかって黒髪だしクロノにしようか」



「それ、安直すぎないか」


にこにこと笑う見た目が9歳くらいの長い黒髪を束ねたうららに似た幼い無表情の少年を見ながらうらら

ふむと頷く。



「教育は服をきてからだね」


そういうと黒い着物と刀を作りだすと渡しながら


「そうだね、私の事はおかあさんとでもよんでくれたらいいよ、なんせ私の血から産まれたんだからねえ」



「とんでもない親子に出会ってしまったな」



「うるさいぞれくせうすおかあさんのことばのじゃまをするな」



「----息子も息子で恐ろしいね」


レクセウスは苦笑をする。



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