6月9日のこと
今日も朝から芋虫(蛹)さん、こんにちは。
しかし返事はない。当然である。
蛹になって、時間も過ぎて。
昨日のように焦るようなことがなければ、書くこともない。
今のところ「パセリ」も落下することなく、安堵している。
……まあ、安心するのは早いかもしれないが。
「パセリ」は二本の糸で吊るされているだけなので、糸が見えなければ完璧に天空の蛹、空に浮いているように見える。
この状態で羽化が出来るのか、連日胸がドキドキしているとも。
変化はないが、蛹の色や形は定着したのか変化なく落ち着いている。
若干ふっくらしている「セリ」。
しゅっとした感じの「パセリ」。
色合いは基本みどり。
部分によって色の濃淡に違いがあり、芋虫時代に腹側だったところは色がより濃い緑。
背中側には黄色っぽい色の突起がちょんちょん。
腹から下、お尻の方は薄い黄緑。こちらの方は濃い緑との対比で白っぽくも見える。
そして体の側面に、濃い緑のラインが走る。
この姿のまま、今日も変化はない。
「パセリ」さんの体が、揺れたためか若干斜めに傾いていることくらいである。
これは本格的にもう書くことがないな、と。
残念な気持ちがある。
ちっとも動かないし。
もしかしたら見ていないときに蠢いているのかもしれないが、目にしなければ無いも同然。
むしろ見る確率が減ったあたりから察するものがある。
昨日、今日、彼らが動くところは一度も見ていない。
もう動くことはないのだろうか?
そうだろうな、と思いつつ。
やっぱり残念である。




