6月2日のこと
今日も朝から、芋虫たちはむさむさむさむさ草を食む。
パセリを入れ替え、虫かごに入れて。
毎朝お世話をするとき、芋虫たちはパセリの茎に掴まったまま動かない。
これは寝ているのだろうか?
どうでも良いが、綺麗にまるっと食い尽くした茎にしがみつくのはやめてほしい。
入れ替える時に捨てたいのに、芋虫たちが離してくれない。
「セリ」の旺盛な食欲は、「パセリ」と並ぶ。
体格の長さは「パセリ」の方が一㎝程長いけれど、「セリ」はパセリよりも太い。
むちむち具合の見事な体は、思わず触ってみたくなる。
だけど芋虫たちのストレスが気になるので、触るのは我慢だ……!
あと、幼少期に虫さん達で遊びまくった記憶があるので、彼らの脆さもなんとなくわかる。
下手に加減を間違えて、取り返しのつかない事態になることは避けたい。
……「チシャ」もそれで死んでしまったのではないかと思うから。
今日は「セリ」さんが行動停止している間に、ぴくっぴくっと断続的に揺れていた。
この蠢動は痙攣だろうか、それとも舟をこいでいるのだろうか……
昆虫も舟をこいだりするのだろうか?
不調でなければいいのだけれど。
「パセリ」のオレンジ星付き縞三つ目と四つ目の間の黒線は、今日もくびれている。
これは引き攣っているのだろうか?
不自然なくびれが致命的な損傷か何かでないか、どうしても気にしてしまう。
数日前、兄にも芋虫をお披露目している。
食卓の上などという目立つ場所に置いていたからだろうか?
父が、兄も芋虫を気にしていたと発言。
気にかけてもらえて、何故か嬉しくなった。
彼らもだいぶ大きくなってきた。
五㎝はもうありそうだが、いつ頃さなぎになるんだろうか。




