進路
3年の月日が経った
昼休み
「皆は卒業後の進路どうするの?」
フラウが3人に聞く
「俺は王国騎士院に行く」
「僕も同じです」
「私もですわ」
「フラウはどうするんだ?」
「私はシー君と同じとこに行く」
「皆さん、同じですわね」
「そうみたいだね」
「レオはどうして王国騎士院に行くんだ?」
水のように青色の髪を触りながら答える
「僕の家は農家で家は兄さんが継ぐから、僕には何もないから王国騎士院に行くことしたんだよ」
「そう言うシオンはどうしてだい」
「俺はそのあれだよ、なんとなくかな」
「なにそれー」
「うるさいな、フラウはどうなんだよ」
「私は・・・」
フラウの顔が赤くなる
「どうせ俺と同じ考えなんだろ」
「な、そんな訳ないでしょ。シー君のバカ」
頭を叩かれた
「痛て」
「シー君が悪い」
「僕もそう思う」
「私もそう思いますわ」
「なんでだよ」
「はぁ、もういいよ。エイミーはどうしてだ?」
「私は軍に入って王国を守る為ですわ」
「スゴイ」
「まともな理由だ」
「本当だね」
「試験は来年の1月だね」
「勉強しなきゃな」
「そうですね」
「ねぇねぇ試験て何がでるの?」
「学科の国語、算数、歴史だけだよ」
「学科だけなんだ」
「学校で習った基礎のとこと、少し応用が出てくるみたいだ」
「なんでシオンは知ってるの?」
「姉さんが王国騎士院に入ってるから、試験の後に聞いておいたんだ」
「そうなんですね」
「さっすがー」
その日から勉強を4人で頑張った
新年を迎え、雪が降り積もる季節
王都ライトニング行きの除雪された街道を走る馬車に乗っていた
「今日だね、試験」
「そうだな」
「緊張するね」
「そうだな」
「シー君、さっきからそうだなしか言わないじゃん」
「そうだな」
「きーー」
「声が大きい、他の人も乗っているだろ」
俺に言われて、静かになるフラウ
「あの2人は乗っていないね」
「確か別の馬車で行くだって」
「そうなんだ」
グラグラと揺られながら進む馬車
ようやく着いた。デコボコの道に揺られながら乗り物酔いで吐き気を我慢しながら。
「うわぁーー、大きいー」
「見て見てシー君、あの大きな建物」
「すごくでかいな」
「あれも、それも」
王都にあるいろんな物を見て、尻尾をフリフリと振りながらはしゃぐ
「ほらフラウ行くぞ」
「やだやだ、もっと見たいよ」
「俺たちは試験に来たんだぞ」
「はっ、そうだった」
試験会場は町のはずれにある王国騎士院だ
「あったここだ」
「ほぁー、王国小学校より大きい」
「ほら行くぞ」
正面玄関で試験を受ける確認を受けて、会場に案内される
「ようやく来た」
「遅いですわ」
「遅れてごめん」
「ごめんね」
会場内にはくさんの人がいた
「それにしてもたくさんの人がいますね」
「そりゃ王国中からきてますからね」
「あの人おでこから角が生えてるよ」
「ホントだすげーな」
たわいな話をしていると試験管がやってきた
問題用紙と解答用紙が配られる
「これより試験をおこないます。なおカンニングや不自然な行動をした者はその時点で失格とし退場してもらいます。正々堂々受けてください」
「始め」
大きな砂時計が下に向けらされる
これで王国小学校編を終わりにします
今回は短いお話になりました。すいません
ご意見や感想や誤字脱字などのご指摘どんどんお待ちしております
あと軍事知識の勉強を始めようと思います。その知識の意見もお待ちしております