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異世界補給伝記  作者: EMT
王国小学校編
15/49

魔力減退の謎

爆発の件から数日が経った


学校の昼休み


「ホント、あの時はビックリしたんだからね」

「そうですわ」

「いやだから、ゴメンて言ってるじゃん」


爆発の件の翌日、学校に登校しようとフラウと待ち合わせの場所に行ったら、俺の姿を見て、泣きそうな顔をしながら「その怪我どうしたの?」と質問された

昨日起きたことを説明すると、ものすごく怒られた。話したことを秘密にしといてと頼んだら。フラウは何も聞かずに「いいよ」と言ってくれた。本当に良い子で助かる。

村でも爆発の音が聞こえていて、村中で大騒ぎになったそうだ。そのあとリヒトが村人にクマが出たから退治するのに魔法を使ったと説明したら、皆、納得したらしい

本当のことをしらないフラウは俺が怪我をしている姿を見て心配してくれたようだ。


そのあと街でカロンや先生やクラスの子に同じ質問をされたが魔法の練習で失敗した言っておいた。

昼休みにエイミーにも昨日の件を話して、口止めをしておいた。

彼女も不思議そうな顔をしながら「秘密にしといてあげる」と言ってくれた


「シー君が上級魔法を使ったせいで、魔力量が減ったんだよね」

「そうなんだよ」

「でもどうして魔力量が減るんですの?」

「うーん、推測だけど自分の魔力量の限界以上使ったせいかなと思っているんだ」

「なぜ魔力量を超える魔法がつかえるんですの」

「そうだよそうだよ」

「多分、魔力の回復量も使ったんじゃないかな」

「回復量?」

「ほら魔力を消費すると時間が経つと自然に回復するだろ」

「確かに、魔力は使うと自然に戻っていますわね」

「そう、その回復する魔力を使ったせいで、上級魔法が使えたんだと思うんだ」

「なるほど」

「それで回復する用の魔力も使ってしまったから、魔力量が減ったんだと思うんだ」

「でも、そんな話聞いたことも無いよ」

「そうですわ、それが可能なら魔法の常識が変わってしまいますわ」

「多分だよ多分、僕にだって本当のことはわからないんだから」

「そうだよね」

キーンコーンカーンコーン

「あ、午後の授業のチャイムだ」

「私は教室に戻りますわね」

「またね」

「はいですわ」



「はい、皆さん5時間目は歴史について学びます」

「まずはじめにお隣の国のクラリス王国がいつ建国されたか知っている人?」

シーーン、その中に1人だけ手が上がる

「では、レオ君」

このクラスで1番頭が賢いと言われてい子だ。俺だって本気だせばいけるしー

「はい。クラリス王国は今から11年前の神聖歴620年です」

「正解です、レオ君。その年に帝国との戦争のあと帝国から離反し独立してできた国です」

「もともとクラリスは帝国とは別の国だったんですが昔に、帝国に征服されてたんです。神聖歴620年の

帝国との戦争に勝った時に、クラリスは反乱を起こし、今のクラリス王国ができました。私たちが住んでいるライトニング王国とクラリス王国は軍事同盟も結んでいて、友好国です」

このあともいろいろと話は続いていった


放課後の教室でフラウとエイミーに魔法のコツを教えていた

「魔法は、イメージが大切だと思うんだ」

「イメージですの」

「そう、僕も魔法を発動するときにイメージするからね」

「どんなイメージするの?」

「うんとね、例えば火の魔法の『マッチ』を使うときはロウソクの火をイメージする感じかな」

「ふーん」

「なるほどですわ」

「実際にやってみようよ」

『マッチ』

『マッチ』

2人の指からライターの火が出る

「そうそうできてるじゃない」

「これぐらいできるよ」

「でも今まで使ってきた火より大きいですわ」

「そんな感じかな」

完全下校のチャイムが鳴る

「帰る時間ですわ」

「ホントだ、帰ろか」

「そうしよう」


校門の前で別れる

「私はこっちですので、ここでお別れですわ」

「それじゃあね、バイバイ」

「気をつけてね」

「はいですわ」


フラウと一緒に帰り道を歩く。すると少し先にレオを見つけた。


「おーーい、レオ君」

フラウがレオを呼ぶ

こっちに振り向き

「うん、どうしたんだい」

「帰り道同じだから、一緒に帰ろ」

「いいけど」


「そういば今日の歴史の授業はすごかったよ」

「そうだな、よく答えられたね」

「あれぐらいたいしたことないよ」

「スゴイね、私じゃあ分からなかったよ」

「それは、フラウがバカなんじゃないの」

「ひどーい、シー君だってわからなかったでしょ」

「そ、そんなことないぞ」

「うーそだー」

「嘘じゃないぞ、フラウにはできない掛け算や割り算できるからな」

「それは私は習っていないからできないんですよー」

「シオン君は、掛け算や割り算ができるんだ」

「おう、できるよ」

「シオン君だって、十分賢いじゃないか」

「そうかなー」

「そうだよ」

「・・・・・・・・」


「そういえば、レオ君いつも1人で勉強しているね」

「僕には友達がいないからね」

「そうだったんだね」

「じゃあ今日から俺たち友達だな」

「え」

「そうだね私たち友達だね」

「いいの?」

「当たり前だろ」

「うん」

村の帰路を歩く3人






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「将軍、報告を聞こうか」

「は、ケンタウロの討伐戦は成功しました」

「そうか」

「それで魔術通信はどうだった?」

「はい、あれは十分すぎるぐらい役に立ちました」

「偵察から本隊に戻らずとも通信で報告できるのは素晴らしいです」

「そうかそうか」

「ただ、魔術通信専門の魔術師しか使えないのは不便ですね、あとノイズが入っているのも問題ですね」

「やはりまだまだ改良の余地が必要じゃな」

「よし、ご苦労だったな将軍、十分休養するがよい」

「はは、ありがとうございます」

「失礼します」

「うむ」



「やはり王国との戦いはもう少しかかるかの」

「魔術通信に新兵器もまだまだ改良に時間がかかるわい」


もう少しで王国小学校編を終わりにしようと思っています


ご意見や感想や誤字脱字のご指摘どんどんお待ちしております



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