剣の修行
日曜日学校は休みである
今日は何して過ごそうかな。フラウと遊んでもいいけど迷惑になりそうだしな
リヒトには魔力の成長が止まったと言われ魔力消費の訓練はしても意味ないし
魔力量はライト省エネで20回分の魔力しか使えない。
「シオンいるか」
「イリア姉どうしたの?」
「今暇か?」
「うん暇だよ」
「剣の修行を一緒にしよう?」
「えー、嫌ですよ」
ゴゴゴゴゴゴ、イリア姉の背中から黒いオーラがでてる
「はい、します」
家の裏庭に出る
「シオン今までに剣を振ったことはある?」
「知ってるでしょあるわけないじゃあないですか」
「ウフフ、そうだったかしら」
「素振りからしましょうか」
イリア姉と供に剣を振る
「シオンは王国学校を卒業したらどうするの?」
「そう言うイリア姉こそどうするのさ、もう卒業だろ?」
「決まっているだろ、王国騎士院に入って騎士になる」
「やっぱり騎士になるんですね」
「シオンはどうなんだ」
「僕も王国騎士院に入ろうと思います」
「シオンも騎士になるんだな」
「いえ、僕は士官になろうと思います」
「意外だね、てっきり騎士になると思っていたのに」
「僕には騎士の訓練には付いていけませんので」
「騎士の訓練は厳しいからね」
沈黙が流れる
「王国騎士院にいくなら、剣の練習もしなくちゃね」
「明日からシオンも毎日練習ね」
「えーーー」
「ぐだぐだ言わない」
1時間も練習した
井戸で水浴びをし体を拭く
「今日はここまでにしましょう」
「やっと終わった」
(部屋で2度寝しよ)
部屋に向かう
「お兄ちゃん」
「あーそーぼー」
向こうからマリーとローズが走ってくる
「うわ」
2人が抱きついてくる
「痛てて」
「えへへ」
笑う双子
「遊ぼ」
「森に連れて行って」
「森に!」
「うん」
「ダメだよ森は危ないよ」
「えー、いいじゃん」
「いいじゃんいいじゃん」
「うーん、ちょっとだけだよ」
「やったー」
「うわーい」
喜ぶ2人。奥の方からジーとユキ姉が見てる
「おーいユキ姉も一緒に行こうよー」
「いいの?」
「マリー、ローズいいよね?」
「いいよ」
「さんせーい」
「じゃあユキ姉も行こ」
「仕方ないから付いていってあげる」
万が一の場合にイリア姉も連れて行くことにした
森の中は虫や鳥などの声がする
「虫とりー♪」
「カブトムシ、クワガタムシ♪」
「たくさん取れるといいわね」
陽気に歌うマリーとローズとユキ姉
「わざわざゴメンねイリア姉」
「気にしなくてもいいわよ」
「でもこの季節はいないんじゃないの?」
「春の季節はいないですね」
「でしょ、あの3人は知らないんじゃあないの」
「多分知っていないですね」
「虫さーん、どこにいるんですかー」
「おーーい、虫さーーん」
「本当ねいないわね」
「・・・・・・」イリアとシオン
「あれは知らないわね」
「はいそのようですね」
ガサガサ草が揺れる
「何?」
「気を付けてイリア姉」
草の中から、かわいい顔をした兎が飛び出る
「あーー、うさぎさんだ」
「かわいいー」
「こっちにおいでー」
兎を見て喜ぶ3人
「なんだ兎か」
「そのようですね」
兎はすぐに走り去っていく
「まってよー、うさぎさん」
「いかないでー」
「いっちゃたね」
落ち込む3人
「よし皆帰ろうか」
「えー、やだー」
「もっと遊びたい」
「そろそろ昼ご飯の時間かもね」
「ホント、ユキお姉ちゃん」
「本当よ」
「かえろー」
「おーー」
(よしやっと帰れる)
グオーーーーーーーーー
森の奥から遠吠えがする
「きゃー」
「何なの」
(なんだクマか何かか、やばいな)
「イリア姉さん、3人を連れて家に向かうだ」
「父さんを呼んできて」
「シオン、あなたはどうするの」
「僕は様子を見てくる」
「ダメよ危険すぎるわ」
「頼んだよイリア姉」
「戻りなさい、シオン」
(確かこっちから遠吠えが聞こえたはずだ)
地面には大きな足跡があった
(間違いないクマだ)
足跡は村の方に向かっている
(風向きは、どっちだ)
(風下か、クマは風上だな)
足跡を追う
いた!崖の上から村を見ている
(どうする今なら不意打ちで魔法でやれるか)
パキッ、しまった
こっちを向きグオーーーーと吠える
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