本で旅する少女
私は岩野 露香って名前の絶賛一人旅をしようといつもの本を持って駅に来たところなんですが!
え?なんで自己紹介かだって?そもそもこの疑問も私の疑問でもあるんだけど!
いつも一人旅…まぁ旅行みたいなものなんだけどっ!初めに本の物語の主人公みたいに自己紹介すると自分が主人公みたいで面白いかなってやってたら癖になっただけなんだよね…
まあ!そんなこんなでなんで私が今回旅行をしようと思ったきっかけは!
そう!自分探しの旅!なにせ私は高校生…そろそろ自分のやりたいこと…他にも何かしら考える時間がないと進路決めれないなぁってなっちゃって!
そんなこんなで旅をします!
えっと…行き先は…そうそう!今回の旅は一週間で色んな場所に行ってみようと思ってるんだけどっ!
ただ単に、私が一人で旅行をしてみたかったってのもあるんだよね…
そうそう!この自己啓発本で一人旅について書いてた欄があって!
それで、答えが自分から来るんじゃなくて自問自答しながらとか進路を明白に決めるんじゃなくてライフスタイルを探すことが大事って書いてあったんだよね!
確かにって思ったよ!だって自分から答えが来てるんだったら日常的に見つけれたはずだもん!
普通に過ごしていて自分なりの答えを見つけれた人はいいけど…私は見つけれなかったからいろんな価値観に触れる機会を自分で作ることにしたんだよね!
「えっと…次に乗る電車は…あったこれこれ…あっ!そうだ!ついでに駅弁も買っておこっと♪」
指定席の場所は…窓側なんだよね〜だって富士山見えるらしいんだよ?!
近くで見たことないからいっそ行ってみようかなっって!
富士山の近くと言ったら何が有名なんだろう…
でも!これは目的がライフスタイルを見つけるだし…行ってみたい方向に行くのもありなのかも!
確かここに白糸の滝だっけ?そんな滝があったはず…!
そっちの方行ってみて、何が有名か地元の人に聞いてみようかなぁ…
そうだ!確かまだ読んでない旅行系を題材とした小説があって持ってきたんだった!
確かこの主人公も私と似たような理由で旅行するって言い出したんだったよね!
主人公はどんな感じになったんだろ…?あっ…でもそんなことしてたら富士山見過ごしちゃいそう…やっぱ宿とかで時間があるときにしとこうかなぁ…
そうだった!駅弁!朝ごはんにって買ったんだった!
えっと…中身はザ・和風って感じだったことしか覚えてないなぁ…
えーとなになに、「あさつゆ煮物旅道楽弁当」?へぇ〜朝限定の弁当なんだ初めて知ったなぁ…
大根と鶏肉の柚子おろし煮がメインなんだ?あっ…結構さっぱりしてるし美味しい!瑞々しいし!
「あさつゆ」って瑞々しいから使ってるのかなぁ?
他にも鰆の西京焼とか…茶飯?へぇ〜ほうじ茶を使って炊いてるんだ?色んな食文化があって面白いかも…?
あー美味しかった…ちょうどいい量だったし…明日も買おうかな駅弁、これってどこで作られてるのかなぁ?この旅が終わったら調べてみようかな?そうとなったらメモだね!
さっきも言ってた自己啓発本に自分探しの旅の道中はスマホをあまり使わないでって書いてあったし!
メモをしておくことも後で見返すきっかけになるからね!そうだ!宿についたら日記もメモに残しとこっと!
お?そろそろ富士山が見えてきたかも?
「わっ眩しい…!」
朝日に照らされた富士山を見てると…なんだかまだまだ私の知らない景色があるんだなぁって思えてくるなぁ…
でも感情ってこの時しか分からないわけだし日記じゃなくて今思ったことを書き留めとこっと!
ー数時間後…ー
やってきました!白糸の滝!やっぱり観光客多いね…まぁゴールデンウィークってのもあるかもしれない…
やっぱり私の学校いいよね!だってゴールデンウィークと学校の記念日が2日も重なってるから実質九日間休みあるし!
それにしても…観光ガイドの人結構いるんだなぁ…
毎月のように旅行できるのって生きてて楽しそうだよね!
色んなところの食文化とか観光とか!更にいろんな景色を楽しめたり?
あっ!ちょうどいいところにツアーコンダクターの人が休憩してるじゃん!
少し話ししたりできないかなぁ?
え…?何かこっちの方に歩いて来てるけど…なんか失礼なことしちゃったかな…
「綺麗ですよね」
「え…?あっはいそうですね…?」
なんだ…私が見つめてたから話しかけてくれたんだ…
失礼なことしたんじゃないかって心配しちゃったよ…
えっと…名前が前田さん?名札にそう書いてあるからそうだよね?
「仕事で何度も来ていますけど、この滝はいつ見ても心が洗われます」
「そうなんですか…前田さんはいつも、こういう綺麗な場所に旅行できてるんですか…?少し羨ましいです…」
「あはは、現実はそんなに甘くないですよ」
何気無く言ったんだけど…そんな甘くないってどういうことだろ…?
「ツアーコンダクターなんて…分刻みのスケジュールとの戦いですから。バスが遅れたり、天気が急変した
り、毎日が想定外のトラブルばかり…若い頃は、行程表通りにいかないたびに頭が真っ白になってました」
予定通りに行かない…それって大変なことなんじゃ…でもその予定通りいかないは私の進路についてもそうなのかも…?だって進路を決めるに対して、予定が決まってないってことでしょ…?
「…予定通りにいかないのって怖くないですか?私…いま進路に迷ってて、周りはもうどの進路にするのか大体決まってるのに…私だけ全然決められてなくて…少し焦ってるんです…」
初対面なのにこんな相談事みたいなの持ちかけちゃってよかったのかなぁ…?
少し気まずいな…
「実はね、ツアーのお客さんが一番喜ぶのって、予定が狂った時だったりするんですよ」
「え…?そ、そうなんですか?」
「お目当ての景色が霧で見えなくて代わりに立ち寄った小さなお店」
「そこで食べた地元の馬刺しが美味しかったとか、お店のおばちゃんとの会話が楽しかったとか、そういう寄り道のほうが、行程表通りの観光地よりずっと深く思い出に残るみたいで…」
確かに…修学旅行の自由行動で行きたかった場所行けなかったけど…その代わりにできた時間で行った喫茶店で出会った人との会話が楽しかったことあったなぁ…
そういうことって結構あるもんなんだなぁ〜
「人生の進路もきっと同じですよ…今、予定通りに進めなくて迷子になっているとしてもそれは自分だけの特別な寄り道をしている最中なんです。焦らなくて大丈夫、その寄り道で見つけたものがいつかあなただけの強い軸になりますから…」
あっ…なんか無線機からなにか鳴ってる…
「あ、仕事に戻らなきゃ。良い旅をね!」
「あ、ありがとうございます!色々教えてくれて!」
自分だけの特別な寄り道…かぁ…
ー数日後…ー
その後も私は色んな県都道府県を回って帰路についた…
自己啓発本を読んでるだけじゃ分からないことたくさんあったなぁ…
前に読んだ本には周りの人は自分に何かを教えてくれようとしてるみたいなフレーズがあったけど…
でもやっぱり初日に出会った前田さんの話がこの数日間ずっと頭から離れない…
もう少し寄り道をしてもいいのかもしれないっと私は考えたんだけど…
次はいつ、旅行の日程が立てれるのかな…?
最後までお読みくださりありがとうございます!
今回自分探しの旅をメインで書いてみました!
もしこれを機に何かのキッカケになれたらいいなと思ってます。




