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黒の怪奇譚  作者: 黒羽冥


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春の章その四…突然の悲劇。

私は小山さんとの食事が楽しみでいつもより早く家を出る。


『今日の夜は楽しみ!小山さんとご飯行けるなんて!』


すると後ろから声がかかる。


『おおっ!?田中さん!?』


私が振り返るとそこにはなんと私を心配していたやしろさんだった。


『あ!おはようございます!昨日はすみませんでした!』

『いやいやいいんだよ!そんなの気にしなくていいから。』


笑顔でそう言ってくれるやしろさん。

私はその言葉に少し安心できたのだった。


『ありがとうございます。』


そんな挨拶を交わした私達は会社へと向かう事になったのだ。

でも、この時私は今までのやしろさんのイメージが変わった気がしたの。

『あははっ!そうそう!あのアニメって凄く楽しいですよね?』

『へえええーーー!田中さんもあのアニメ好きだったんだ!?以外だったなあ!』

『ええっ!?私じゃありませんよ?やしろさんの方がイメージでしたけど私と好きなアニメが一緒だったなんて私もびっくりですよ!?』

『そうかな?結構僕アニメも見てるからねえ!最近のアニメの事だったら田中さんにも負けないかもよ?』

『すごいなあ…私最近忙しくて見れてなくて。』

『そうなんだね?忙しいって……えっと…か、彼氏がいたり………とか?』


そう問いかけられた私。

その言葉にドキっと胸が高鳴る。

そして一瞬浮かんだのは小山さん事……でもそれよりもさっきのやしろさんのキラキラと楽しそうに話していた笑顔が焼き付いていたの。


『田中さん?田中さん!?』

『えっ!?ああ…………ごめんなさい!』


私にかけられた声はやしろさんのものだった。

そして電車に乗り込む為にホームへ降りる為に階段を降りる私達。

その時。

私の背中から…………何かの衝撃を受ける。

ふわっと私の身体は一瞬、宙に浮いてしまう!!


『えっ!?』


私の身体は階段に叩きつけられようとする。


『あぶばい!?』


やしろさんの声とともに私は叩きつけられようとした瞬間。


『きゃっ!?』


私を抱きしめるやしろさん.。

そして私達は階段を転がり落ちていく。


『いやあああああーーーーーーーーーっ!?』


私が気がつくと私を庇い頭から血を流していたやしろさんの姿があった。


『だ、だれかーーーーーーーー!!???』


私は叫んだ!!!

すると声をかけてきたのは小山さんだったの。


『こ、小山さんっ!!???』

お読みくださりありがとうございました。


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