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黒の怪奇譚  作者: 黒羽冥
100/120

春の章その七…恐怖のイケメン。

私が帰宅している最中。

私は背後から突然車のライトに照らされてしまう。

私に近づいてくる車、そして車のライトが私を眩しく照らす!!


『えっ!?なに?』


(これはなんなの!?私って、もしかしてこれで死んじゃうの!?)


私は走馬灯のように記憶が蘇ってくる。

小学生の頃めちゃめちゃ大好きだった男の子。

あの時はフラれて悲しかったな。

そんな過去の事がどんどん頭の中を支配していく。

そして現れたのは小山さんだった。

会社の中でイケメンと言われていて皆からの評価も高い小山さん。

どうして小山さんが今出てくるの?

私は確かに憧れていた時があったかもしれない……。

でも今はもっと心から一緒にいて楽しい人がいるの。

私は……………。

私は………………………………。

私の前に見えたのは。


『やしろさんっ!!???』


次の瞬間。

バッと私を抱きしめてくれたのはなんとやしろさんだった。

私達はそのまま転がる。

そして気がつくと私はやしろさんに助けられていた。


『やしろさんどうしてここに!?』


私がたずねるとやしろさんは身体を抑えながら言葉にする。


『いやあ、なんかめちゃめちゃ気になって後を追ったら後ろから君を付けていた車を見かけて急いだんだよ!そして君は轢かれそうになって飛び出したんだ……痛かったかな?ごめんね。』

『やしろさんっ!?』


気がついた私は彼に抱きつき目から涙がこぼれていた。


『『玲奈れな』』ちゃん………もう大丈夫だから。』


やしろさんはそういいながら優しく微笑んでくれた。

すると……いつの間にか、目の前には私達に先程の車が改めてこちらに向かい数メートル先で停車した。

パタンっと車から降りてきたのはなんと……小山さんだったの。

すると小山さんは下卑た笑みを浮かべる。


『クククッ……『玲奈れな』ちゃんさあ……なんで俺じゃなくてその男と一緒なんだあ!?』

『えっ!?小山さんどうして!?』

『ああん!?お前は俺に惚れてただろう??なんでそいつと一緒に楽しそうにしてるんだあ!?』

『えっ!?ええっ!?』


私に意味の分からない事を話してくる小山さん。


『さあ、お前達はそのまま死んじゃえよ!!』


そういい放つと車に乗り込んだ小山さん。

そして小山さんの車は私達目掛けて走り出そうとアクセル音が聞こえる。

すると窓がひらいていき小山さんは叫ぶ。


『俺のものにならないおんなあああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!』

『しねえええええーーーーーーーーーっ!?』

お読みくださりありがとうございました。

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