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真夏の朝
夜明け前に鍵を開けて
扉を開けて
一歩、進む
サンダルがいい
何気なく
朝の空気がいい
新聞配達の人とすれ違う
空は明るくて
アスファルトは温かい
草の生いたつ匂い
遠くには鳥のさえずり
手をかざせば
指のあいだから見えるのは
青い空
どこまでも青くて
いつも見ていた景色
その先の方まで
行ってみた
川近くに着いたら
ちょうど、朝日が差して
水面がきらきら光って
きれいだった
鳥たちが集まっている
ここに、いたんだね
おはよう、ことり
おはよう、草っ原
新しい一日に、おはよう