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毎日飽きもしないで
日が暮れていく時間に
外を歩いている
空を見ているのが好きだ
昼から夜へと変わっていくときの空の表情は
いつも、同じようでいて
同じではないから
空色から茜色へ
さらに、群青から暗闇色へ
雲の形や流れ方
透ける白から灰色まで
いつまで見ていても飽きることはない
そんななかでも一番は
とびきり透明な
深い海の底みたいな青の時間
サカナになったような気分で
街を歩いていく
たまに、貝殻なんか
落ちてるんじゃないかと思って
道端に咲く花の下を
こっそり探してみたりする




