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冬の夕暮れは静かに


冬の夕暮れは静かに過ぎていく

音もない、風もない

道行く人たちはみな影になり

建物も街路樹も影になり


赤く染まる西空の手前には

大きな欅の木の梢の影絵が

静かに佇んでいる

文句一つ言わないで


夕暮れの空は移り変わっていくのが早い


あの空の彼方にはきっと

夜と昼の中間地点があって

そこでは永遠に夕暮れが続いていて

寒い日にだけ、ほんの少しだけ感じられる




そうやって空を見ていると

彼方から誘われる気がする


おいで

こちらへおいで


寒空を知る魂だけが

精霊の声を聞くことができるのなら

このままずっと聴かせていて

空が完全に暗くなって、夜になるまで











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