飽きるのは成長とみるべきなのか
最近は戦うタイプのアニメはまず見ていないような気もする。映画も挑戦してみたけれど、戦闘よりもむしろ会話の方が面白いみたいな内容だった。
主演の人が作品を面白くないと思っていたとしても、戦闘だけの映画はある意味面白いか面白くないかの両極端になる可能性はある。
いや、最近はゲームで自分がその戦闘を疑似体験できるから飽きやすくなったのかもしれない。
だからどれだけ一瞬で敵を倒しちゃうような戦いをしたとしても自分としては問題ないのだ。
汗臭い戦いが嫌われているんじゃなくて、そもそもバトル系は現代の方が飽きやすいのかもしれない。
色々と戦いが映像の中で多くなりすぎて、慣れてしまっているのもあるんだろうか。
戦闘がストーリー経過のための物だと思うようになると、やっぱり飽きやすくなって見る回数が減ったのだろうか。
自分がコントローラーを握って敵の攻撃を回避するのと、ただ映像の中の人間が俺TUEEEするのを見ているだけではエネルギー消費が違うだろう。
まさか映画の中でやったことを現実でやるわけにもいかないだろうし。
10、あるいはそれ以下の若い子供が今の作品をどう思っているかは分からない。ただ純粋に色々なものを見て飽きてきている自分の場合は、明らかに昔より派手になっているけれどやはり飽きてきているのだ。
スーパーマンのかめはめ波みたいな目からビームが映像として際立っていたりしても、すぐに忘れてしまう感じ。
映像としては凄いのだが、その映像をすぐに忘れるぐらいには戦闘をそういうものだと思って処理しているんだろう。
俺TUEEE系がどうのこうのと言っている人は基本的にアニメや映画を見ていないと思ってもいいかもしれない。どこかの声優が愚痴をこぼしても、その人は自分が演じた作品しか見ていないかもしれないし。
戦闘ってどんなに極めても結局後で忘れるものだから。戦闘重視だと特に、登場人物の誰と誰が死にました的なことしか考えなくなる。
慣れもあるかもしれないけど。アベンジャーズみたいな派手な戦いでも、脳みそは誰が誰と戦って誰かを倒たところしか見ていない、そんな感じになる。
闘いの中のストーリーもちゃんとしているからまだいいが、ある意味そのストーリーが無いと闘いは飽きやすいのだろう。
何故か俺TUEEE系がなろうの特徴だと思い込んでいる人も居るが、別に戦闘重視でストーリーを考えなくてもいいというのがあまり分かっていないようである。
というか、言うほど戦闘が好きじゃない人も結構いるのではないか。闘いの中のストーリーが好きだが、闘い自体は嫌いであるみたいな。
昔は戦闘シーンだけ意識してみていたが、もはやその戦闘シーンの質と量が多くなりすぎたから。その全体的な視聴経験のせいで、別に中途半端な俺TUEEE系でも自分は文句を言わないのだろうか。派手なビームとか超高速戦闘とかあっても、個人的にはもうストーリーを通過するためのものでしかない。
ある意味大人になったからか。それとも純粋に飽きただけなのか。精神的にはそこまで大したことはないはずなのだが。