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死んでないよね?

 大量の魔王の使いに襲われた僕は、出口っぽい光の場所へ走り出した。

 しかしそこは出口ではなく、不思議な広い空間だった。

 どう考えても怪しい物体が中央にあり、放っておくことにした。

 でもフデがやって来てシャイリーンさんが魔王の使いを連れて来ると、その物体が動き出す。

 現れたのは巨大なミミズで、攻撃を当ててしまったフデを飲み込んでしまった。

「つれて来たよー」


 シャイリーンさんが結界の外に出て、大量の魔王の使いを連れて来た。

 それがこの広場の結界内に入ると、またあのミミズが動き出す。


「シャイリーンさん変に動かないでくださいよ、攻撃したら襲い掛かって来ますから!」


 僕は無理しないように指示を出す。


「うんー」


 シャイリーンさんは動かず、敵の攻撃を一身に受け止めている。

 その間にもミミズが敵を丸のみにしているが、電波攻撃を使った数字が幾つか落ちてきているようだ。

 しかしまだ使えるような数値にはならない。


「もう一度お願いします!」


 敵が全滅すると、僕はもう一度連れて来る様にお願いした。


「うん、行ってくるねー」


 シャイリーンさんは魔王の使いを連れて来て、同じように何度も繰り返している。

 落ちた数字は大きくなり、九百という値に成長した。

 力が四百、速度が四百、時間が百秒で、たぶんこれでいける気がする。


 しかしこの数値を集める為に、もう二十分は経っているはずだ。

 普通の人間なら窒息してとっくに死んでいるだろう。

 ……最悪あの剣さえ取り返すことができるなら、きっとフデも喜んで成仏してくれるはずだ。

 まあ死んでないんだろうけど。


「じゃあ早速行きますよ、シャイリーンさんは壁際に待機を!」


「がんばってねー」


 シャイリーンさんが退避すると、僕は拳を握って戦う体勢を整える。

 そして一気に能力を解放して、埋まっているミミズへと跳びかかった。


「たああああああああ!」


 口元と思われる部分を外し、頭っぽい部分を殴りつけた。

 拳は直撃して肉の一部を弾け飛ばし、ミミズが地中から現れる。

 痛みで巨体をくねらせると、辺りにけたたましい音が響く。


 でも今の僕ならば、そんな動きにも対応できた。

 うねる体に踏み込んで、ミミズの体に手刀を放つ。

 速度と威力のある一撃は、皮膚を切り裂くのに充分である。

 腹の一部に大穴が開くと、中に詰まった目玉が。


 僕は決めた。

 こんな目玉に触りたくはないし、別の部分を狙おうと。


「てえええええい!」


 地面に潜ってしまわないようにと、急いで攻撃を続けている。

 そして次の一撃を入れた時。


「いてえええ!?」


「フッヒャー!」


 何だか聞き覚えのある声が聞こえた。

 どうやらこの場所にフデが埋まっているらしい。

 だから僕は。


「たあああ!」


 その場所を執拗に攻撃した。

 もちろんこれは助けるため!


「ちょっ、待て、やめろ! こらああああ!」


 残りは十数秒。

 もう遊んではいられないと、僕はミミズの体を輪切りに裂く。

 そこから大量の土があふれ出し、フデも外に流されたようだ。

 二つに分かれたミミズは両方で暴れ続け、僕は退避をよぎなくされた。


「おいいいいいい!?」


 そして倒れていたフデに襲い掛かり、ほどなくして動きを止めた。

 無事倒せたのはいいのだけど、このミミズも地上には居ないタイプの魔物である。

 ここにボードがないのが残念でしょうがない。

 でも僕は気を取り直した。

 これ以上こんな所に居たくないし。


「よし、倒しましたよシャイリーンさん、あとは出口を探すだけです!」


「そうだねー」


 道にいた魔王の使いも相当減って帰るのも安全だろう。

 忘れないように、僕はテキパキと鉄棒を回収した。


「ライバルよ、助けてくれてありがとうございますだこらあああ!」


 お礼を言ってるのか怒っているのか分からないが、フデは余裕で無事みたいだ。


「ヒャ―ッハッハ、馬鹿しか居ねぇなぁ、フッヒャー!」


 少なくなった魔王の使いを安全に倒しながら、僕達は引き返して行く。

 また別の道を選んで進み出口を探しているのだけど。


「フデさん、そういえば今何体倒したんですか?」


 僕は疑問を提示した。


「ん? 確か九十七体ぐらいじゃなかったか?」


「ファッヒャ―! ちげぇよ、あと一体だよ。また巨人が出てくるぞオィ! 頑張ってプリーズ!」


 それを聞いた僕は、フデから一気に距離をとった。


「シャイリーンさんここは危険です、やっぱりロープから上がりましょう!」


「それでもいいよー」


 シャイリーンさんの返事を聞き、僕は予備のランタンを取り出す。


「それは差し上げますから一人で頑張ってください。僕はあんなのと戦いたくないですし」


 そしてフデの前にコトっと置いた。


「一人であんなもんの相手ができるか! もしやるにしても地上でやるわ!」


 フデは一人で戦う勇気がないようだ。


「アッヒャ―! 女に良いところ見せるチャンスだぜぃ、やってみせなよ相棒ぅ! ファッヒャ―!」


 ラックはフデを煽っているが。


「嫌だね!」


 断わって出口に歩いて行く。


「じゃあかえろっかー」


 シャイリーンさんが腰からまげてうなずいている。


「そうですね」


 僕も返事をしてロープがある場所に戻って行った。

 魔王の使いは居なくなっているから軽く戻れはしたのだけど、ここからは違うベクトルで大変だ。


「じゃあ僕が先にのぼりますから、装備を外したらシャイリーンさんが先に登ってください。フデさんはシャイリーンさんの装備をあげてから最後で」


 僕は二人に指示を出した。


「おいライバルよ、何故俺が一番最後なんだ? 俺が先に行ってもいいだろう」


 フデは最後だというのが気に入らないらしい。

 僕が置き去りにするとでも思っているのだろうか?


「フデさん、例え防御職といえど女の子を一人だけ置き去りにするなんて可哀想じゃありませんか! そのダメな考えを改めてください!」


 だからちょっと説得し。


「うっ、そうだな、俺が悪かった。そのことは反省しよう」


 フデは納得してくれたようだ。


「フヒャハハハハハ! 単純な馬鹿でよかったなぁ元相棒ぅ、アッヒャ―!」

 

 この邪悪な聖剣は、ギルドの物でなければ埋めてしまいたいところだ。

 封印した方が良いんじゃないか?


「脱ぎましたー」


 それから一時間後。

 シャイリーンさんの装備が全部脱ぎ捨てられた。

 どの部位を見ても僕一人では持ち上げられそうもない。

 今下ではフデが装備品をロープで結んで、上の僕とシャイリーンさんが引き上げようとしている。


「じゃあ上げますね!」


 僕は下に声をかけ。


「おう! 上げろ!」


 フデからの了解を得た。


「引いてくださいシャイリーンさん」


「ひくよー」


 シャイリーンさんがロープを引っ張っている。


『あっ……』


 しかし縛りが甘くて稀に落下するのもしばしばで。


「のおあああああああああああ!?」


 フデにとっては命懸けの戦いが続いているらしい。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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