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夜ごと行われる魔物退治

 二体の魔王の使いを相手に、戦いを始めた僕とフデ。

 しかし、肩車をしたままでは、動きが悪く当たらないようだ。

 僕は結界を作ることを決め、鉄棒を持って動き始めた。

 頑張って結界を作り出した僕は、ラックを使って戦うが、どうにも上手くいかないらしい。

 そんな中、僕は幻惑にかけられる。

 敵の動きが分からない僕は、ラックの声に耳を傾けた。

 そして攻撃をすると、敵の二体を撃破した。

 二体を倒したのに、僕の心には絶望が過っている。

 あと六日とちょっとで九十八体を倒すのは相当至難のわざだと思ってしまったからだ。

 本当に巣でも見つけない限り不可能に近いと感じたからだ。

 寝ているディザリアさんを後目に、僕とフデは夜を徹して魔王の使いを捜索していた。


「ちょっとフデさん、まだ見つからないんですか!? まだ八体ですよ八体! 今日中に十五ぐらい倒さないと間に合わないんですよ!?」


 僕はフデを急かさせた。


「あれから六体も見つけただろう、少しは俺に感謝しろ!」


 確かに魔物自体の討伐は進んでいるが、時間的なものとしてはチッとも間に合っていない。


「期限に百体を倒さなきゃ何の意味もないんですよ! フデさんだって餓死するのは嫌でしょう!?」


 フデはスラーさんから断食を命じられている。

 きっとこの近くにも見張りが付けられているから誤魔化すのは無理だろう。


「クッ、確かに、一週間の断食は無理……」


 例え本人(フデ)が嫌がっても、帰ったら本当にやらされることになるはずだ。


「だったら急いで探してください!」


 僕はもう一度フデの尻を叩いた。


「だからやってるわ!」


 フデは右や左に首を動かし魔物の探知を続けている。


「ヒャッハッハッハ! 根性だけはあるようだ。俺っちも応援してやりたくなっちまうぜぃ。ウヒャッハー!」


 ラックはなんか叫んでいる。

 きっと応援する気なんて無いのだろう。

 ちなみにディザリアさんはというと、これだけ騒がしくしていてもチッとも起きない。

 椅子さえない平の床の上で、全部を占拠するように大の字で眠っている。


 かなり邪魔ではあるが、この馬車を借りた当人だから仕方がない。

 むしろ邪魔されない今の内に数を稼ぎたい所である。

 フデは馬車を飛ばして必死に探索を続け。


「……! 見つけたぞ! 魔王の使いの巣を見つけたぞライバルよ!」


 フデがやっと魔物の巣穴を見つけたようだ。

 

「おおおおお! で、それは十体ですか? 二十体ですか!? それとも三十体!?」


 でも肝心なのは数である。

 これで一体二体では話にもならない。


「フハハハハ、聞いて驚け、数えきれないぐらいワッサワッサ居るわ! 一回で何もかも終われる量だ!」


「うおおおおおおおおおおお!」


 僕は大きな声をあげて喜んだ。


「オウオウ、良かったなぁオィ! まあ適当に頑張っちゃってくれやぁ。フッフー!」


 今までのことが清算されるように大当たりが来てくれたようだ。

 しかしここは小石が転がり小さな草が生えている程度の場所である。

 見通しもよく、見渡す限り何もない。


「肝心の巣穴はどこに!?」


「聞いて驚け、ここの地面の下だあああああ!」


「おおおおおおおおお! ……ってどうやって行くんですか、地面の下に移動なんて出来ないですよ!?」


「安心しろ、スコップならそこにあるじゃないか」


 フデは僕の腰のものを指さした。

 確かにこの剣なら圧倒的に雑な扱いをしても刃こぼれ一つしないだろう。


「なるほど、考えましたね! では早速……」


 僕はラックを使い地面に剣を突き入れた。

 やはり刃こぼれもせず、小石程度なら力を入れれば切れて行く。

 自分で聖剣となのるだけはあるようだ。

 意外と簡単にできるかもしれないと、スコップを使うように地面を掘り返した。


「オイオイオイオイ、俺っちは剣なんだぜぃ!? 地面を掘るとかするんじゃねぇぜぃ、剣としてのアイデンティティが無くなっちまうだろうが! やめろっつってんだろうがぃ!」


 ラックからは珍しく非難の声が聞こえて来る。

 やっぱり剣ということに誇りをもってるのだろう。


「僕達の剣になったんだから、その辺は諦めてください」


 まあ僕にとっては何にも関係ないんだけど。


「ふっ、お前が不幸にする剣だからといって、自分が不幸にならないと思わないことだな!」


 まあフデにとっても剣なんか使わないから、特に大切にしようとか思っていないようだ。


「ノオオオオオオオオオオ!」


 結局穴の周りに小さな結界を作って能力を使用し、フデと交代しながら頑張って穴を掘っている。

 でも使っているのが剣だからやっぱり大変で、一時間程度の時間が流れた。


「ん? 何か手ごたえが変わった気が……」


 今まで通りに剣を突き刺したのだが、硬かった感覚が急に柔らかくなっている。

 そして掘り進めていた穴がガララと崩れ、下にあった巣穴へ土砂が流れて行く。


「おお、やったなライバルよ、これで巣穴への道が開けたあああああああああ!?」


「なああああああああああああ!?」


 しかし立っていた地面まで崩れ。

 

「フッヒャー! ザマァ!」


 ラックの声を聴きながら、僕とフデまで穴の中へ落下して行く。


「あ、あぶなああああい!」


 落下地点はゴツゴツの岩場みたいで、どう考えても痛そうだ。

 だから、先に落ちていたフデに手を伸ばす。


「おいいいいいい! ぐはぁ!」


 そのままフデをクッションにして、僕はなんとか生き延びられたようだ。


「ふいぃ、助かった」


 僕は怪我が無いのを確認して、落ちていたラックを拾った。


「俺は全然助かってないぞ!」


 フデは怒っているけど怪我はしていない。

 やっぱり相当頑丈に出来ているようだ。


「まあ二人共助かったから良いじゃないですか、適材適所ってやつですよ」


 僕はフデの言葉を気にすることなく、結界を作っていた鉄棒を集め始めた。


「納得できんわ!」


 フデは相変わらず煩く怒鳴り。


「ヒャッハー! どうでもいいが囲まれるぜぃ!? どうすんだオイ、どうすんだぁ!?」


 ラックは魔王の使いを感じているようだ。


「フデさん、盾になってください。結界がないから僕は弱いですから!」


 僕は先ほどクッションにしたフデに頼んだ。


「くぅ、仕方がない、その代わり後で謝ってもらうぞ!」


「ああ、はいはい」


 僕は適当に返事をし、ほんの小さな結界を作り出した。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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