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魔王様、尻に重大なダメージを受ける

 僕は村に結界や罠を作り出し、オークが来るのを待っている。

 その間にそれぞれ遊んでいたり講義していたりしているが、僕は果物や肉でもてなされていた。

 二、三日このままでも良いなと思ったけれど、オークは待っててくれなかった。

 村の四方向から大群で襲って来るオークに、僕達は別れて戦うことになる。

 僕はコーディ君と共に戦い、六体のオークを撃退した。

 どうやら僕達が戦っていた場所が一番小規模だったようで、こちらは十体を超えるオーク達があふれ出て来ていた。

 コボルト達は半数が倒され、囲まれてしまっている。

 僕は思い切って走り。


「てええええええい!」


 オークの一体を蹴り飛ばすと、ドミノ倒しのように倒れていく。

 中には仲間の武器で倒されてしまうものも出ているが、全部を倒すのには無理があった。

 それでも開いた隙間から大半のコボルトは逃げて行くが、取り残されてしまった者達もいるようだ。

 足の遅い長老コボルトと、それに付き添うメスコボルトだ。

 うん、たぶんメス。


「ギャワワン!」


 それを見て、命令もなしにクロが助けに入った。

 オークの攻撃を防ごうと、僕のように跳び蹴りをしている。


「あ、クロ!」


 もしかしたら知り合いや家族なのかもしれないが、コーディ君までそれを追い掛け行ってしまう。


「コーディ君、そこに行ったら! あ~もうしょうがない!」


 これは僕も行かなければならないだろう。

 しかし、次々に起き上がるオークに、危険な感じが漂う。

 力と速度しか上げてないから、武器が刺されれば死んでしまいそうだ。

 一人なら逃げ切ることも可能だけど、二人だけでもやる気である。


「とりあえず、死ぬよりはマシでしょう。何とか着地してくださいよ? そおおおおおい!」


 僕は村長とメスコボルトを手で掴み、オークを越えるようにポーンと投げ捨てた。

 ちょっと心配だったけど、メスコボルトだけでなく村長も無事に着地したようだ。

 でも着地の際、村長は腰をやってしまったらしい。

 メスコボルトに助けられている。


 まあ生きているならどうでもいい。

 問題はオークに囲まれている僕達の方だ。

 もう立ち上がって武器を構えられたし。

 このまま突破はむずかしいだろう。

 だが、何か手はないかと考えていた僕に、頼もしき助っ人が現れた。


「助けが必要なようだなライバルよ。俺が助けに来てやったぞ」


 僕達を囲んだオークを突破し、フデが駆け付けてくれたのだ。

 だから僕は。


「じゃあ任せま~す!」


 っと、その隙間からコーディ君の手を引き、クロを連れて脱出して行った。


「ちょっ、えっ!? おいいいいいいいい!」


 まあ頑丈だし、死ぬこともないだろう。

 あそこはフデに任せればいいが、こちらも追っ手が三体来ている。

 しかしそのぐらいなら。


「てええええい!」


「クロ!」


「ギャワン!」


 僕とコーディ君、クロも手伝って、オークの三体を撃退した。

 その間にも自分の相手を倒し切ったツキコさんがフデの下へ向かって行く。

 もうこうなれば勝ったようなものだ。


「……斬殺!」


 ツキコさんにより、無残なスプラッターが形成されている。

 そんな光景に、コボルト達も怯えてしまった。


「いたああああ! お前俺にまでぶつけるな。すごい痛いんだけど!」


 稀にフデにも思いっきりぶつけられているのだけど、その体は斬り裂けないようだ。

 ギルドに隙があったらやって来いとか言われていたり?

 あり得なくはないが……。


「これで最後だあああああ!」


 しばらくしてツキコさんの手によりオークは全滅されたのだけど。


「ケ、ケツはやめろおおおおおおおお! はぁん……」


 ツキコさんの手は止まらず、フデのケツを狙い続けている。

 僕にとっては全然なんにも関係無いから、好きなだけやってもらえばいいだろう。

 だがオークの襲撃は、まだ終わっていなかったらしい。

 村の端からバキバキィっと小枝の割れる音が聞こえて来る。


「ブギャアア、フギイイイイイイイイ!」


 一体だけのようだけど、普通のオークよりも三倍は大きな個体だ。

 獣皮のマントや、何かの頭蓋を使った冠のようなものを頭にかぶっている。

 手には大きなナタを持ち、体はドス黒く変色してた黒豚だ。

 こいつがオークの王なのだろうか?


「こいつを倒せば終わりみたいですね。さあやっちゃってくださいフデさん」


 僕はフデに指示を出したのだけど。


「ケ、ケツが痛くて動けんぞ……」


「……使えない魔王だわ。フンッ!」


「ギャアアアアアアア!」


 フデはツキコさんにより、ケツにカタナを突き立てられた。


「フデさん、役に立たなかったと報告を……」


 僕は試しにスラーさんに伝えることを言うが。


「やめて! 本当にやめてえええええ、あああああ、尻が痛くて動けないいいいい!」


 フデは立ち上がろうと頑張っているが、尻の痛みで立てなくなっている。

 戦力が減ってしまったけど、もう三人でやるしかないだろう。


「とにかくやるしかないでしょう。コーディ君、先ほどよりも気を張ってください。捕まっても攻撃されても死ぬぐらいに思っていてくださいね!」


「う、うん」


 僕の言葉にコーディ君は頷いた。


「ツキコさん、攻撃は任せます。僕はこれで防御しますから!」


 僕は尻を押さえているフデを持ち上げた。


「おいいいいい!」


 フデは嫌がっているが、その頑丈さは盾として使えるレベルなのだ。

 防具の無い僕には丁度良い物なのである。


「……じゃあ任せるわ」


 ツキコさんもうなずいている。


「ライバルよ、マジでやる気か!? 俺の身がどうなってもいいのか!?」


 元魔王のくせに黒豚に恐怖しているようだ。


「はい、僕の身が危ういんで使わせて貰います。頑張って防いでください! さあ行きますよ!」


 でも僕はためらわない。


「きゃああああああああああ!?」


 フデの悲鳴が響き、戦いの準備が整った。


「ブギャアアアア、ピギィイイイイイイイイ!」


 大ナタを振り上げる黒豚の王に、僕はフデを振り上げた。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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