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魔王様討伐中

 ディザリアさんを叩きのめし、厳重に縛りあげた僕達は、魔王を捜しに村へ登って行った。

 村の中は中々酷い状況で屋根や壁に飛ばされた人達が突き刺さっている。

 しかし絶妙な力加減の為か、誰も死んではいないようだ。

 僕達は魔王を捜し、そして発見したのだけど、山のように煙突に突き刺さっていた。

 ファラさんに言われて僕は一人で引き抜いたのだが、フデは混乱して魔王状態におちいってしまう。

 僕は何とか説得を繰り返すが、フデは暴走を強めて村の中に魔力弾を撃ち込んでいる。

 僕達は手を出すのを諦め、結界を作り出そうと動き出した。

 結界の為の鉄棒をたてようと移動しようとした時、村の民家の扉がドカンと開く。

 四つ、五つ、六つ、七つと、次々に開き。


『俺の家を壊したのはどいつだあああああああああ!』


 その中からは、武装した村人達が現れた。

 手には手入れされた剣や槍、弓とか色々な物を持っている。

 自分達の家を壊されまくって、怒りの頂点に達したらしい。


 そして先ほど挨拶した家の人もである。

 唯一と言ってもいいぐらい無傷だったのだが、フデに屋根を爆散させられて怒ったようだ。

 その男の人が僕達の姿を見て、剣を引き抜きながら走って来ていた。

 顔がすごく怖い。


「君達がやったんじゃないよねぇ?」


 その男の人が、キランと輝く刃を向けて、斬殺しそうな笑顔を向けてきた。


『いえいえ違います、あそこの人です』


 あまりにも怖くて僕とファラさんは上空のフデを指さした。


「アッチ、アッち!」


 ミアさんも続いてピョンと跳ねる。


「ああ、そう。……じゃあ、行ったらああああああああああああ!」


 ただの村人のはずのその人は、ドーンと空に飛び上がりフデに向かって行く。

 だがその人だけではない。


「能力を貰ったのが自分だけだと思うなコラァ!」


 他の人達も魔法を撃ったり。


「お前が魔王だとぉ? ふざけんな、俺がなる予定だったのに!」


 斬撃を飛ばしたり。


「魔王だぁ? 勇者は俺だ!」


 弓で矢を連射したりと、他の村人達もあり得ない戦闘能力を発揮していた。

 フデと拮抗するぐらいの戦闘能力があるとは、異世界から集まって来たというのは本当だったり?

 護る必要もないなら気にする必要もないだろう。


 僕達は戦いの様子を見ながら一本目の鉄棒を打ち込んだ。

 しかし時間が経つ度に、村人の方が押され始めている。

 何人かがやられ、同じ村人から回復を受けてた。

 もうちょっと急いだほうがいいかも知れない。


 手分けして結界を作れれば早いのだけど、残念ながら自分の手でやらないとできないのである。

 僕は走って鉄棒を設置し、大きな結界を完成させた。

 だがその間にも村人達はフデに半数を打ち倒され、風前の灯火になってしまう。

 そろそろこちらも動き出さなければ。


「さて、今回は……」


 結界を作ったはいいけど、何を使うべきか?

 何時もならどの魔法を狙うか悩むところだ。

 しかし今回ばかりは決まっている。

 その数値も、魔王と戦うに充分な数値になるはずだ。


「結界の内なる生命よ、数値となって強さを示せ。ナンバーズ・フィールド!」


 だから僕は、始めて覚えた最初の魔法をこの場で選んだ。

 そして現れ出た生命の数は、二千四百三十五である。

 フデの数値は調べ尽くしてあるし、それ以上に自分を強化するだけだ。


 千二百を力に、六百を速度に回す。

 三百三十五を魔力防御へ回し、残り三百を秒数へ。


「じゃあ、行って来まーす!」


「いってらっしゃい」


「ヨメ、ガンバれ!」


 僕はファラさんとミアさんに告げて、たった一歩を踏み込んだ。

 キュゥゥゥゥゥぅゥゥゥゥゥン……っと、高音を立て、フデと戦おうとしていた村人の横を通り過ぎる。

 そして一気に迫ったフデの目の前。


「だらあああああああああああ!」


 気付かせることもせずにその顔を殴り飛ばした。

 地面にぶつかり転がるが、流石に魔王と言うだけはある。

 ふらっと立ち上がり、焦点を失った目で睨み返して来た。


「ぐはあああああああああああああ!」


 瘴気のような息を吐き出し、体は構わず動き続けている。

 無数の魔弾を撃ち放ち、僕一人を狙い定めているようだ。

 避けることは可能だが、時間は流れ過ぎて行く。


 もう三十秒は経っただろうか?

 五分なんてあっと言う間だ。

 だから魔力弾の中を真っ直ぐ突き進み、フデに向かって拳を振るうことにした。


「てええええええええええええい!」


 体には壁にぶつかったような衝撃が来るが、構わず拳を前方に伸ばす。

 確かに感じる感触に、僕はそのまま振り抜いた。

 吹き飛ばされるフデを見て、やっと殴った確信がえられる。


「ぐふうううう……」


「らあああああああああ!」


 しかし、ダメージを受けながらも立ち上がるフデに、僕は連続攻撃をしかけた。

 バキィっと打ちこんだ蹴りの一撃にも耐え、フデはまたも立ち上がって来る。

 残りは四分か三分半か。

 どんどん減って行く時間に焦りを感じるが、フデもそう長くは持たないだろう。


 そのまま攻撃を続けようとするが、フデの体に変化が起こる。

 体には黒煙がまとい付き、黒色の鎧が装着されていく。

 フェイさんが着ていた物に似ているが、もっと豪華で、更に全身を覆い尽くす。

 しかし、元が裸なので、左右に別れた腰当ての部分からはブラブラとした物が見えている。

 触るのは嫌だが、弱点はあそこだ!


「うおおおおおおおおおおお!」


 僕は拳をかたく握り、極限の力を込めて打ち付けた。


「ウギあぐおあぁぁぁイイイイイぁぁぁぁぁぁぁぁ……」


 究極のダメージを食らい、よく分からない声をあげてフデは両ひざを地に落とす。

 だが僕は攻撃の手を緩めない。

 瀕死のフデに向かって更に拳を打ち下ろす。


「……ちょ、ちょっと待て! もうやんない。もうやんないから! 俺もう気が付いた! 目を覚ましたってええええええええ!」


 痛みで目を覚ましたらしい。

 この惨状を生みだしたフデを普通に許してしまえば僕達に怒りが向くだろう。

 だからもう気が付かない振りをして、思いっきりぶん殴ることにした。


「成仏してください」


「ぎゃあああああああああああ……」


 最後の一撃に断末魔の悲鳴をあげて倒れるフデ。

 まあ普通に生きているのだけど、これで魔王は退治された。

 村人達も多少気が晴れるんじゃないだろうか?

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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