表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/433

魔王様を連れ帰れるのか?

 魔王の封印中に現れたフェイさんは、何時も通り町を襲撃しにきていた。

 どうやら魔王を奪い返すのが目的らしいが、本人は自分が命令したんじゃないと否定している。

 しかし、ギルドの襲撃とか派手なことをすれば、当然冒険者やギルド職員も参戦するのだった。

 やはり簡単に追い返せるだろうと思っていたら、何時の間にか魔王は連れ去られて行く。

 撤退して行くフェイさんを追う事が出来ず、僕達は魔物の退治におわれてしまう。

 しかし魔王を連れ去られたのは幸運だったようで、追跡魔法でその居場所が判明する。

 それは東にあるJKの村で、僕はスラーさんにフェイさんの捕縛を命じられたのだった。

 当事者のファラさんとミアさんも同行するとして、もう少し戦力が欲しいところだ。

 あまり大人数で行くと目立つし残り二名ぐらいだろう。

 だから僕は、この仕事仲間達の内、一人目を指さす。


「お願いします、デッドさあああああん!?」


 その時、僕の膝がガクっと折れた。

 先ほどの疲労が今頃出たのかもしれない。

 本当はデッドロックさんに指を向けようとしたのだけど、行ってはならぬ人物の前に指が止まってしまったのだ。


「アーッハッハッハ! 魔王との対戦にこの私を選ぶだなんて、目の付け所が違うわね! いいわよ、この私が全滅させてあげるわ! アーッハッハッハ!」


 僕は何故か全滅を愛するディザリアを選んでしまったのだ。


「今のは無しです! 間違えました! 絶対違いますからね!」


 僕は全力で否定するも。


「魔王との対戦は腕がなるわ。私はぜええええええったいに行くって決めたのよ! 連れて行かないことを諦めるのね!」


「えええええええええ!?」


 ディザリアさんは行くことを決めてしまったようで、どうやらもう無理みたいだ。

 しかも何故か魔王を倒すと勘違いしていらっしゃる。

 一応攻撃力だけはあるし、こうなれば諦めてもう一人を選ぶとしよう。

 防御力皆無のディザリアさんを護るためには、やはりここは。


「お姉さん、お願いしまあああああああああ!?」


 アーリアさんを指さしたはずの僕の指は、力ずくで曲げられてしまった。

 曲げたのは……。


「我が君、私を選ぶとはありがたい。さあ共に戦場に参ろう!」


 僕に忠誠を誓うとか寝ぼけたことを言っているグリアさんだった。

 この人も、何が何でもついて来る気だろう。


「ふぅ、面白い人達を選んだわね。誰を選んでもいいけど、村に着いたら私とミアは別行動するわ。クーはその二人と頑張りなさい」


 すでに巻き込まれることを予想したファラさんは、村では別行動をするらしい。


「安心しろ我が君、その身は私が護ってやろう!」


 やる気を見せるグリアさんと。


「アーッハッハッハ! 百体でも千体でもかかってきなさい。まとめて何もかも全滅させてやるわあああ! アーッハッハッハ!」


 超やる気を見せるディザリアさん。

 きっととんでもないことになるだろう。

 もう不安しかない。


 やっぱりもう少し人数を増やさなければと、そう思って振り向いた時、そこには誰も居なくなっていた。

 巻き込まれるのが分かって逃げたのだろう。

 どうやら僕はこの二人と運命を共にするしかないらしい。

 ……ああ、行きたくない。


 そんな僕の気持ちとは裏腹に、旅の準備は進められていく。

 僕も必要な物をリュックに詰め込み、顔を見られないようにローブを着こむ。

 ディザリアさんは嫌がるかと思ったけど、すんなり着こみ移動の準備は整った。

 馬車を使って北へ移動して、ジェイク・キングの村の北の入り口を目指しているのだが。


「不味い、ゴブリンが出ました! ファラさんグリアさん、ディザリアさんを押さえといてください! ミアさんは撃退を!」


 僕は馬車を操りながら、仲間の三人に声をかけた。

 敵はゴブリンの二体である。

 立ち塞がるというよりは、ただ通り過ぎて行くみたいなのだが。


「!? まかせなさい!」


「我が君、了解だ!」


 僕の声に合わせ、ファラさんとグリアさんは、ディザリアさんの口を手でふさいだ。

 ミアさんは。


「ニニニニニニニニ!」


 もう走り出してゴブリンに向かって行く。

 ゴブリン二体程度なら何も問題はないが。


「この私のまふぉうどぅえ! まふぉうどぅええええ!」


 二人に口を塞がれても、必死で魔法を使おうとしてくるディザリアさんの方が問題だ。

 しかもこのやり取りは、これで四回目である。

 もうすぐ町に着くというのに、心配は増える一方だ。


「テキたオシたー!」


 素早くゴブリンを倒して来たミアさんが馬車に戻って来ている。

 ちなみに、もう指輪の効果は切れているようだ。

 一時間ほどで効果は切れるらしい。

 やれることは増えたけど、やれないこともまた増えてしまって、使いどころが面倒臭い。


「ミアさんよくやりました! 次もお願いしますね!」


 僕はミアさんの頭をポンと叩くと。


「ヨメ、ワカッたー!」


 ミアさんは元気に返事をしている。

 しかし、それが不服だというように動き出したのが。


「我が君、是非次は私が! 私の頭をなでなでしてくれ!」


 グリアさんだった。

 でももう村は目の前で、そんなことをしている意味は全くない。


「もう到着しますから、それは必要ないですね」


 あとはコッソリ村に進入してフェイさんを捕縛してしまえばいいだけだ。

 僕は村に向かおうと馬を動かすのだけど。


「我が君、それは駄目だ! 私は今がいいんだ!」


 そう言ってグリアさんは、僕から馬を操る手綱を奪い取ったのだった。


「ちょっとグリアさん、危ないからやめてください!」


 制止も聞かず、無理やり方向転換をしようとするのだから、馬車は思いっきり横に倒れていく。


「ぎゃああああああ!」


 もう立て直すことも出来ず大慌てだ。


「我が君、私が助けてやろう!」


 グリアさんは、自分の体を使い、僕をガッチリ包み込む。

 自分のせいだということを忘れているんじゃないだろうか?

 ちなみに、このぐらいでファラさんやミアさんに怪我はないだろう。

 むしろ楽しんでいるんじゃないだろうか。


 ディザリアさんは……。

 まあ二人がついているからきっと平気だろう。

 しかし馬車は横転し、つながれた馬は大暴れしている。

 コッソリと侵入するはずが。


「おい、村の前で馬車が横転したぞ!」


「誰か人を呼んで来い、急げ!」


 っと村人達が集まって大騒ぎしている。

 もうただの旅人として進入するのは無理そうだ。


「君達、怪我しているじゃないか! 我が家で治療してあげよう。さあ運んであげなさい」


「いや大丈夫ですよ、僕達は全然平気ですから!」


 僕はそう言っているのだが。


「ううう、我が君、私はもう駄目だ。せめてその胸の中で……」


 グリアさんは一切怪我もしていないのに、地面に転がる僕を掴んで離してくれない。

 やっぱり頭がいかれたまま戻って来ていないようだ。

 引きはがそうとしても後衛の僕では全く動かない。


「可哀想に、うなされているようだ。よし、村の皆で運んでやろう」


 そんな僕とグリアさんは、村人達に助けられ、村長さんのところへ運ばれるようだ。

 ちなみに、他の三人は歩いて付いて来ている。

 ファラさんからは白い目で見られ、ディザリアさんは高笑いをあげたり。

 たまにミアさんが僕達の上に飛び掛かろうとしていた。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)


 アンケートという世界の意思が二人を選びました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ