えっ?! (一章終了)
ミアさんを仲間に加え、のんびり町の外へ魔物の調査をしていたのだけど、そこにあのピッピちゃんが現れてしまった。
僕達は戦いを続け、死にそうになりながら勝利を得た。
あの魔物の処理が終わり、僕達はギルドに戻ってスラーさんに呼び出されていた。
そしてなんだか理解できないことを言われている。
「えっ?! 聞き間違ったと思うからもう一回言ってくれませんかスラーさん?」
「ではもう一度言いますよ。今回のことは仕方がないのですけど、町への被害が出てしまいました。それは分かりますね?」
「はい、そうですね」
まあそれは分からなくもない。
「そして冒険者への依頼料や、怪我人の治療費も必要でしょう? ですからギルドとしてもお金を払わなければなりません。つまり……」
「つまり何かしら?」
「つまりこの町のギルドは金欠になってしまったので、今後のボーナスは期待しないでください。今回の分も当然無しになりました」
「なんですってええええええええ!」
「そんなのないですよ!」
タダ働きの宣言に、僕とファラさんは声をあげた。
「ウゥ?」
まあ、ミアさんは分かっていないようだが。
「それと実はですね、いち早く町に接近する魔物に気付いたのはミカグラ君だったのですよ。同行していたブラッドバイド君の提案でギルドに依頼が出されたのですけどね、後々話しを聞くとライズ・ライト君が関わっているというじゃありませんか」
「ええ?」
あれ?
何か流れがおかしい。
「あの大きな魔物は君を追って来たのでしょう? つまり上層部に報告した結果、君の所為なんじゃないかと話が上がってしまったのですよ。ですからね、何ヶ月分かの給料でその補填に当てて貰おうということになったんですよねこれが。私は一応止めたんですけどね」
「……えええっ?!」
それは絶対におかしい。
どう考えてもおかしい!
ギルドはホワイト企業じゃなかったんですか?!
「まあ安心してください。本来はもっと高額なのですけど、交渉して三ヶ月にまで減額してきてあげましたから。たかだか三ヶ月我慢すればいいだけですので、死ぬことはないでしょう。それと、私への借金はその後でいいですから、くじけず頑張ってくださいね」
「ええええええええええええええええ?!」
その借金が有るのを忘れていたあああ!
「ちょっとファラさん、スラ―さんに言ってやってください! あれは僕のせいじゃないですよね?!」
「ふぅ……私に聞かれても分からないわ」
ファラさんは僕から顔を逸らしている。
「何で顔を逸らすんですかファラさん! まさか、自分に被害が来るんじゃないかと思って僕を犠牲に!?」
「考え過ぎよ。そんな事はないんじゃないかしら? まあでも心配しなくてもいいわよ。食事代ぐらいなら少し分けてあげてもいいから」
「いやそれは嬉しいですけど。嬉しいですけどおおおお!」
「クー、ワタシ、ムシ、トル!」
「虫は嫌ああああああああああああ!」
僕は頭を抱えて身をよじらせる。
こうしてまた僕の金欠生活が始まってしまったのだった。
ミアさんを仲間に加え、のんびり町の外へ魔物の調査をしていたのだけど、そこにあのピッピちゃんが現れてしまった。
僕達は戦いを続け、死にそうになりながら勝利を得た。




