起きてください二人共
ファラさんの力で氷を運び、サイクロプスの足元に大穴を開けた。
ミアさんは剣を持ってチクチク攻撃しているが、テントから漂う匂いに負けてしまったようだ。
突撃して食事をご馳走されてしまう。
僕とファラさんはミアさんが落とした剣をどちらが持つのかと争う。
結局負けてしまう僕はまた契約されそうになるが、危ないところで助かってはいなかった。
氷を斬られてグラついたサイクロプスが、僕達の方に倒れて来る。
何とか回避したが、二人の居たテントは氷で潰れてしまったようだ。
「起きてくださいミアさん、ディザリアさん!」
僕は二人の頬をバシッと叩いたのだけど、ガッツリ気を失っているようで簡単には起きないようだ。
「てぃ! てぃ!」
二回三回と叩いてみたけどやっぱり起きてはこない。
もうこうなったら、こうなったら……。
「気絶したままでも握ってくれさえすればいい気がする!」
僕はそう結論をだし、ミアさんをおんぶした。
そのままテントの外へと連れだすのだが。
「って、もうなんか復活しそう!」
氷の中から青い液体が溶け出し、それが一つになろうとしていた。
まだ冷えてるからか動きが遅いが、合体したら完全体になってしまう。
先に剣を見つけなければ。
「クー、なんで起こさないのよ」
ファラさんは僕の声に気付き、一瞬だけ僕の方向に顔を向けた。
「なんか起きなかったんですよ。もうこのまま握らせて僕が斬りつけます! そうすれば呪われないですからね!」
僕は完璧なアイディアを伝えた。
「あんたそんな体力ないでしょ。それなら私がやっとくから、急いで結界を作って来なさい」
「そうですか、じゃあ任せます。ファラさん、剣でしか倒せないらしいので気を付けてくださいね!」
僕はミアさんを手渡した。
「知ってるわよ!」
ファラさんはミアさんを背負い剣を捜しに行ったようだ。
僕も急いで結界を作るために走り出した。
一本二本と鉄棒を突き立てる内にも、サイクロプスの体は形を成す。
でもこちらにとっても剣は探しやすくなっているようで、ファラさんは剣をみつけたみたいだ。
ミアさんの手に剣を握らせ攻撃を始めている。
「こっちも急がないと!」
僕が三本目の鉄棒を突き立てた頃、サイクロプスの体は完全に戻っていた。
巨大な拳を振り下ろしたりしているが、ファラさんがミアさんを背負いながら善戦している。
でも意外と難しいらしく、チクチクとした攻撃しかできないようだ。
「う~、やっぱり僕が……う~ん……」
剣を持ちたくはないけれど、やっぱり僕がやらないと駄目かもしれない。
しょうがない、二人の為だ、多少の不幸ぐらいは受け入れてやろう。
僕は自分の頬をパシッと叩き、気合を入れて走り始めた。
テントを囲むように結界を作り終え。
「結界の内にいる仲間の値を集めよ……アディション・フィールド!」
奪うのは魔力と魔力値、それと防御力だ。
ファラさんとミアさん、そしてなぜかディザリアさんの力まで奪えたらしい。
ディザリアさんは僕を仲間だと思っているのだろうか?
「とにかく急がないと!」
ありがたく使わせてもらおうと、僕は力に百を、速度に八十使って二人の下へ走った。
「ファラさん剣をください!」
僕は颯爽と現れ、参戦しようとしたのだけれど。
「! クー、変に投げると触りそうだから取りに来て!」
ファラさんは剣の扱いに慎重を期しているらしい。
「え~、まあいいですけど~」
いきなりやる気を削がれた僕は、サイクロプスの隙をついて剣を受け取った。
「アアォ相棒ぅ、ひっさしぶりぃ、再契約サンキューで~す! 三度も契約したのはお前が初めてだぜぃ、フッフー!」
やはり聞きたくなかった声が聞こえて来る。
「どうでもいいですから力を貸してもらいますからね!」
僕はラックに話しかける。
「イヤッハー、当然だぜぃ! それが俺っちの宿命だからなぁ、行ってやろうぜ相棒ぅ、アッヒャ―!」
「いくぞおおおおお、てええええええええい!」
僕は地を蹴って強烈に飛び上がり、サイクロプスの体を駆けあがる。
振るわれる腕をすり抜け肩口に乗ると、それを足場にもう一度跳んだ。
丁度サイクロプスの頭の上で、僕は思い切って剣を振り下ろす。
剣先から閃光が飛び、たった一つの眼球を斬り裂いた。
「ンンンアアアアアアアアアアアアア!?」
サイクロプスは目を押さえて暴れている。
やはり剣で斬られた傷は再生しないようだ。
でもそれで終わらせる気はなく、降下しながら攻撃を続けた。
「たああああああああ!」
着地するまでに八撃を食らわせ、サイクロプスは瀕死の状態におちいった。
「てえええええい!」
「ンアアアアアア……」
最後の一撃を食らわせると、サイクロプスが断末魔の悲鳴をあげて倒れていっく。
しかし僕は動けなかった、着地した足が余りにも痛かったからだ。
「クーやったわね、これで帰れるわ」
「待ってくださいファラさん、僕ちょっと足が痺れてるんです。もうちょっと待っててください」
「アッヒャ―! あんな高いところから飛び降りるからだぜぃ。折れなかっただけましかぁ? ウッヒャッヒャ!」
ラックが大声で笑っていると。
「フニャアアアア! ワタシ、オキた!」
ミアさんは背伸びをしてファラさんから飛び降りた。
そして僕の持っていた剣をパシッと奪い、思う存分に振り回している。
「ミアさんもう終わってますよ。もうちょっと待ったら帰りますから剣は返してくださいね」
「ヨメ、ワカッた!」
ミアさんは素直に頷いて僕に剣を渡してくれた。
僕は足をプラプラさせて痛みを和らげると。
「じゃあ帰りましょうか」
「オゥイェア!」
で、三人で帰って行くのだが、そういえばディザリアさんが居たのを忘れてたなー、とか思い出した。
でも今更戻るのは面倒だし、その内ギルドに戻って来るだろう。
僕達ものんびりギルドに帰って来たのだけど。
「ちょっと待ってくださいツキコさん! それはあんまりやりたくないです!」
「……大丈夫、今度は普通に落とすから」
「アッヒャ―! 契約解除したいんだろう? だったらやってもらえよ相棒ぅ。ウッヒャッヒャ!」
確かに気を失えば契約は解除されるのだけど、トラウマが蘇りって逃げ惑っている。
クー・ライズ・ライト (僕)
グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)
リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)
ミア・ミスト・レイン(元賞金首)
アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)
グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)
コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)
ランズ・ライズ・ライト (父)
ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)
フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)
スラー・ミスト・レイン(僕の上司)
ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)
シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)
ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)
デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)
ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)
リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)
ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)
デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)
フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)




