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契約は慎重に

 また別の方法はないかと本を頼りにするのだが、あんまりいい方法はかいていなかった。

 だったらもう死にかければ大丈夫だとツキコさんを呼びフデを襲わせたら契約を解除できた。

 それを見て僕とシャイリーンさんも気絶させられ、剣の呪いは完全に解除されたらしい。

 スラーさんに報告して終わったと思ったのだけど、氷漬けにされたサイクロプスが復活してしまったらしい。

 出現したサイクロプスをギルドが放っておくわけもなく、ディザリアさんの力を借りて氷漬けにしたという。

 だったらまだ数日は大丈夫なはずだ。

 ということで僕はフデの部屋にやって来た。


「フデさん、是非もう一度剣を持って戦ってくれませんか。このままでは町が襲われて大変なことになるんです!」


 丁重に剣を持ってくれるようにお願いしたのだけど。


「嫌に決まってるだろうが! 二度とあんな物に触るものか!」


 やっぱりやりたくないようだ。


「でも解除方法は分かったんですよ? ツキコさんにチャチャッと気絶させてもらえばいいだけですよ!」


「やりたいんなら自分でやればいいだろう! 俺は今獣使いの指輪を作るので忙しいんだ!」


「僕がやりたい訳がないじゃないですか! だからこそお願いしに来たんですよ。いいじゃないですか、あと一回だけなんですよ? 僕の為にやってくださいよ!」


「誰がやるか!」


 フデの手で扉が強く閉められた。

 僕の頼みを聞いてくれないとは、ラックは相当に嫌われてしまっているらしい。

 もうの一人シャイリーンさんなら引き受けてくれるかもしれないけど、あの人も剣を扱う能力がないのである。

 サイクロプスを倒すには不向きだ。


「やっぱり僕が持つしか。いや、きっと方法があるはず。そうだ! ようは剣を使って倒せばいいんだから、普通の剣士さんにお願いすれば!」


 そう考えた僕は、外回りに向かったファラさんを追い掛け声をかけて見た。


「……で、私の所に来た訳ね? 万が一契約するかもしれないし嫌よ」


 あの剣の秘密を知っているファラさんは嫌がっている。


「そこを何とかお願いします!」


「嫌よ、他を当たったら?」


 やっぱりダメみたいだ。

 一応剣士に手を借りる方法ならある。

 ギルドに依頼を出せば冒険者なら引き受けてくれるだろう。

 でもそれはそれでリスクも高い。

 万が一剣を持ち逃げされたらとても困るし、何よりも依頼料がかかるのが物凄く痛い。


 まだ給料もないというのに、僕に何を支払えというのだ。


「う~ん、どうしましょうか?」


「ここで悩むんじゃないわよ。早く帰りなさい」


 ファラさんからシッシと手を振られている。

 しかしそんな僕に救いの手が現れた。


「ワタシ、ヤリタい!」


 ファラさんに同行していたミアさんがピョンと跳び上がり、その手を真っ直ぐ挙げている。


「やめときなさいよ、不幸になっても知らないわよ?」


「ヤリタい!」


 ファラさんは止めているが、ミアさんはそれでもやりたいようだ。


「ふぅ、わかったわよ、勝手にしなさい。でも私は絶対に触らないからね」


 どうやらファラさんも付いて来てくれるようだ。


「ありがとうございます!」


 僕はお礼を言ったのだが。


「クー、こっちの仕事も手伝いなさい。いつも通り魔物の調査よ」


 ファラさんに手を貸せと頼まれた。


「わかりました、頑張ります!」


「ヨメ、ヤルぞ!」


 そしてこの日はゆるい感じで仕事を終わらせ、次の日。

 ギルドに来た僕達は、ケースの中の剣を見る。

 ここからでも分かるカビのような臭いに、僕とファラさんはあまり近づかないように距離をとっているが、ミアさんは関係なしに進んで行く。


 ケースをパカっと開けて、置いてあった剣を掴んだ。


「ケン、トッたー!」


 ミアさんは頭上でクルクル回したりしているが、ラックは喋り出したりしない。

 剣には選ばれなかったようだ。


「おお、やりましたね、これで一歩前進です! 早速サイクロプスを倒しに行きましょう!」


 僕はグッと拳を握り込む。


「で、それどこに居るの?」


「え~っと、確か巣穴からこの町に向かっていたらしいんで、その途中で氷漬けになってるんじゃないですか?」


 この町に向かったということは、やっぱり剣に引き寄せられているのだろう。

 凍っている今の内に出来ることをやってしまおうか。


「ふ~ん、じゃあ準備して向かいましょうか」


「そうですね」


「ワタシ、ガンバる!」


 時間があるからとゆっくり準備して徒歩移動したのだけど、まだまだ町からは距離があったようだ。

 適当に魔物の調査をしながら二時間ぐらい歩き続け、やっとその巨体を発見出来た。

 分厚い氷に覆われたサイクロプスは、走る体勢でとまっている。

 足でも斬れば倒れるんじゃないだろうか?


 でもそんなことより、その足元近くには黄色いテントが張ってある。

 氷が解けないように見張りをつけているのだろう。

 ……あれ? そうするとあそこに居るのって……。


「アーッハッハッハ、さあ魔力が回復したわ! もっと分厚い氷に閉じ込めてあげるわよ! トライデカゴン(十三角形)・シータ・ブリザード!」


 テントの影で見えないけれど、居る人物は一瞬で特定できた。

 あそこに居るのはディザリアさんだ。

 動かないたった一体のサイクロプスに、とんでもない規模の魔法を使って遊んでいる。

 いやまあ遊んではいないのだけど、そういう風に見えてしまうから不思議なものだ。


「ペンタゴン・シータ・サイクロン! アーッハッハッハ、まだまだ行くわよ! ペンタゴン……」


 そのまま魔法を使い続け、氷の幅はドンドン厚くなっていく。

 近づいたら巻き込まれるし、僕達はディザリアさんの気が済むまで遠くで静観し。


「ふう、満足したわ。もう一度魔力回復しましょう」


 声をかけるのは危険だと、僕達はスルーすることを決めた。

 ディザリアさんがテントに入るのを確認して進んで行ったのだけど、サイクロプスの氷が思った以上に分厚いようだ。


「で、どうしましょう? これ思った以上にカッチカチですよ」


 僕はポンポンと氷を叩く。

 氷を溶かすにしても壊すにしても、相当時間がかかりそうだ。


「氷ぐらいなんとでもなるわよ、私の職業を忘れたの?」


 ファラさんの職業はウェポンテイマーと呼ばれるものだ。

 切れ味を鋭くしたりできるから氷ぐらいなら簡単に斬り壊せるだろう。


「そうでしたね、じゃあやって行きましょうか」


「コワすー!」


 ファラさんが剣を振り、分厚い氷を切り裂いていく。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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