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で、出たあああああああああ!

 装備品を上げ終え、フデが登って来ている。

 ロープが切れそうになったりダメージを負いながら無事にたどり着いた。

 デッカイサイクロプスとの戦いに備え、準備を始める。

 そして結界を張って能力を発動させようとがんばった。

 やっと三千の値を集め、行動を始めた。

「フデさん、とりあえず魔王の使いを見つけて来てください」


 僕はフデにお願いした。


「もちろんだライバルよ、そう思ってもう見つけてある。では早速行って来るぞ!」


 フデは走って行ってしまった。

 そして十分後に魔王の使いを連れて帰って来たようだ。


「うおおおおおお、助けてええええええ!」


 だが他に関係無い魔物の大群まで連れてきている。

 スライムからグリフォンまで色々強そうなものまで居るようだ。

 魔王であった時は魔物を操ったりしてたのに、今は見る影もない。


「ひきつけるよー」


 シャイリーンさんが大量の魔物を引きつけて、自由になったフデは反撃を始めた。


「こんな状態で魔王の使いだけは倒さないでくださいよ! 頼みますからねフデさん!」


 サイクロプスまで呼ばれたらかなわないと、一応フデに声をかけといた。


「そのぐらい分かってるわ! ……あっ、流れ弾が……」


 とか言っていきなりやらかしそうになってるフデが、ラックの剣先から閃光を飛ばした。

 それは最後の一体である魔王の使いに向かっている。


「だいじょうぶー」


 なんとかシャイリーンさんが防いでくれたようだ。


「あぶねー……」


 フデは額の汗をぬぐっている。


「フヒャ―ハッハッハ、やらかしてんじゃねぇよ相棒よぉ! アッヒャ―!」


 なんか無駄に体力を減らされた僕達は、やっとのことで魔王の使いだけにすることが出来た。


「これでとどめだああああああ!」


 フデが最後の一体を倒すと、ラックが空中に浮かび始めた。


「ふぅぅ、契約解除だ。あとはその馬鹿げた魔物を倒すだけだぜぇ。やれんのかぁ相棒よぅ、やれんのかぁ!?」


 そのまま回転しながら持ち主であるフデに聞いている。


「俺を誰だと思っている。俺こそ魔王の中の魔王だった……」


 フデが名前を宣言しようとしている。

 だから僕は。


「フデさんです」


 ちゃんとした名前を教えてあげた。


「おいいい、ライバルよ、折角かっこうよく決めようとしたのに邪魔すんな!」


 フデは僕のことを非難している。

 今までならラックのツッコミでも入ったのだが、ただ喋らなくなった剣が地に転がった。

 本当に契約解除されたようだ。

 そして大地が震動を始めた。

 この感覚は。


「来ますよ、デッド・ギガンティック・サイクロプスです!」


「おう! ぶっ倒して終わらせてやる!」


「やれるよー」


 僕達はそれぞれに敵を待ち構える。

 大地にヒビが入り、巨大な青い手が現れた。

 前と変わらない出現方法。

 同じように二本目の腕が出現すると。


「ンンアアアアアアアアア!」


 大地を掻き分けるように頭を出した。


「とりゃあああああああああ!」


 まあ狙い易くて丁度良いからと、僕は一気に跳び蹴りを食らわせた。

 既に僕の強化は完了していて、時間はたっぷり五分もある。

 敵の攻撃を躱しつつ、連撃を食らわせて。


「よし、倒したぞ!」


「結構余裕でしたね」


「おわったねー」


 一分後には倒し終えたのだが。


「ンンンンンアアアアアアア!」


「あれ、何で起き上がるんですか?」


 なぜか傷も無くなって復活していた。

 ものすごく体力が多いのだろうか?


「ライバルよ、もしかしてダメージが足りなかったんじゃないのか? もっと徹底的にやってやれ!」


 フデが言うことも最もだと。


「そうですね、じゃあ……てええええい!」


 僕は攻撃を再開し、一生懸命動き出す。

 先ほどよりも真剣に叩いたり蹴ったりして倒し終えた。


「うおおおおおお!」


 今度こそ起きないようにと、フデがデッド・ギガンティック・サイクロプスの頭を凹ませ止めまで刺したはずなのに。


「ンアアアアアアアアアアア!」


 またも復活して普通に起き上がって来た。

 いや、もしかしたら頭に特別な機能がないのかもしれない。

 そう確信した僕は。


「たあああああああ!」


 思い切って巨体を中心に攻撃を続けた。

 そして時間が切れる直前。


「ンンンアアアアア……」


 デス・ギガンティック・サイクロプスは、また地面に倒れ伏した。


「……これ倒しましたよね?」


 僕は倒したけれど倒した確信がもてない。


「いや分からんぞ、また復活するかもしれないし」


 フデが言うようにその可能性も充分にあった。


「えーとぉ、魔法でもかかってるんじゃなーい?」


 シャイリーンさんは不思議がっている。

 確かにあの剣に関係しているならその可能性はなくはない。

 世界には倒された直前の状態に戻すというとんでも魔法も存在するし。

 この魔物がそんな魔法が掛かっているとしたら。


「……なぁ、俺は少し考えたんだが、あの剣の攻撃でしか倒せないなんてことはないよな?」


 フデはもう喋らなくなった剣を見ている。


「まさかそんなことが……」


「ンンンンンンアアアアアアアアアアアアアア!」


 あるかもしれない。

 まだ完全には出現しきっていない、逃げるなら今の内だ。


「とにかく今は撤退しましょう! さあフデさん、あの剣を拾って来てください」


 僕はフデに指示を出した。


「おう! ……って嫌だわ!」


 一応向かって行ったフデだが、途中で気付いたようだ。

 でも切り札になるかもしれないあの剣を無くすわけにもいかない。

 だからといって、僕が触る気もない。


「じゃあ私が持ってくるねー」


 僕とフデがどっちも動かなかったから、シャイリーンさんが動き出した。

 落ちた剣を拾い上げると。


「イョウ新相棒、俺っちデスラァック、宜しくイェア!」


 ラックが復活してしまった。

 じつは誰でも良いんじゃないかと思ったりもするが、ここに居る限り不運であることには間違いはない。

 成るべくして成ったということだろう。


「え~っとシャイリーンさん、その剣で魔物を倒してください!」


 僕はお願いし。


「やってみるねー」


 シャイリーンさんが動き始めた。

 でも鎧の構造的に剣をふるのは難しいらしい。


「ンンンアアアアアアアア!」


 その間に地面から出て来たサイクロプスが、そんなシャイリーンさんを狙っている。

 圧倒的な力で大腕をふって襲いかかった。


「シャイリーンさん!?」


「シャイリーン!」


 と僕とフデは心配したが。


「だいじょうぶー」


 シャイリーンさんは特に慌てる様子もない。

 どれだけ鉄の塊なのだろうか?


「ンアアアアアア!?」


 むしろその鉄の塊を殴りつけたサイクロプスの方が痛がっている。


「やるよー」


 最重量防御ダルマであるシャイリーさんは、できるかぎり剣をふって閃光を飛ばしているが、可動範囲が狭く当たる気配がない。

 全くかみ合わない攻防は長く続き、ついに僕とフデは動く事を決めたのだった。


「このままでは何時まで経っても帰れませんよ。フデさん、是非触って来てください!」


 自分が触るのが嫌だからフデにお願いしたのだけど。


「嫌だって言ってるだろう! 例え世界を救うためであってもあんな剣触りたくもないわ!」


 フデも触るのを嫌がった。

 僕達の向う側では、激しくもどうしようもない戦いが続いている。

 まあ生物である限りは、いずれ決着がつくだろう。

 お腹とか空くし、トイレとかいきたくなるし。


 まあいずれにしろ、フデと決着をつけなければならない。


『……ここは、ジャンケンで! ……ジャンケンポン!』


 こうして僕達の激しい戦いも始まった。

 激しいチョキの応酬、グーでの殴り合い、平手が飛び交いあいこが続く。


『たああああああああああ!』


 決まったのは……。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 グリス・ナイト・ジェミニ (双子の男の子)

 リューナ・ナイト・ジェミニ(双子の女の子)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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