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ヘイ!そこのお嬢さん、縺。繧?▲縺ィ邨仙ゥ壹@縺ェ縺?シ

 ヘイ!そこのお嬢さん、ちょっとお茶しない?


 俺は虚空に向かって話しかけた。何をしているのかだって?ナンパの練習さ。目の前には有ダイナ宗家万がただ広がっている。勿論俺の誘いに答える者はいない。


「ええ、お茶にしましょうか」


 いた。しかもお嬢様だ。田中さんだ。ヒトゴロシだ。勿論俺は却下する。さっきラーメン食べたばかりだし、ラーメンに紅茶は合わないだろう。


「烏龍茶ですが」


 なるほど、烏龍茶か。それなら確かにラーメンに合いそうだ。しかしだな、私は貴様のようなヒトゴロシとお茶など飲みたくないのだよ。


「なに?誰が人殺しだと?」


 おお、怖い。女騎士さんが怒っていらっしゃる。確か名前はリーネだったっけ。愛も変わらず見下げた忠誠心だ。俺は言ってやった。


「いや、だってアンタ、コイツに殺されたようなもんだろ?」


 更に言うとそこらに転がっている騎士達や山賊風の男達だって田中さんがいなければ死なずに済んだはずだ。


「殺したのはお前だ」


 ……確かに。なるほど、筋は通っている。理に適っている。


 夏草は大きく育ち、私の背丈を越えるだろう。私は提案した。先に進むのならば、先手を打たなければ駄目だ。蟹は生真面目に追ってくるだろう。それを船は偽装する。満ち足りた光は何時でも私達の邪魔をする。それは定められた運命だ。

 人は美しくは在れない。


 それで、進行方向はどっちだ?

 天か、地か。右か左か。

 東か西か北か南か私の名前は何なのか?


 田中さんによれば、彼女らはべパカルトという街に向かっている途中だったとのこと。


 べパカルトはオエィシス沿いに発展した歴史ある街であり、大陸中から商人が集まる砂漠の国……らしい。ロルラヴァ国から独自の商業権を勝ち取り、交通の要所として賑わっているとか。因みに、砂漠のべパカルト、太陽のラグナダ、海のリレステの三都市は首都ガラに次いで発展しているらしく、合わせてロブスター・トライアングルと呼ばれている、とのこと。ロブスターの意味は教えてくれなかった。


 ちょっと覚えきれないな。

 多いね。固有名詞が多いよ。おい、閑話休題しても無駄だぞ。俺の目は誤魔化されねぇ。


 かなりの数がやられた。もう俺達は駄目かもしれねぇ……。だがっ!漏れは隣に腰掛けているサルノコシカケに目を向ける。

 まだ、終わった訳じゃねえ。俺達の戦いは終わっちゃいねえ。

 そう、そうだ。鯖を投げるんだ。俺達には鯖がある。そうだろ?


 俺はサルノコシカケに笑いかけた。笑顔が気に障ったらしく、俺は殺された。


 救いはない。


 皆の者、鯖神は死んだ!俺は身を持って証明したのだ。救いなどないと。この世界は絶望に彩られているんだと。


 ……あれ、おかしい。おかしいぞ。それの何が悪いことなんだ……?


 そうか、そういうことだったのか。検索機能の一部制限、どのような基準なのか疑問に思っていた訳だが、その真相が今夜明かされるかもしれない。


 まあ心底どうでもいいが。俺はラーメンを食べに玄関のドアを潜って挟み殺されそうになった。ドアも猫ほどではないが小生意気に育ったもんだ。


 ああ、何故僕はラーメンを食べようとしたんだ。僕はラーメンが嫌いだ。鼻持ちならない。こっちはただ利便性を買ってやってるってだけなのに偉そうにしやがって。あんなものの何処がいいんだ。上品さもなければ芸術性もない。うわあああああああああ


 俺達は馬車に乗り込んだ。このまま進んで森を突っ切って、砂漠地帯へと向かう。そこにはなんか怪物が潜んでてそのせいで辺り一帯が砂漠と化してるとか、理不尽なクイズによって砂漠に変化したとか、色々色な伝説があるがとにかく気候的には温暖で過ごしやすいらしい。内陸砂漠の線を僕は考えた。違う気がする。


 俺達は森に差し掛かろうとしていた。この森を迂回しようとすれば死ぬらしい。だから突っ切るしかないのだとかとか。森の中は魔物とかがいっぱいいるけど田中さんは強いから関係ないらしい。符ーーーーーーーーーーーーーーーヅッヅヅカレヲ!!!


 わたしくはアーはああ痛くなったらいつでも寝。馬車に乗り込むことに成功しているのだ。あれ?田中さんの目線が高いわたしくの胸くらいにある。さっきまで腰くらいじゃなかった??


「何を言っているのです?貴方は出会った頃から身長178cmのモブ顔パーマですよ?」


 パーマなのか。え、パーマ?まぢ?


「天然パーマですね。例えるならメデューサといったところでしょうか」


「あ、それメデューサだわ」


 僕はメデューサをoffにした。


「あら、治りましたわ」


 いえー。ぱちぱち。無謀な勝負こそ人生の醍醐味。相変わらずのクソゲーを下回る神ゲーっぷりだな。俺は嫌いじゃない是、そう言うの。ください


 おっさんが走ってくる。我々は出発した。



 ✗✗✗



 気持ち悪いかい?そうか、ならば気持ちのいい世界をお届けしよう。優しく包まれて、深く沈んで、自由に羽ばたくがいい。広大な世界が、色鮮やかな世界が無限に広がっているだろう。恐れることはない。


 貴方は貴方なのだから。



 ✗✗✗



 納得がいかない? 人生なんてそんなものさ。君の勝手な感情を押し付けないでくれ給え。そう、そこの私だ。どうしようもないものとどう向き合うか、そこに私の真価が見える。

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