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想い①
気が付くと、お仕事は終わっていて、お気に入りの場所にいた。
どうして、ここにきたのか…自分でも気付かなかった。
星夜くんは、今日は来ていないみたい。
もし、来ていたら、何を話したら良いのか分からないけど。
「はぁ…」
ため息は、暗闇に吸い込まれる。
今日は、月も星も見えない。
悲しくなって、涙がこぼれた。
私は、星夜くんの事が好きだ。
初めて会った時から…。
だけど、この想いは…言えないんだ。
言ってしまったら、お互いに後悔しか残らないまま…お別れになってしまうだろう。