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一年前①

そんな私達が出会ったのは、一年前。


「やっぱり、この場所だよね」


私は、街を見下ろせる丘に立っていた。

街の明かりは、星空みたい。

他の場所もあると思うけど、やっぱりここが一番。

空を見上げると、星がたくさん見える。

木の間からは、月の光がもれていた。


『やっぱり、ここだよな…』


どこからか男の人の声がした。


「えっ…誰?」


私は、怯えつつ聞いてみた。

この場所に、他の誰かがいるなんて…。


『あっ、驚かせてごめん…。俺も、この場所が好きで良く来てるんだ』


そう言いながら、木の間から出て来たのは男の子。

紺色のフード付きパーカーにジーンズを着ていた。


「あ…あなたは…?」

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