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hana 23章

約1ヶ月ぶりに更新しました。

hana あの花を見た君と人生最後の夢を見る

Twitter貼っておきます。⤵︎

@33dfDScy9TQ8o6e

新章の更新などやってます。

ぜひ、フォローをお願いします。

第23章 「7月のノイズ summer story 」


オーラーイ…オーラーイ。

1.2.1.2.3.4…

パーーン。

窓を開けると聞こえる…夏特有の音。

野球部の音。

桜達陸上部の掛け声。

翔達テニス部のボールを打つ音。

自分がいる音楽室からは雑音しか聞こえない…

「…つい…あつい。」ガサッガサッ

これはノイズだ…と自分に言い聞かせる。


本格的に夏が始まり暑くなってきた。

7月に入ったばかりなのになぜこんなに暑い…。

そして、この時期一番嫌いなのは…

なんといっても「野球部」だ。

あの暑苦しい掛け声を聞くたびに、

夏が来た…と思ってしまう。

湿度が高いと音が伸びない。

指がベタつく…

夏は…嫌いだぁーー。


葵「暑い…」

蓮「暑いって言うな…より暑くなる」

葵「暑い・暑い・暑い・蓮〜」

蓮「だぁーうっさいな。黙って練習しろ」

葵「こんなに暑かったら弾けるもんも弾けないよ〜」

蓮「確かに暑いと言えば…暑いな…ボソッ」

葵「蓮が暑いって言った〜休憩ー」

蓮「さっき休憩したばかりだろうが」

葵「だってこの曲難しいし…暑いし」

蓮「はぁー…10分だけだぞ」

葵「やたぁーーー!」


なぜこんな暑いのにピアノを練習しているか…

そう聞きたいだろう。

それは…

昨日の昼休みから始まったのだ…。


蓮「部室があるっていいなぁ。

昼休み人と触れ合わなくてもいい。

素晴らしい。」


校内はうるさい昼放送がかかってる。

どちらかというと陰キャの俺には辛い現実だ。

そんな時、運命が開かれた。

防音。校内放送が切れる。つまり…

静か。

一言…「最高だ」。

昼休み、ここには誰も来ない。

放課後はうるさいバカが来るが…。

つまり昼休みは天国だ。

昼寝に最高だ。

部室が出来てから、昼は翔と颯爽と食べ

残りの時間は1人で過ごす。

そして昨日もそうしていた…はずだった。

蓮「快適…静かだし。後は涼しかったらな…昼寝すっかな」


葵「やばい…部室に忘れ物した…

鍵は蓮が持ってるしどーしよ。

蓮…昼いっつもいないし…

桜ちゃーーーん泣」

桜「どうしたの?」

葵「部室に行きたいのに蓮がいないの…」

桜「Lineした?」

葵「返事こない〜」

桜「そっか…」窓から外に身を出し大声で…

「翔〜蓮知らない?」

翔「蓮?蓮なら部室だと思うー」

桜「あんがとー。だって葵ちゃん」

葵「蓮…部室で何やってんだろ…」

もしかして…

あんな事とかこんな事やってたら…」


葵「桜ちゃん!一緒に部室行こ」

桜「いいよ」

葵「蓮何やってんだろ…一人で」

桜「もしかしてHな本とか読んでるかもね」

葵「蓮はそんな事しないよ。絶対」

桜「分からないよ〜蓮も男だから」


そして渡り廊下を渡り、階段を登り、三階の部室に向かう。

ガチャッ…ガチャッ…

葵「鍵かかってるよ?」

桜「どーする?雛ちゃんに開けてもらう?」

葵「そうだね」


二階に降り職員室に行く。

桜「失礼します。ひーなちゃん」

?「しーーー…先生付けなさい!先生を」

葵「だって先生可愛いんだもん」

桜「雛ちゃん先生って感じ」

葵・桜「ねー」


今、この二人が話してるのは先生だ…一応

雛菊 桃。今年入ってきた24歳の新人だ。

可愛い。そして…この

クラッシック音楽研究会の顧問でもある。

基本、雛菊先生と呼ばれるが…

桜と葵は雛ちゃんとか桃ちゃんとか呼んでいる。それを許す先生も、先生だが…。


雛「それで何?」

葵「雛ちゃんに部室の鍵開けてもらいたいの」

雛「シーーー…職員室では先生!」

葵「はっ!先生とりあえず来てください」

雛「はい!わかりました!」

生徒同士と言われても全くわからない。


雛「鍵は橘くんが持ってるでしょ」

葵「だって蓮いないんだもん」

桜「部室の忘れ物とりたいんだって」

雛「わかったわ…しょうがないわね」

三階に上がり部室の前に着く。

雛「原則!昼休みは出入り禁止なんだからね」

葵・桜「はーい」

雛「もう…」


ガチャっ…ドアを開け中に入る。

そこには椅子で寝ている蓮。


雛「橘くん!ちょっと!起き…ングっ

葵「先生ちょっと待って…写真撮るから」

雛「いいの?そんな事して」

葵「だからこれは秘密」カシャッ


チラッと桜の方を見る先生…

雛「私も撮ろっかな…桜ちゃんはいいの?」

葵「桜ちゃんも撮っとけば?」

桜「私はいーかな…蓮の寝顔とか小さい頃から見てるし」

葵「これ待ち受けにしとこ〜」

雛「橘くんってモテるんだなぁ…なるほど…ね」

葵「へへへ〜バレないようにしないとな〜」

雛「あっ…そうだ葵ちゃん話があるんだけど」

葵「なに雛ちゃん先生」


もう呼び方はなんでもいーか…

雛「それでね、今度の学園祭のPコンでねピアノを演奏して欲しいの。余興で」

葵「じゃぁ蓮と二人で出る」

雛「引き受けてくれるの?」

葵「うん。いーよー」

桜「蓮に聞かなくていいの?」

葵「蓮〜起きて〜先生がPコンでピアノ弾いてほしいって」


(Pコンとはこの学校の学祭の前夜祭で行われるパフォーマンスコンクールの略である。)


蓮「ングっ?うるさいな…」

葵「ピ ア ノ 弾くよ〜!」

蓮「今日はいいよ…」

蓮は寝ぼけているようだ。


雛「橘くん起きなさい。これは私の今後の学校人生に関わるくらい重要なの!」

蓮「ん?誰?」

葵「え?雛ちゃん先生だよ」

蓮「え?てかなんでいるんだよ」

雛「とりあえず、昼休みに部室で寝ていたのは目を瞑るから、ピアノを弾きなさい!Pコンで!」

蓮「…ん?Pコン??」

続く…






小説を書いてきて、初めて壁という壁にぶつかりました。この1ヶ月とても苦しい日々が続きました。

けれど、この間も読んでくれる人がいたから頑張ってこれました。

これからも更新を頑張っていきますのでよろしくお願いします。

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