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hana 22章

更新遅くなり申し訳ないです。

タイトルを考えるのに2日ほど考えてしまいました笑笑。

第22章

「叫んだ思いは穂波のように」


いつも桜のうるさい声が響く道に、今日は何も聞こえない。


翔「なんか喋れよ…な。」

桜「うん…」

翔「まぁっ…な。お前がショックなのは…わからんでもない」

桜「え?なんで私がショックなの?

てか葵ちゃんが元気になってよかったよ…

それにあの二人が繋がったら…

ハッピーエンドだよ」

翔「何がハッピーだよ…」

桜「私はいいんだよ」

翔「出たよ。私はいい。私は二の次。いつも自分は後回し。もうそれやめろよ」

桜「…」

翔「お前が蓮の事好きなのくらい知ってるよ。ずっと…ずっと前から」

桜「え?」

翔「だから。もう隠さなくていい…

お前はこの関係が壊れるのが嫌で気を遣ってたんだろ…俺ら3人のこの関係が」

桜「別にそう言う事じゃ…」

翔「この広い田んぼに叫べよ…お前の気持ち」


桜「いいよ私は…恥ずかしいし」


スゥッ翔が思い切り空気を吸った


翔「なんで蓮ばっかモテるんだよ〜

俺だってテニスやってて、顔も性格も悪くはないはずだーーーなんでだぁーー」

桜「馬鹿みたい…」

翔「桜もやってみ。スッキリするぞ」

翔「蓮なんか対してかっこよくないだろ」

「ピアノ弾けるのは正直セコイぞ〜」

「料理できるとか女子力高すぎだぁー」


桜「…ばかみたい」

翔「バカでもいいんだよ。思いをぶつける事も大事なんだよ」

「蓮なんかクソくらえ〜」


桜はその言葉を聞き、目頭が熱くなった。

「私…」

「私…蓮の事好き…好きだったよ〜」

「好き…だよ…バカ…」


泣き崩れる桜を前に…見守る事しか出来ない。

そして、あいつに気づかれない声で「好きだ…」と溢した。

思えば思うほど。その思いは広がり…儚く…消えていく…。

まるで穂波のように…。


自分の好きな人は親友の事が好き。

親友は違う人が好き。

俺はそいつが好き。


桜は蓮の事が好きだ。こんなのずっと…

ずっと前から分かっていたことだ。

けど、こうも直接言われて、聞いてしまうと

心にズシッとのしかかってくる。

これが失恋…なのか。

いや…失恋なんだ。


二人で帰る夜の道。夏を感じさせる虫の音に隠れ、涙が溢れる。

俺は、親友が好きな女の子を後ろに乗せ…

いつもと違う 同じ道を…帰る。


「翔」

友達以上…恋人未満…

いつも一緒に居られる関係を…

壊したくなかったのは

実は…俺だったのかもしれない…


「桜」

蓮の好きな人は私じゃない。

蓮の好きな人は梓ちゃんでもない。

葵ちゃんだ。


「翔」

俺は怖いのかもしれない…

一度壊れたら修復できないこの関係…

俺は弱い。


「桜」

二人を繋げたのは音楽だ。

蓮をまた遠くに連れて行く。

音楽は嫌いだ。



俺は蓮ではない…

私の中に音楽はない…


蓮の中に…

桜の中に…


私は・俺は…


いない…。

続く…


この後の展開をどうしていくのか考えているとワクワクしてきます。

そして、高校の夏と言ったら…「学園祭」。

次回からはこの「学園祭」を混じえていけたらと思います。

春に比べて夏は長くなるかもしれませんが笑。

やはり夏は熱く・そして長く感じるけど、考えてしまうと短い。

あの切ない高校生活を…このhanaという小説で思い出してください。

これからもご愛読よろしくお願いします。

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