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hana 20章

いつもhanaを読んでいただき誠にありがとうございます。

先週は、番外編「3人の出会い」を公開させていただきました。

今週からは本編スタートです。

これから外はどんどん寒くなってきましたが、どうか体調に気を付けてください。

これからもhanaをよろしくお願いします。

葵「相談…してもいい?」


第20章「理不尽な恋」


蓮「相談?なんか悩んでるのか?」

葵「ちゃんと聞いてくれる?」


扉の向こう側に葵がいる。


蓮「んで?なした?翔も桜も心配してたぞ」

葵「…やっぱりなんでもない」

蓮「なんじゃそれ?はっきり言えよ。」

葵「…絶対笑ったりしない?」

蓮「絶対しない」

葵「何かに誓って!」

蓮「何かって言われてもな…もし笑ったらお前の言うこと一つ聞いてやるよ」

葵「…わかった。なら聞いて…絶対!絶対笑わないでね」

蓮「わかったって。なんでも言ってみろ。」


葵「友達が…振られたの…友達がだよ!」

蓮「…」俺が苦手なタイプの相談だ…

葵「直接って訳じゃないけど…相手には…好きな人がいたの」

蓮「なるほど。てかスッゲェ燃える展開じゃん」

葵「なんで?相手には好きな人がいるんだよ?」

蓮「自分の「好きな人」に「好きな人」がいて当たり前だろ」


「恋をしてるからその人が輝いて見えるんだ」

「だから人は理不尽に恋に落ちるんだ」


葵「…なんかかっこいい事言われて腹立つ」

蓮「なんじゃそれ」

葵「蓮はさ、少しだけ気になる人がいたらどうするの?」

蓮「別にどうもしないかな」

葵「諦めるの?何にもしないで?」

蓮「まぁ、ちょっと気になるくらいならな」

葵「じゃぁ、ものすごく欲しい…気になる人だったら?」

蓮「…奪うな。俺なら多分」

葵「もしそれが関係を崩したくない人でも?」

蓮「そりゃぁ少しは悩むだろうな…

でもどうしても欲しいなら…

それ以外のものなんか構ってられないな…まぁ俺ならだけどな」

葵「なんかクサイ事ばっか言ってる」

蓮「まぁ…そんなにうまく行くことないんだけどね」

葵「ありがと」

蓮「なら俺、下降りるから。あいつら心配してるから少ししたらお前も降りてこいよ」


階段を降りていると、「ガチャっ」扉が開く音がした。


葵「蓮!」

蓮「なんだいきなり…デッカい声出して。ビックリするな」


葵「私、蓮のことが好き」


蓮「??なんだいきなり」


葵「蓮の好きな人が私じゃないのも…知ってる。だから…


「蓮が私の事(好き)になってくれるように頑張る」


蓮「おまぇ、あの相談って友達の事じゃないのかよ」

葵「うっそだよ…でも蓮の事好きって言うのは…ほんと」

蓮「よくそんな恥ずかしい事言えるな…ほんとバカじゃねーか」

葵「バカでもいいもん。だって好きなんだもん。だから絶対…」


「私の事好きにさせてみせるから」


蓮「宣戦布告…かよ…てかどう転んでもお前の事なんか好きにならんからな」

葵「じゃぁ好きになったら蓮の負けだからね」

蓮「負けってなんじゃ負けって…」


弾む会話が廊下に響く。それが時に人の心を傷つけるナイフに変わる事も知らずに…

桜「なんかなるようになったっぽいね」

翔「だな…」

桜「あの二人ならいいカップルになるよ…」



いつも一緒。いつもそばにいた。嬉しい時も、

辛い時も、悲しい時も、寂しい時も…

でも…いつのまにか遠くにいる…

私はずっと前から…好き…なのに。

私は側にいない…蓮の中に私は…いない…


翔「バカやろう…」

続く…






毎度毎度書きながらきゅんきゅんさせてもらってます笑笑。

これから、蓮と誰が結ばれてどうなるのか自分の頭の中でも想像できません笑。

そして今後、桜ちゃんの展開を書く事も楽しみの一つです。

翔はどうなるのか…

この翔のポジションは高校生の中では一番楽しく、一番辛い役目なのではないかと思いますね。


蓮の展開、桜そして翔…もちろん葵や梓の展開…全てにおいて気を許してくれない展開にしていきます。

これからもhanaのご愛読よろしくお願いします。

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