hana 第13章
更新が遅くなり申し訳ありません。
納得のいく作品を書くのに時間がかかりました。
第十三章 「部活」
次の日の朝
葵「私、部活つくるから」
蓮「はい?作る?部活を?」
葵「入りたいのなかったから、作ることにした」
蓮「何作るんだよ」
葵「クラッシック音楽研究会」
蓮「なんだそれ?」
葵「音楽室の奥に使われてないところあったでしょ、あそこ使うの」
音楽準備室か…確かにあそこはピアノも2台あるし、使えたらいいけど…
蓮「でも2人なら作れないだろ…」
葵「それは任せなさーい。おかわり」
蓮「どんだけ食べるんだよ」嫌な予感…
葵「ねぇー漬物とってー」
蓮「早く食べろよ。遅刻するから」
葵「はーーーい」
今日から七月。道民にとっての夏がやってきた。
基本北海道の人は夏が苦手だ。
寒いのには慣れているが暑さには慣れていない。
ここ当別は、冬が異常に寒く、夏が苦手な人が多いと思う。
蓮「あっつーー朝から暑いと行く気なくなる…」
葵「ねぇ、もう少し早くしないと遅れるよ…」
蓮「うっさいな。この歳になってチャリ乗れないお前が悪い」
葵「なによー別に乗れないわけじゃないし」
蓮「は?なら一人で乗っていけや。」
葵「いーじゃん別に。私を乗せれるんだから」
蓮「なんだお前?お嬢様気取りかよ」
重いんだよ…ボソッ
ガスッ…葵の手刀が蓮の頭を直撃する。
蓮「イッタァー。なにすんねん」
葵「聞こえてるよ。重くて悪かったわね」
蓮「なら自重しろ。朝から米おかわりしやがって。遅刻ギリなのもおまえの」
葵「悪かったですね。昨日の夜は誰かのせいでちょっとしか食べれなかったもんで」
腕を肩からぐるりと回し、しなやかで色白の細い
腕が首を絞める。
いきなりの不意打ちに何もできない橘 蓮。
蓮「分かった…ごめんって首絞めんな。危ないやろ」
学校
葵「ギリギリセーフ」
蓮「間に合った…」
翔「えらいギリギリやな」
蓮「どっかのアホが朝から食いまくるからな」
ドスっ、今度は横腹をカバンにえぐられた。
蓮「うっっ…」悶絶…
翔「うっわ…痛ったそー」
葵「次、そーゆーデリカシーない事言ったら、本気で怒るから」
蓮「はい…肝に命じます。」
もう怒っとるやんけ。
昨日とおんなじ女の子なのかよ…こいつは…
一瞬でも可愛いと思った俺がおかしいのか…
いや…でもあいつよく見るとやっぱし…
かわいいよな…
葵「なーにさ。人の顔ジロジロみて」
蓮「誰も見てねーよ。自意識過剰」
桜「朝から元気いーねー。蓮・葵ちゃん」
葵「桜ちゃんおはよー」
桜「そーいえば昨日の作戦考えた?」ボソッ
葵「いーのがあるの、桜ちゃん・翔くん」
葵「名前を貸してください」
桜「…どーゆー事?」
葵「部活を作りたいのピアノを弾く」
蓮「おまぇ、朝の本気だったんか」
桜「いーよー。この紙に名前書けばいい?」
葵「うん。ありがと」
梓「なに話してるの?」
説明しよう。
この梓こと伊吹 梓とは、蓮が思いを寄せている人である。翔より
葵「梓ちゃん!えっとね蓮…くんを部活に入れるたいの」
梓「何部?」
葵「クラッシック音楽研究会って名前のピアノ部」
梓「橘くんも入るの?」
蓮「俺は入りたくないんだが…葵待ってるのも暇だしなって感じで迷ってる」
葵「蓮も入ろうよ〜」
葵が腕をギュッと掴んできた。
腕に少し柔らかい感触が…
蓮「だから考えてるって言ってるだろ。それとあんまりくっつくな。暑苦しい」
梓「橘くんピアノ弾けたんだ」
蓮「まぁ、少しだけな」
翔「少しなわけあるか。めちゃうまいやんけ」
梓「えっ!そうなの?」
蓮が翔を掴んだ
蓮「伊吹に余計なこと言うなや。ピアノ弾ける男きしょいって思われたらどうすんだよ」
翔「別に思われないよ」
葵「じゃ、私申請書出してくるね。4人で」
蓮「バカ。俺はまだ考える言ってるのに…」
梓「なら、私入ろうかな?何も入ってないし」
葵「本当に?なら蓮抜きの4人でいいや」
蓮「ちょ、ちょい待ち…俺も…入る…かな…」
葵「よし!決まり」
まじで入っちゃったよ…俺…
音楽な…俺…音楽やっていいのかな…父さん…
そうしてこの学校に(クラッシック音楽研究会)もとい
(ピアノ部)が出来た。部員数5人。
これからさらに熱い・恋の季節。夏が始まる。
続く…
この十三章から季節を夏に。
そしてさらに熱い展開にしていきたいです。
何もやってなかった 橘 蓮がとうとう部活を…
しかも一度辞めたピアノに向き合って行く姿。
これからもhanaをご愛読よろしくお願いします。