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チートを持たない俺は異世界で……  作者: 朱瓢箪
全ての始まり
7/22

邂逅

涼太郎が目の前で倒れた。


「涼太郎君⁉︎」


突然の出来事に驚いた夏菜が急いで駆け寄る。すると、涼太郎はすぐに起きあがって夏菜をジッと見つめる。


「な、なに?」

「貴様、サーナリア王国の騎士か?」

「えっ、なんでそれを……」

「貴様の鎧を見ればわかる。」


急に様子がおかしくなった涼太郎。

夏菜の頭には、ハテナしか浮かばない。


「えっと……涼太郎君だよ……ね?」


夏菜はおずおずと訊ねた。

顎に手を当て考え込む涼太郎。


「…………」


黙られては仕方がないので夏菜がもう一度問いかけようとした時、涼太郎はやっと口を開いた。


「そうであると、同時にそうではない。」


意味不明ななぞなぞのような答えが返ってくる。涼太郎は、深く考え込む素振りを再び見せる。


「えっと……」


夏菜が再び口を開こうとした時だった。涼太郎がその言葉を遮る。


「思い出した。……私の名は、グラ。

暴食の罪だよ」

「はい?……暴食の罪?……それって七つの大罪ですか?」


頭に疑問符が付く夏菜。涼太郎はこくりと頷く。


「うむ。……この世界は貴様らの世界をモデルに作られたからな……聞き覚えがあるだろう」

「状況がよくわからないのですが……」

「なら、これでどうだ?《記憶共有》」


夏菜の頭の中にどんどんこの グラ の情報が入ってくる。


「えっと……まとめると……あなたは、涼太郎君が食べた狼に憑依していたと。それで落下寸前に涼太郎君に憑依して助かった。で、今私の前に出てきたのは頼みがあるからということですか?」

「ああ、その通りだ。流石だな、異世界人は」


うんうんと頷く涼太郎グラ


「えっ……私異世界人なんていつ言いましたっけ?」

「……ん?共有した記憶をみたのだが?」

「あ、そうですよね、ははは。

ってそんなわけないでしょ。ふざけないでください。」


顔を真っ赤にしながら怒り出す夏菜。

少し済まなそうにする涼太郎グラ


「頼みをきいてくれんか?」

「頼みによりますね。」


ふんとばかりに顔を背ける夏菜にグラは手を擦り合わせて頼む。


「で、なんですか頼みって?」


夏菜が、聞くと顔をパァアと輝かせる涼太郎グラ


「頼みというのはじゃなーーー」


涼太郎グラの切り出した話は、驚愕の話だった。








読んでいただき有難うございます。

ちょっと話が逸れますが、すぐに戻したいと思っているでお待ちください。

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