episode3【任務開始!②】
サブタイトルはep3ですが、実際は5作目ですwではお楽しみいただけたらとおもいます。今回はちょっとながいですヽ(*´∀`)ノ
ロンドン、そこは世界で二つしかない″人が生存できる地域〟だ。
19世紀の最後。18XX年世界は″闇〟により滅ぼされる
だが″闇〟に立ち向かう為の″光〟を人間は生み出したそれが″魔法〟だ。
そして世界は″闇〟に打ち勝ち、世界を取り戻した。
だが世界の四分の三は″闇〟と″光〟の戦いで人が住めぬ地となり、唯一二つのこった戦いの被害が
少なかった日本とロンドンに土地を再開拓した。
イギリスはロンドンの一角を残し全て沈んだ。
「て訳で、今俺たちが向かっている任務先は、人間が住めなくなった場所です!」
荒野に正座させれられている三人に説明をしているクロ
「そんなところにひとが行っても大丈夫なんですかー」
右手を挙げ、ブスッと口を尖らせ言う
獣耳の付いたフードと小柄な身体が特徴の少女。
「はい!ミルキはいい質問をしました!・・・が、答えません。
答えられません」
正座していたミルキが一気に立ち上がる。
が、顔から地に激突しする。
「ぐぉぉぉぉ!足がーーー!」
長時間正座をさせられていたせいで、足がしびれていたようだ。
「はーい。いきなりたつと危ないよー」
意地の悪い笑みを浮かべ見下ろしているクロの脛に頭突きをする
つもりだったのだが、勢いをつけて頭をあげたせいで、脛にではなく、
急所へとミルキの頭はヒットした。
「~~~~~~!!!」
声にならぬ声で股間を抑え悶え苦しむクロの姿をみて、
ミルキは満足げに高笑いをする。
「あ〜っはっはっはっはー!私をあまくみる――」
言いかけたところでミルキは再び地に頭を打ち付ける。
「よ・・く・・・・・・・も・・・やってくれたなあああああ!!」
「ぎゃーーー!ごめんなさーーい!!」
二人の子供のように喧嘩姿を横で正座しながら顔だけを動かし見ている
アンとエリー。
「・・・・仲いいですね」
アンが何もない荒野ををみて言う。
「そうですねー・・・ところでアン君はなぜ立たないのですか?」
エリーも何もない荒野を見ながら問いかける
「・・・・なんとなくですよ」
「ひょっとしてミルキさんみたいに足がしびれて動けないのでは?」
ニタァと不敵な笑みを浮かべてアンの方を見ながら言う
「そ・・・・・そんなことはない。ただ立つと疲れるからです」
顔はエリーを見て目は明後日の方を見ている。
「へぇ~・・・軍人が疲れるからやらない・・・ですかぁ」
「僕は魔法師なので、陸・海・空軍の人ように体力バカってわけではないんです!」
「怒られますよ・・・軍の人に」
再び荒野を見て無言になる二人。
そしていつの間にか喧嘩はやめてアンとエリーの口論をしゃがんで見ていた
クロとミルキ。
二人はしばらく見つめ合い頷いく。
「な~に意地張っちゃってんのよ」
ミルキが正座で睨み合っている二人に向け言う。
「そーだそーだ。餓鬼かお前ら」
そこへ追撃でクロが攻める
そして再び向かい合い。
「ねー」
「なー」
と頷き言い合う二人をみて、
アンとエリーは
「「お前らがいうなーーー!」」
ハモリながら立ち上がり叫ぶ・・・・が
「くあっ!」
「きゃんっ!!」
二人は直ぐに正座の格好にもどる。
「あんらーアン君・・・ひょっとして足が痺れてるのでは?」
再び意地の悪い笑みを浮かべ、冷や汗をかきながら、呼吸を荒くしていう
「こ、これは・・・立って疲れただけだ!」
二人の口論は続き、呆れたクロが―
「お前らは餓鬼か?!」
と怒鳴る。
「あんたが言うなーー!」
エリーの拳がクロの急所にヒットする
「~~~~~~!!」
再び悶えるクロ
その姿をしばらく満足そうに見つめている三人の姿が何もない荒野にあった。
四人はとある廃都市の中にいた。
「ケホッケホッ!な、なんだ?この空気…!」
咳き込みながら手を口に当てクロは四人の法を見る。
「と、とりあえず建物の中に入りましょう!」
エリーの提案は即可決された。
四人は一件のBarのような建物の中に入っていった。
「スーーーーハーーー!何なんだ?ここの空気は…」
室内に唯一あった窓から、外を見ている。
すると、突然叫びだしたミルキ。
「うるさいんだが」
カウンターの椅子に座り、くるくる回っているクロとアン
「これ楽しいですねー」
満面の笑みでその遊びを楽しんでいるアンをよそに、窓のへと近づくクロを
ミルキは
「と、止まって!」
「もう遅いよー、で?なにがあった……」
窓からの景色をみて硬直する。
「こ、これは…幻覚!?」
絶句状態から我に戻ったクロは窓の前からバーカウンターまでバックジャンプでさがる。
(窓からカウンターまでは約1メートルと50センチ)
「幻覚ってどう言う意味だよ?!」
窓辺で慌てふためき、壁に激突したミルキにエリーは駆け寄った
「だ、大丈夫?!」
「の、ノープログラム…だ…よ」
親指を立てながらハニカム。
「ノープログレム…ね」
溜息を漏らし間違いを指摘しながら、
ミルキの身体を壁に腰掛けさせる。
「頭ガンガンするー」
頭を手で押さえながら頭を左右に振っている。
「それにしてもこれからどうするんですか?」
ミルキの看病を終え、質問をする
「あー……待つだけ」
持ってきていた飲み物をちょびちょび飲みながら答えるクロ
その横では、椅子で回りすぎて気分が悪くなったアンが唸りを上げながら、
手を枕変わりにして眠っていた。
「う~ま、まだま…だー………うえぇ~」
「寝言が気持ち悪いんだけど」
壁に寄りかかりながら、抱っこをしてもらおうと両手をエリーに向けながら
アンの寝言の感想を言っていた。
「……何ですか?」
ミルキの不思議な仕草を問う
「この仕草ったらだっこでしょ」
「言っときますが、ミルキさんの方が年上ですよ?」
本棚を弄りながら呆れ声で答える。
「私の年齢知ってるのー?」
「にじ」
「やめてーーーー!!」
寄りかかってた壁から瞬時にエリーの目の前にジャンプして、口を塞いだ。
(窓辺から本棚まで90センチ)
「むご?!」
突然口を塞がれたエリーは混乱し、ミルキの頭を持っていた分厚い本でチョップした。
「そういえば任務はいいんですか?ここにずっといるのも…」
しばらくの沈黙のあと、先に口を開いたのはエリーだった。
「あぁ~…言ってなかった?」
「何をです?」
胸元で本を両手で持ちながら首をかしげる姿に少し前に起きたアンは見とれていた。
が、クロはそんなことは気にせず続けた。
「ここが任務先なんだよ」
椅子を回し、エリーの方を向きながら、両手を膝におき、礼儀正しく言う
「……ここが?ですか」
頭に「?」を浮かべ持っていた本を本棚に戻し、再びクロの方を見直す。
「初耳でーす」
壁に寄りかかり足をのばして床に座りながら右手を上げてているミルキを、
クロは無視して話を続ける
「ちょ!無視すんなよー!」
「で、ここに依頼人が来ることになっているんだが……来ないね」
苦笑いをしながら椅子を回して遊びはじめるクロ
その時、店のドアが空いた。
クロとミルキは臨戦態勢に入った。
クロは片手を前に突き出し、その突き出した手をもう片方の手で抑えている。
ミルキはバックの中から四本のナイフを取り出し、右手の指に挟み、左手には本を広げている。
外から入ってきた人物″達〟は二人の格好を見て両手を静かにあげた。
「こ、降参だ」
「いやはや、予想以上にできるお方のようだ」
何やら話し始めた二人にミルキが問う
「何者だ…!」
右手を左頬の横に構える。
「ま、まて!私たちは君たちに依頼したものだ」
後から入ってきた、ひ弱そうな、中年が告げた一言に反応したのはクロだった
「それは嘘だ。この依頼書には名前が一つしかない」
「そ、その名前は僕だ!」
「ではもうひとりのそっちは?」
首を振りもうひとりの確認をとる。
「よ、傭兵だよ。ここまで来るのには″魔物〟が多いから」
「……そうか、それは失礼した。」
そう言い両手を下ろしたクロとミルキ。
「では、お名前の確認をお願いします」
カウンターの上に置いてあった依頼書の紙を手に取り、
中年男性のもとへ歩み寄る。
「ダンテ・オルカリアです」
「……確かに」
依頼書を折りたたみ、ポケットにしまい、4人と目を合わせる。
「今回任務、もとい依頼を引き受けます」
「黒妖院慶太ともうします」
目礼を二人に交わす
「ミルキ・ハードフェスタです。お見知りおき願います」
一礼して再び壁に寄りかり座る。
「アンダース魔法大尉です!」
敬礼をしながら自己紹介をする
「エリー・エバンス・チャアリー…です。宜しくお願いします!」
あたふたしながら身体を90度傾けお辞儀をする。
「ダンテ・オルカリアです」
上げていた手を下げお辞儀を返す。
「傭兵のマグダラ・カーテムズだよろしく頼む」
首を少し下げ、
皆の自己紹介が終わる。
何かと長くなってしまいましたが、よんでいただたてありがとうございます。今回書くのに二時間半位かかってしまいましたw ではまた次回に。よかったら評価&感想の方をお願いします。