episode0【青年と少女(出会い編・続)】
なんか~もぉ~・・・不定期に書いていってますんでぇ~そのへん~よろしこ願いしますキリッ(`・ω・´)ではみていってね
昼
青年と少女は街の外れにある教会へと向かった。
「なんで馬車で行かないの?」
「お金がないし」
青年は財布を逆さにし言う
「私が出すのに・・・」
「えー悪いよー」
一ミリも悪いと思っていないであろう棒読みで少女の方を見ながら笑う
「・・・その考えを不法侵入の時に思ってくれればいいのに」
その言葉日感情がこもっていないことを分かっていながらも
つい深い溜息をつく
「あ、ここら辺わたしか・・・・」
何かを思い出したかのようにピタッと止まりあたりを見渡す
「あぁ~やっぱり」
少女が「どしたの?」と言いかけた時、その答えはやってきた
「気づいたようですねクロ」
突然岩上に現れたマントに身を包む人物
「その名で呼ぶな」
マントを被った謎の人物と青年がしばらく話していると
ふとマントの人物が少女を見た気がした
「お前はその女にしたのか?」
「した?なにを?」少女が言おうとした瞬間その言葉は閉ざされた
「さぁな。まだ決めてない」
「では何故ここにいるんだ?その女は」
マントの中からてをだし少女を指差す
「いろいろあって匿ってもらうためだ」
「・・・〝伯爵”を倒してきたのか?」
しばらく間を置いたあとマントの人物は岩上からおり二人の方へあるいてきた。
そして目の前まだ来るとマントのフードから顔を出した
「はじめまして、私は教会魔導師のルシエルともうします」
丁寧にお辞儀をするルシエルと言う細身の男。
だが顔つきは女のような作り。髪はショートの紫色
瞳は黄色と茶色を混ぜたような色
「今日はお前が門番か?」
「いや、今日はアイセだったのだがな」
「何かあったのか?」
「『一日中外でじっとしてられるか!私は旅に出る!』といってトイレに篭ったままなので、私が
来させられた、というわけだ」
裏声を出してまで声真似をするルシエルをみて、少女はそのアイセと人物に会ってみたくなった
ただそのモノマネが似ているかだけを確かめたくて
「そりゃいつもながらお気の毒にな」
「そういうなら変われ。私は今日はデートの約束がだな・・・」
なにやらぶつくさ言い始めたルシエルをほおって青年は「あぁなると長いから行くぞ」と
少女の耳元でつぶやいた
「え?でもいいの?」
「いったろ。長いって」
そう言うと青年は再び歩き出した
◇◇■◇◇
あれから10分程で教会には着いた。
だが実際は街から教会までは歩いたら4時間はかかるのだ
だから「だから馬車がいいて言ったのに」そう少女が文句を言うのも無理はないことだった
「帰りは馬車にのる!」
少女はそう決意し空を見上げガッツポーズをとった
「今日中に帰れたらいいね」青年はボソッっと呟いた
そのつぶやきは少女の叫びの決意とかさなったので少女は気づかない
教会の入口扉前で二人は立ち止まっていた
「・・・・」
「・・・・・」
何故二人が沈黙しているかというと
”我が協会は今後一週間戦争孤児の捜索、里親探しにでかけますので一ヶ月程いないからよろしく!”
と言う張り紙をずっと見つめている
「・・・・さっきの人にきけば?」
先に口を開いたのは少女だった
「無駄だ。あいつ多分一週間はあそこにいるぞ」
「・・・さすがにそれは」
「岩に印が七本ついていた」
「・・・・・」
再び沈黙が二人を覆う
そこへさらにもうひとりやってきた
「あんたたちここで何をしているんだぁい?」
その声の主は
「シスター?!」
「あぁ?この協会のシスターがここにいちゃいけんのかね?あぁん?」
この金髪ロングストレートの色気ムンムンのボンッキュッボンッな女性はこの協会のシスター・・らしい
「ん?・・・みなれねぇ顔が二つ?」
手を顎につけ首を傾げている
「いや!俺はあるでしょう?!」
「ねぇよ」
即答
「ひど!今まで何回か魔法教わりましたよ?!」
手を上下させ講義する青年
「いや、そんなこと言われても今まで教えた奴は無数にいるぞ?」
「俺含めて10人しか教えてないじゃん!」
「ありゃ?そうだっけ?」
少女を蚊帳の外に二人はしばしもめ続けていた
「はぁはぁ・・・もういいです。らちがあかない」
先に根をあげたのは青年だった
「ニョホホホ~私に口で勝とうなど失笑!」
そう言ってる割にはおもいっきりわらっているシスター
「で?シスターは孤児と里親探しにはいかないんですか?」
「あ?・・・・なんのことだ?」
「これ」
そういって張り紙を指差す青年
青年の指差した方向を見るシスター
「あぁこれね」
何やらニヤけながら紙に手を伸ばすシスター
そしてビリッと紙を扉から外す
「え?!いいんですか?」
少女が驚きシスターの耳元で叫ぶ
「ッ~!いきなり叫ぶな、耳がいかれる」
右耳を抑え少女に注意する
「ご、ごめんなさい。でもいいんですか?外しちゃって」
「いいのいいの。だってこれ3ヶ月のだもん」
再び三人の周りが無音と化した
が、その無はすぐにかき消された
ガチャとドアが開き中から一人の人影が出てくる
「いつまでそこにいる気だい?」
それは本当に”人影”だった
「きゃぁ!」
影に驚き後ろに尻餅をつく少女
「まぁた客人を驚かしてなぁにがしたいんだか」
「こ、これなんですか?!」
扉からでてきた影を指差し後ずさりしながら問う
「ミルキ、あまり脅かすな」
「冗談が通じないのは相変わらずですか?先輩」
ドアから顔を覗かせたのは癖毛と小柄な体格が特徴の女の子
「紹介する。こいつはミルキ。ミルキ・ハードフェスタ。そして私はシスター・ルキな
本名は秘密だ」
なにげに自分の紹介も済ませたルキ
「ちなみに異名は」
「言うなよ?」
どこから出したのか青年の首筋にナイフを突き立てる
「・・・言いませんよ」
またも棒読みでかえす
「ちなみに異名はキルスターです。
戦場で夜に輝く星と言う異名がもともとでしたが長かったので
キルとシスターと元の異名から星をとってキルスターです。
元は軍の少佐クラスのすごい方なんですよ~」
「てめぇ!言うなと言ったろ!ミルキ!!」
「言われたのはクロさんですぅ~」
そういってミルキはドアを閉め逃げた
それをすかさず追うルキ
「あ!ゆっくりしてけ!んじゃな!」
そう言い残すとルキは教会の中へ消えていった
「そういえばさっきの人もそうでしたけど、
皆さんなんであなたのことをクロさんと呼ぶのですか?」
「俺のあだ名ってか異名?・・・みたいなものだ」
「そういえばまだ名前を聞いてませんでした。教えてください」
両手を胸の前で組中腰になり青年を見上げる。いわゆる上目遣いだ
だがこれはまったくといっていいほど萌えん!何故か?
それはこの少女の胸が無いからだ
「今変なこと考えませんでした?」
「・・・・」
この子は人の心を読めるのだろうか?
「心が読めなくても目を見ればわかります」
「・・・そう」
この子の前ではうかつに変なことは考えられないなと青年は思ったのだった
「俺の名前は黒妖院慶太だ」
「・・?イギリス人ではないの?」
しばらく間をおいて少女が口をひらく
「純日本人だよ。どうとでも読んでくれて構わないよ」
「じゃぁクロさんで」
「私はエリー・エバンス・チャアリーよ。皆にはチャリって呼ばれてるわ」
「じゃあ改めてよろしくね」
右手を差し出すクロ
それにおおじるように手を握るチャリ
そして二人は教会のの中へと入っていった。
みていただきありがとうございます。
つぎの方も書いて投稿しますのでその時はよろしくお願いします。よかったら評価の方宜しくお願いします