すべての始まり−完結
「その飛び降り自殺した彼女、どうゆう子?」「まだ詳しく知らないんだけれど、お父さんが話してるの聞いて知ったの」友香の父親は警察官で、交番勤務である。「エリカが見た夢の話であの学校の事言ってたでしょ?だから気になって・・・夢の話なんだけれどね」そう、あれは夢でこれが現実なんだけれど同じ学校、そこが引っかかる。もしかしたら夢で殺された少女なのかも・・・「とにかくさぁ、このまま終了ってのも嫌だし、その高校行って見ようよ!」「でも今日学校だよ、それに行った所で入れないしゴタゴタしてるだろうし由美の時みたいに・・・」由美、エリカの胸が痛んだ。何故自殺したのだろうか?何故・・・「入れないとしても、自殺した子が誰なのか分かるかも知れないじゃない?だから行こうよ」友香に説得されエリカは学校を休む事にした。学校の前に着くと、大勢の生徒が登校していて、学校の門が閉まって警察官が大勢いるのに驚いていた。エリカ達は父親のお陰で知っていたが、他の生徒達は知らない様だ。門の前で立ち往生している生徒達に教師達が、休校になったので帰るよう指示していた。「どうする?生徒に聞いても情報入らないよきっと」エリカはいっそ教師にでも聞こうかと無謀にも考えていると、ふと疑問顔ですれ違う女の子に目が行き、とっさに呼び止めた。「あのっ!突然ゴメンナサイ。あなたの友達で目が大きく印象的な子いてない?」「香織の事?」「そう、香織ちゃん!私達彼女の同級生だったんだけど、ちょっと用事で合いに来たの。今何処にいるか知ってる?」多少疑問の目を向けてたが「香織ならまだ来てないよ、それに・・・」「それに?」「昨日の夜、メールしたんだけど返事なくて電話にもでなかった」夢に出てきた少女の友達達だ。礼をいい離れた。嫌な予感がする、もしかして自殺した生徒って・・・・。とりあえず情報は得られないので二人は一旦地元に帰った。夕方頃、ニュースで自殺した生徒がやはり夢で見た少女だという事が判明した。それから一周間後、テレビや新聞で自殺した生徒が不倫相手の化学教師に自殺にみせ殺害された事と、その教師が自首した事が報道された。やはり!あの夢は彼女の瞳を通して、一日先の未来を体験していたんだわ!私は彼女を救えたのかもしれない・・・悔しいけど、過去には戻れない。だから、もしまた同じ体験をしたときは必ず、誰かの命を救ってみせる!そうエリカは心に誓った。