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2Days.  作者: エム
3/5

すべての始まり−後半

前半、後半で終えるつもりが三話で一つの事件が完結する形になっています。

リアルだけれど、不思議な夢だった。誰かの目を通して見ている。その目の人物が体験する事を一緒になって体験するという物だった。その人物はエリカと同じ高校生で、エリカの知っている高校だった。場面は所々途切れ、朝の登校中から急に昼ご飯の時間になっていた。トイレの鏡でようやく、目となっていた人物が写った。声からは分かっていたが女の子だった。

黒く長い髪で、目の大きさが印象的だった。放課後、友達と別れ彼女は屋上へと出た。携帯で誰かに電話をかけたが相手は出なかった。アドレスの名前はイニシャルでSとしか表示していなかった。知られて困る相手なのだろうか?彼氏・・・不倫なのだろうか、それとも・・あれこれ好奇心をめぐらしていると携帯が鳴り出した。Sからだ。「さっきどうして出なかったの?」彼女の攻める様な声に、彼は小さめな声で弁解していた。話の内容から、どうやらSは校内にいるようだ。それでいて電話で話している。相手は先生?彼女は相手の名前を口にしないまま電話を切った。夜、彼女はSにメールを打った。明日の夜、学校で会う約束をして、メールを終えた。彼女は日記をパソコンで付けており、パソコンを開くにはパスワードを必要とするように設定していた。日記を書き終え、彼女は眠りについた。っとそこで目が覚めた。時計を見ると、朝の七時だった。あまりのリアルで 長い夢のおかげで、昨日のショックな出来事を忘れていた。しかし友香からの電話で、思いだす事になった。その日、学校は由美の死でショックにつつまれていた。夜、クラス代表や先生、友香と一緒にお葬式に参列した。出棺の時間が来て、棺おけを目で追うエリカはふと、夢で見た事を思いだしていた。彼女の電話の相手は誰だったんだろう?電話・・・?そういえば由美に掛かってきた電話の相手も、誰だったっけ・・・・聞いた事のある声だったような気がする。その夜、彼女は夜中まで、友香と電話で話をしていて眠りについたのは三時だった。そしてまた、あの夢だった。またこの夢?二日続けて同じ夢なんて、何かやだなぁ。ここは・・・学校の屋上だわ。これが本当に夢の続きならたしか彼女、メールでSと会う約束してしていたわ。Sは中々あらわれず、電話も留守電になった。「もしもし、あたし。今何処?大切な話だから早く来て、お願い」声が震えている様に感じた。屋上の手すりから校庭や正門を見下ろして、彼の姿を探している様だった。彼女の目が涙で潤み視界はぼやけてきた。その時、急に足を持ち上げられた。投げだされた!そう思った瞬間、彼女は手すりを掴んでいた。彼女の目に突き落とした犯人の姿が映ったが涙で視界が悪く、はっきりと見る事が出来なかった。犯人は荒い息で一言、「ごめん」と言うと彼女の手を手すりから引き離した。彼女の目にはぼやけた夜空が見えた・・・。目覚ましの鳴る音が聞こえエリカは目を覚ました。喉がカラカラにかわいて、手は小刻みに震えていた。台所に行くと母親が朝食の用意をしている所だった。お茶を飲み、落ち着ついた。きっと由美の事がショックであんな夢を見たのだわ。それにしてもなんて夢・・・登校時、友香に思わず夢の話をすると、エリカと同じ、由美の件でナーバスになっているのだろうと言った。そして次の日、朝早く友香から電話があった。隣町の高校で、由美と同じ、少女が飛び降り自殺したと・・・・。

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