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日常からの転落&身の内への恐怖

無茶苦茶です。

とにかく無茶苦茶です。

自分でも途中から何が何だか・・・。

プロローグと本編が一緒になってます。

気をつけてお読み下さい。最後に。

中傷などは避けていただきたくおもいます。

では、

長々とすみません。

この世界には大きな力を持った王国くに、キングフォースが三つ存在する。

それは互いに領土を持ち、他の王国くにには干渉しないことを暗黙の了解として支えあってきた。


だが、いつだったか。その暗黙の了解を犯した者がいた。


それによって今まで保たれていた世界の均衡が一度に崩れ始めていった。


その中でも、大きな力を持った王国の一つである、

『港国パルズナ』は最も大きな痛手を受けた。


それは他の小国をまとめる立場にあったためだ。


各小国で暴動がおき、国を統べる立場にある玉座チェックメイトを失い、国民も治安も荒れ、廃国の危機に陥っていた。そして・・・

これが、

世界への警告の一つであり、

これが、

これからある闘いの幕開けの警鐘ベルであることに気づける者は一人もいなかった






世界が混乱に陥り暗い時代を送ってから数年が経った。

大きな闘いがあったとはいえ、技術が進歩していたため数年経った今は殆どの機能が復旧していた。


生活自体も前と変わらないぐらいにまで戻っていた。

それは一番被害の大きかった『港国パルズナ』と言えど例外ではなかった。


王国に欠かせない事以外は。



『港国パルズナ』

首都スズラナ




そこら辺に頃がっている障害物を避けながら、自分に悪態をつくという器用な真似をやってのける少年。


彼は今必死に、それはもう必死ににげていた。


なんで追われているのかは本人にもわかっていない。

突然だったのだ。


天気のいい昼下がり。

いつものように

『くだらない授業』を抜け出して散策しようとしてただけなのに・・・


『なんでこうなったんだ!』



気づけば後をつけられていた。


不審に思いながらも、何気なく試すように走り出してみたら見事に追われる立場となった。



何かやったから。例えば犯罪の類・・・。それならばわかる


だか、追ってきている者達は警備服などはいっさい纏っておらず見た目だけで言えばそこら辺にいる一般人だ。


『よく考えるんだ・・何か思い当たる事!』



全力疾走しながら思考回路をフル活用する。(授業をさぼったから・・・そんなわけがない!授業をさぼるのはいつもだ!)


『あぁ!もう!いったい何なんだよ!』

走りながら叫ぶ。

誰に聞かれてようが構わずに。



『第一・・はっ・・運動やってそうに見えないのに・・・なっんでへばらないんだ!』


それどころか、逆にこっちが疲れてきた。



数十分後


『くそっ!・・・もう・・30分だぞ!』


そう。この鬼ごっこ、始まってもう30分は経ちかけているのだ。


30分逃げている少年も凄いが、それ以上に追い手がついて来ている事が凄い。『はぁっはぁっはぁっ・・・ダメだ。・・・身体がもたない』


呟けば、身体が意識し始め脚が重くなっていく。


追い手がきているにも関わらず少年はその場に立ち止まってしまった。


『はぁはぁはぁっ』

息つく間もなく追い手が少年を取り囲む。


『やっと止まったな。・・・ハルニカ』


『!!・・嘘』


取り囲まれた瞬間、ハルニカと呼ばれた少年の顔は驚愕に歪んだ。


『・・・なんで』

それは「捕まったこと」

にでも、「相手が名前を知っていた」ことにでもない・・・



『なんで・・・息一つ乱れてないなんて・・』



そう。

ゆうに30分は走り続けていた


『なのに・・・!!』



見た目はただの一般人なのだ。だからまけると思っていた。


『(簡単にまけると!!)』

『どうした?』

その心中を知ってか知らずか、平然と問い掛けてくるがたいのいい長身の男。


『・・・・・』

『単刀直入に言う。今から我々と共に来てもらおう』

『単刀直入すぎるんじゃ?相手の都合とか普通なら聞べき・・・』

『そんな暇はない』

『・・・・』


言葉を遮ってでてきたのは自分勝手な命令。

さすがにムッときた。


『人の事ストーカーしたあげく、「いきなり言うこと聞け」って言われて聞くと思うの?』

『本来なら話し合いの時間があった。それを勝手に走り出して無駄にしたのはお前だ。我々に責任はない。』

『(無茶苦茶だ!!)』

『捕らえろ』


そう言うと周りにいた何人かの男がハルニカの腕を掴んだ。

『(抵抗するか!?でも・・・!!!)』


その時、急に身体から力が抜けた。


『・・・・・』

『?・・・・』

ハルニカは顔を俯かせて無言。

『(てっきり暴れだすと思ったが)』

その反応に身体を抑える男達は片眉をあげた。

『おとなしくついて来る気になったか』


周りの誰もがそう思った。

「「抵抗を無駄ととった」」だから暴れていない。


だが

それが間違いである事に気づく者はいない。


ハルニカを拘束しようとしていた男達が、


バランスを崩して倒れるまで。


『・・・・!!!!』

何が起こったかわからなかった。

空気が一瞬で凍りつき、その場の人間全員が動きを止めた。


今の状況の理解ができない。

周りにいる人間から見れば、バランスを崩して倒れたようにしか見えない。

それなりにがたいのいい男達だ、

誰かが倒したとは到底思えないような。


『・・・・!』

全員が息を呑み、静まりかえった。

指示をだしていたリーダーらしき男も今の状況を理解するために。

まず、周りを見回し見知らぬ人間がいないか。次に何か武器や怪しい物がないか。


そして、一つの違和感に気づいた。

今まで周りを見回していたために気にも留めていなかったハルニカに。


変わった様子はない。

あるとすれば押さえていた屈強な男達が倒れているだけ。


だが、

どうしてか気になる。

武器も怪しい物も何も持っていない少年だ。

その顔は今もすこし俯いていた。

だがその表情が微かにみえる。俯いていてもなおはっきりと。


その顔には・・・・









少し前の時刻のある街の某所


色んないろの色んなつくりのある低い建物が並ぶ、坂なりの大通り。

その通りにある一風変わった建物。

西洋を意識しているのか外来の気が漂う、焦げ茶色のコンクリート作りの家。

高さは他の建物に比べて一段と高く、

10mくらいはあるだろう。

周りに梯子や階段は無い。建物の中にはあるが屋上までは通じていない。


その建物の一番上。

上ることが不可能な屋上に、軍服を纏った若い二人の男の影があった。



『みつかったのか?』

『えぇ。みつけましたよ』

会話をしているのはどちらも20代後半に見える男。

問い掛けた方は黒い髪を切り揃え冷たい眼で町を見下ろしている。


『でも、少々手こずっているようですが』

苦笑気味に答えるのは、ハニーブロンドの少し長い髪をした男。

服装は同じだが雰囲気が優しく敬語を使っている。

物腰が柔らかいため実年齢より少し大人にみられていそうだ。


『やはりか』

『大変みたいですよ。』

『・・・・』

『どうしますか?アラン』

アランは町を見下ろしたままの格好で笑みを浮かべた。

『そろそろ行くか』


『・・・・あなたが?』

心底驚いたような表情で問い返すもう一人の男


『おかしいか?ラルカス』

ラルカスは優しく笑いながらアランをみつめた

『少年一人ぐらい貴方がいかなくても私が捕まえてきますよ』

『その少年一人だからこそお前が行く必要ないだろう』

ずっと下を見下ろしていた顔がラルカスを見た。

また笑いを顔に張り付かせて。

『(普段ならこんなに笑わないのに)』

『心外ですね。出来ないとでも?』

『まさか。そうは思っていないが?』

『ならいいでしょう。私も暇なんです。少しは遊びたくもなります』


さも今の状況がつまらないと言うように、ラルカスは肩を竦めてみせた。

『まぁ、そういうな。退屈かもしれないが、後々面白い事が待っているかもしれない』


『なんですかその《面白い事》というのは』

信用できませんね-と言いながら街を見下ろす


『はははっ。言ってくれるなぁ』

『・・・・・』

明らかに拗ねた顔をしているラルカスに笑いを堪えたような顔で話すアラン。

『あくまで「あるかもしれない」だ。確実性はない。』


『そんなのわかっていますよ。だから信用できないと言っているんです。』

慣れた会話なのか、あまり深くも話さず終わった。


『それはさておき、結局どうするんですか?』

『あぁ、勿論迎えに行くさ。』

さも当然という顔で振り向く。

『!!・・・だからまだ手こずっていると・・』


『いつ捕まえたのを迎えに行くと言った?』

『えっ・・』

嬉々とした顔で話す同僚を前に戸惑う。

『(また始まった・・・)』

『俺が直々に迎えに行く。第一、元から捕まえられるとは思っていない。』


『・・・・ならなぜ行かせたのですか?』

顔に呆れが増した。

『まあ、ちょっとした好奇心みたいなものだ』


『(その好奇心に振り回されている私は何なんでしょうか)』

『はぁぁ。まったく、あなたという人は』


あれだけ冷めた表情だった顔にはいまや、笑いしかない。

昔からそうだ。

愉快なおもちゃをみつけた途端この顔になる。


笑んだまま街に背を向け歩きだすアラン。

『勿論お前も来るだろう。』

『どうせ行かなければいけないのですから、聞かないで下さい。』


それに呆れた顔で付いて行くラルカス。

『わかっているじゃないか。』




知らぬところで、一人の少年を捕まえる(迎えに行く)ために、軍服を纏った二人の男が動き出した。


それと時を同じくして、

一つの存在が目を醒ました。

長きにわたる眠りから醒め災厄を繰り返すべく、動き出した。


なおも

少年は知らない。

自分を襲いくる脅威を。

自分のことなど微塵にも。

読めましたか?

読めたのであれば

ひとまず安心です。

心の中を吐き出した物です。文才がないので

伝えられないのを哀しく思います。

それでもと思い書いたのがこのお話なので、終わりがあるのか先が見えません。お先真っ暗です。

それでも、ひとくぎり付けられる所まで頑張ります。長い道のりだぁ。

お読み下さりありがとうございました。

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