最低最悪! 責任逃れする、私の彼氏を私は懲らしめたい!
“私の彼氏は、何かと直ぐに責任逃れをする!”
明らかに自分が悪くても、人のせいにする彼氏。
『“先のさ、文人が雑貨屋で触ってたお皿! 文人でしょ、
割ったの?』
『“俺じゃないよ!”』
『嘘よ! 文人が正直に言わないから? 次にあのお皿触ってた
男性が犯人みたいにお店の店員さんに見られてたじゃない!』
『俺じゃない!』
『少しお皿に、ヒビが入ってたわよ。』
『俺じゃないって言ってんだろう!』
『“また、責任逃れする気?”』
『やってないんだから、責任逃れするとかの話にはなんないだろう!』
『そういうところよ、私は文人のそういうところが嫌いなの!』
『意味が分かんないよ! 俺は何もしてないんだからな!』
『“あの男性が可哀そうとは思わないの?”』
『別に思わないね!』
『文人がやったのに?』
『だから俺じゃないって先から言ってるじゃないか!』
『“反省の色とかないんだね、”』
『何を反省するって言うんだよ。』
『・・・あぁ~情けない!』
『“俺じゃない!”』
『呆れた!』
『何とでも言えよ。』
『・・・・・・』
毎回、こんな口喧嘩を私と彼はする!
彼がいつも責任逃れするからこうなるのだ!
素直に、“俺がやった、ごめんさない”と謝れば済む話なのに......。
それが出来ないのが、私の彼。
でも? 彼氏の責任逃れするところ以外は私は彼が好き!
どうしたら? 彼はこの考え方を改めるのか、、、?
『“あのさ? 私、昨日知らない男にナンパされたの!”』
『えぇ!?』
『今から会いに来いってさ。』
『なんで、そんな事になってんだよ!』
『私が行かないと、文人に迷惑がかかっちゃうから行くね!』
『おい! なに言ってんだよ! 俺も行く!』
『いいの? 結構、強面の男性だったんだけどな。』
『それでも、“俺の彼女に何かあったらヤバいだろう!”』
『へーえ、カッコいい事、言うんだね!』
『・・・さあ、行くぞ!』
『うん!』
*
『おい、コイツ誰だよ!』
『“私の彼氏!”』
『彼氏? コイツがお前の彼氏かよ!』
『・・・・・・』
『おい、オマエ! この女をオレにくれ!』
『はぁ!?』
『別にいいだろう? オマエの女をオレにくれるだけの事だ!』
『・・・アンタ! 何言ってんだよ、俺の彼女だろうが!』
『“オマエ! 直ぐに責任逃れするらしいな!”』
『・・・・・・』
『今回も責任逃れしたらどうだ? 言い訳して、ココから直ぐに逃げれば
いいんだ! さあ、やれよ!』
『“嫌だね!”』
『なんでだよ、オレにビビってんじゃないのか?』
『勝てるか勝てないか? 責任逃れとかそんなの関係ない! 俺の彼女に
手を出すなって俺が言ってんだよ!』
『・・・ふ、文人、』
『後で後悔しても知らないからな!』
『勝手に言ってろ!』
『・・・・・・』
・・・随分、彼氏の文人はビビってたと思うけど?
踏ん張って、強面のこの男性から逃げないで私を守ってくれた!
いつも頼りない彼なのに、今日はなんだか頼りになるところを見れた気がする。
“責任逃れする彼”だけど、こんなところを見たら? 益々、好きになっちゃ
ったじゃない!
一つぐらい、直してほしいところがあっても我慢しないといけないよね。
私はこんな彼だけど、やっぱりずっと一緒に居たいとこの時、想えたんだもん!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。