俺の人生に一度の失敗もなかったのに、こんな小娘に俺の人生をめちゃくちゃにされてたまるか!
俺の人生は、“順風満帆”
子供の頃から聞き分けのいい子で、親に迷惑もかけず
いい高校、いい大学、いい会社に就職した。
全ては流れ作業のように、何の問題もなく進んで行く。
会社で知り合った後輩の女の子と俺は結婚した。
良く気が利いて、誰にでも優しく、笑顔の似合う俺より3つ下の女の子。
彼女は俺と結婚すると? “寿退社”し家に入った。
彼女が専業主婦になって直ぐに、俺と彼女との間に男の子ができる。
彼女は家の事と子供の事でいつも大忙しだった。
俺の事は目に映っている程度で、関心がそのうち薄れていく。
全ては家のローンや子供の為に俺と結婚したと随分後になって俺は気づいた。
彼女の愛情は、俺から完全に子供や愛犬に注がれる。
俺は家の中では、“誰にも見えていない透明人間になった!”
それでも俺は幸せだった。
職場ではまだ俺を慕ってくれる女性社員もいたし、後輩の男性社員とも
よく相談に乗ってほしいと飲みに誘われていたからだ。
仕事もやりがいがあるしまだ頑張れる年齢だと俺は思ったいた!
・・・でもある時、後輩の男性社員の相談に乗る為に居酒屋で二人で
飲んでいると? まだ10代であろう女の子二人が俺達の目に留まる。
『ねえ先輩! あの子達と一緒に飲みませんか?』
『えぇ!?』
『ボクは誘ってくるんで、OKもらったらいいですよね!』
『・・・まあ、断られるのがオチだし別にいいよ。』
『じゃあー早速! 誘ってきますよ。』
『・・・あぁ。』
この後、後輩が女の子二人に何か話していて俺の方を見て嬉しそうな
顔をしていた。
そして女の子二人を後輩が俺達の席に連れて来る。
『先輩! この子達、ボク達とお酒飲んでもいいらしいですよ。』
『えぇ!? 本当? オッサン二人だよ! ホントにいいの?』
『オッサンだなんて! “お兄さん二人ですよ。”』
『私達は2人がいいなら? 一緒に飲みたいよねぇ~って話してたところ
だったんで! 誘ってくれて嬉しかったんですよ。』
『うんうん!』
『じゃあー楽しく飲もうか!』
『じゃあさ、じゃあさ、皆で乾杯しようよ!』
『いいですねぇ~』
『よしよし!』
【かーんーぱーいー♪】
俺はこの時、二人のうち1人の女の子を狙っていた。
俺は直ぐに隣に居る後輩にLINEで、1人の女の子が気に入った
事を伝える。
後輩は俺に配慮して、もう一人の女の子の方と2人で話しをしていた。
『君、名前は?』
『ゆいな、お兄さんは?』
『俺? 俺は文人。』
『“文君って、今幾つなの?”』
『文人君か、なんか新鮮だな~今は32歳だよ、君は?』
『・・・えぇ!? あぁ、20歳になったばかりかな、』
『ふーん、そうなんだ、じゃあーもっと飲もうよ。』
『うん!』
俺は少し意地悪で彼女に歳を訊いてみた。
どう見たって、20歳ではない! 10代の女の子だとは思っているのだが
15.6歳ぐらいかなと俺は思っている。
『今からいい所に行かない?』
『えぇ!?』
『きっと楽しいよ。』
『う、うん。』
小娘を言葉巧みに○○ホテルに連れて行くのは簡単だ!
しかも? 彼女は今日、泊まるところもないと言う。
俺の家に連れては帰れないので、○○ホテルの帰りに知り合いの
女の子の家に彼女を泊めてもらえるように俺から話してやろう。
・・・でも? この子と何度か○○ホテルに行くようになってから
女の子の態度が変わってく。
『お金がないから、“お小遣いちょうだい!”』
『はぁ!? なんでだよ!』
『いいの? “奥さんにバラしても!”』
『・・・お、お前な!』
『1万円でいいんだ! お小遣いちょうだいよ!』
『・・・わ、分かったよ、今回だけだからな!』
『うん!』
その後は、一度もさせてくれないくせに俺をこの小娘が脅すようになった!
『5万円!』
『はぁ!? いきなり連絡してきてお金の話か?』
『奥さんにバラすわよ!』
『お前な! いい加減にしろよ!』
『10代の女の子をたぶらかして、強引にやったとか犯罪だからね!』
『“同意だろうが!”』
『同意? 何も分からない女の子を○○ホテルに連れて行ったのは
一体誰なのよ!』
『大人を揶揄うなよ! いい加減俺も怒るぞ!』
『別に怒れば? でも5万円はもらっていくわよ。』
『・・・仕方ないな、もう金ないんだよ、これでおしまいだからな!』
『分かった分かった! “また連絡するね!”』
『・・・・・・』
俺の人生に一度の失敗もなかったのに、こんな小娘に俺の人生を
めちゃくちゃにされてたまるか!
この小娘をどうしてやろうか?
“闇バイトで殺しの依頼でもするかな!”
まあ、まだまだいろいろ調べてこの小娘をこの先どうするか?
考えないと俺の人生、終わってしまうわー!
最後までお読みいただきありがとうございます。