3話:魔女さん、知識を得る
お待たせいたしました。
やっとメインヒロインの名前が明かされます。
その後、何事も無かったかのように帰るクラスメイトを見送り、担任と世間話をして二人
帰途につこうした時春隆が魔法陣が光ってたあたりに目をやるとA4版の封筒が落ちていた。
「おーい、魔女さん。封筒が落ちてるけど君のかい?」
「封筒?」
再び首を傾げる。取り敢えず開けてみると、中から健康保険証などの身分証明書が出てきた。
「よかったな、これで怪しまれることはないと思うぞ。」
と晴隆が声を掛ける。一方魔女さんはこれが何かよくわかっていないらしく頭に"?"を浮かべて
それらを眺めていた。
帰途につき、下駄箱で靴を履き替えているとき後ろから声が掛かる。
「よお、ハル。今帰りか?」
振り返ると、晴隆とよくラノベの話で盛り上がる外岡がスニーカーを回収していた。
「ああ。ところで、ちょっとお前の脳ミソ貸してくんない?物理的な意味で。」
「いきなり物騒なことを言うなよ。まぁ内容にもよる」
「簡単なことだ。必要なのは中身だけだから。」
と軽く話をしたところで、本題に入った。
「魔女さんや。今残っているマナでこいつの脳ミソ読み取るといい。
こいつ"茨城県で一番頭いい男"って言われてるから。それと名前教えて。」
と、魔女を呼ぶ。
「なぜ私のマナが残っていることが分かったの?」
魔女さんは少し驚いたようだ。
「推測だよ。」
簡単に答えておく。
「あと私の名前はカメリア。カメリア・ダイヤモンド、宜しく。で、この人の頭を読み込めばいいのね。」
「よくわからんが。脳ミソを貸せばいいんだな。」
こうして、魔女さんことカメリアは地球の知識(大学卒業レベルくらいまで)を
手に入れたのだった。で、改めて帰途についた。 否、つけなかった。
「ゴメン。マナ使い果たしちゃった。」
春隆は自分の荷物の他に、マナ切れで腰を抜かしたカメリアのことを背負って帰ることとなった。
お疲れ様でした。
メインヒロインの名前が明かされました。このキャラクターともう一人の名前は
考えるのに3日かかりました。(ふつうは10分くらい)