2話:その少女、魔女(ウィッチ)なり
メインヒロインの登場です。
辺りが静寂に包まれ、教室中の視線が件の魔女に集まる。
魔女は気絶しているらしく、動かない。
しかし、その静寂は破られる。春隆が魔女に駆け寄り脈を取り始めた。
「脈はあるな。落ちてるだけか」
と呟き、両手を魔女の腹側に添えて勢い良く、押す。
「…ふっ!」
魔女が息を吹き返した。
「…ん」
まだ意識は完全に回復していないらしく、とても眠そうな顔をしている。
「大丈夫ですか~?」
と聞く。瞳孔は正常。脈も分間68くらいなので、大丈夫だろう。
すると、意識が完全回復したらしく、むくりと起き上がった。
「あの~、ここは何処ですか?」
と魔女が気まずそうに聞く。
「日本っていう国の茨城って言う所。」
と答えておく。
「…?とにかく、助けてくれてありがとう。」
日本を知らないのか、頭に"?"を浮かべ、被ってたお馴染みのとんがり帽を取る。
思わず見惚れてしまいそうな金髪が現れた。さらに左右の碧眼も微妙に色合いが違い、とても美しい。そしてとても美しい魔女さんが、感謝の旨を述べる。
すると、また教室が静寂に包まれた。
いきなり魔法陣が現れ、さらにそこから魔女が召喚されたのである。無理もないだろう。
「帰るか。」
と晴隆の呟きを切っ掛けに、残ってたメンバーも帰り支度を始めた。
お疲れ様でした。最近暑いので、水分と栄養をしっかり摂って、健康にお過ごし下さい。
改良点が発覚したら随時更新していきますので
よろしくお願いします。