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005「動画配信始めました」

「皆さんおはこんばにちは! "マモキン"で~す! はい、という訳で、今日から動画配信始めまーす!」


 世界中で見られている動画投稿サイト"ユー○ュー○"で配信を始める事になった。というのも、


『折角ですので、ダンジョンを育成防衛する様子や、異世界の光景を配信すればいずれ"バズ"ると思われます。それを生活資金にして、会社を退職して下さい』


 なんてコアちゃんに言われたのが切っかけだ。


 会社を辞めるかは別として、確かにダンジョンや異世界の様子を配信すれば、バズって儲かりそうだと思った。


 トップ配信者達は、年収数億なんて話も聞くし。


 俺もそうなれば、その時は仕事なんて辞めて、ダンジョンで生計を立てるのも悪くないかな。なんて夢を見てしまった訳。


 とりあえずスマホで撮影しながら、少しずつ成長するダンジョンを配信しようって事だ。


「皆さん見て下さい! これが押し入れと繋がったダンジョンです!」


 押し入れから始まり、まだなにも弄っていないダンジョンを、スマホ片手に撮影しながら入り口まで歩いていく。


「さて、これがダンジョンの外です。どうやら異世界らしいんですが、まだそれっぽいものを見てないんですよね~」


 俺さえも、未だにここが異世界かどうか疑っているぐらいだ。なにか絶対的な風景や証拠があれば、動画の信憑性が上がりバズり間違いなしなんだがな。


 期待してるぞアリス。お前が連れて来る魔物で、ダンジョンの防衛や動画配信が上手くいくか賭かっている!


「はい、では今日の所はここまででーす。次回は使い魔のアリスとダンジョンコアのコアちゃんを紹介したいと思いまーす! グッドボタン、チャンネル登録よろしくね!」


 今日は十分程度の短い撮影。それを更に編集し、五分ほどの尺に仕上げて投稿ボタンを押した。


 初投稿。これでどれぐらいの視聴回数になるのか。

 結果は明日のお楽しみだな……。



 そして翌日。ダンジョンが押し入れと繋がってから、二日目の朝を迎えた。


「コアちゃんおはよう。トイレと洗面所の電気つけて」

『おはようございます、マスター。畏まりました』


 コアちゃんに朝の挨拶。コアちゃんまじ神。


 家の全ての電化製品は、コアちゃんがコントロール出来るようになり、お願いすると遠隔操作してくれるのだ。


『マスター。コーヒーを入れておきました』

「ありがとうコアちゃん。まじ天使」


 コーヒーメーカーから漂う豆の良い匂い。セットは寝る前に自分でやらないといけないが、うちのコーヒーメーカーは予約機能がないので、自動で入れておいてくれるコアちゃん様々だ。


「ん~! 朝の風が心地良いな♪」


 優雅な日曜日。コーヒーをすすりながら見るのどかな朝の景色は、格別な時間だった。


「どれどれ、昨日の動画どれぐらい見られてるかな」


 ノートパソコンを起動し、サイトのマイページを開いて昨日の配信結果を確認だ。


『愉快なダンジョンch』と題した俺のチャンネル。気になるのはどれぐらいの視聴回数だったかと、コメントの数だ。


「どれどれ視聴回数は……えっ、嘘だろ!?」

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