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僕の義妹はハーフエルフ  作者: K
第1章
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第4話 友達と一緒に


ユミリアが友達たちとのグループにメッセージを送信するとすぐ帰ってきた。グループとはいってもユミリアも含めて3人だけのグループである。


「今日、暇? 」


「何? 」


すぐ返信したのは葉刃月 ことね。彼女とユミリアは小学校からの付き合いのある親友である。ちなみにユミリアが日本の小学校に通い始めて最初にできた友達。


「ゆりな、急にどうしたの? 」


次に返信をしたのはネイラ・エバンズ。彼女はイギリス出身でネイラはユミリアと同じ美術部で、中2のクラスで一緒になり仲良くなった。ちなみにネイラのホストファミリーはことねの家族である。


ユミリアは既読がついたことを確認し、テキストではなく2人に電話をする。正直ユミリアはテキストを一々返すのが面倒だからだ。


「どうしたの? ゆり? 」


まず電話にでたのはことねだった。


「もしもーし、どうしたの? 」


ネイラがことねのスマホから返事をする。偶然ネイラもことねのそばにいたようだ。


「今日さあ、地元の夏祭りあるんだけど一緒に行かない? 」


「ゆり、それってきょうだったの!? 」


「そうみたい。私もさっき叔母さんから教えてもらった。」


「私も忘れてた! ネイラとゆりなと3人で一緒に浴衣着たかったな」


「準備してないから仕方ないよ。」


行くかどうかを確認するために電話をしたが、会話の流れで3人で夏祭りに行くことになる。ユミリアの住んでいるところには野球場ぐらいの広い空き地がある。この空き地は市が管理していて、毎年この空き地で夏祭りを開催する。そして夜には恒例行事の花火が打ち上がる。


時刻は夕方の待ち合わせ時間になり、3人は待ち合わせ場所の夏祭りの会場で会う。屋台が並んでいるところは人混みが多いが、それ以外の特設ステージがあるところはあまり人が多くなかった。特設ステージにはユミリア達の中学校の吹奏楽部が演奏をしている。


花火が上がる45分前にことねは花火の場所取りに行く。ユミリアと世ネイラは屋台に向かうが屋台は何処も混雑している。


ことねに頼まれた焼きそばを優先して買う。しかし、焼きそばを買うのに30分以上かかってしまった。2人はことねのいる場所へと急ぐ。


2人は無事にことねのいる場所になんとか間に合う。ことねに焼きそばを渡し3人はレジャーシートに座る。


ことねは羨ましそうに浴衣を着た大学生位の女性のグループを見つめる。


「やっぱり私達も浴衣着てくれば良かったなー 」


ことねは少しため息をつく。そんな彼女に世奈は、


「でも3人で一緒に花火見られるからいいじゃん! こうやって夏休み最後の思い出も3人でつくれたし。」


「そうだね、私のお兄ちゃんも高校生からが本番って言ってたし、来年は浴衣着て一緒に花火見よう! 」


ユミリアの発言にことねは、


「来年かぁ。」


「来年? 」


ユミリアはことねの意味を少し疑問に思う。


「2人とももうすぐカウントダウン始まるよ! 」


世奈がはしゃいでカウントダウンを数える。


周りの人達も


「3、2、1」


カウントダウンと共に花火が打ち上がる。


ことねはユミリアの膝に頭を乗せて寝転がりながら


「ゆり、花火綺麗だね。」


ユミリアはことねがいきなり膝枕をしたことに驚くがそれよりも花火の美しさに夢中だった。


花火も無事に終了し、こうしてユミリア達の夏休みは終わった。

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