003 (★☆☆☆☆) 説明:2年B組 無言演劇台本『パンツを履かない浦島太郎』
2年B組 無言演劇『パンツを履かない浦島太郎』台本
ナレーション
「これから2年B組、無言演劇『パンツを履かない浦島太郎』を始めます」
■シーン1『歩く浦島太郎』■
(誰かの生尻を叩く音と共に幕を上げる)
>生尻役は、
私達クラスの内容を盗み聞きしていたA組の斉藤くんが、
「俺がやる、情がうつった」と言ってくれました
(浦島太郎、上半身Tシャツ・下半身肌色のスパッツで登場)
>肌色のスパッツは、林くんが趣味と仕事を兼ね備えた有意義なことにより約50枚持っている
注:その有意義なことの内容を詳しく聞こうとすると、林くんの顔が徐々に青ざめていくので、
カキ氷のブルーハワイ味が無い時、青代わりにその林くんの顔を見ながら食べましょう
(浦島太郎は『マニュアル高校』と書かれたプラカードを持ちながら行進)
(パンツが落ちているところで一旦足を止める浦島太郎)
(パンツを地面に埋める動作をして、墓標として、そのプラカードをそこに立てる)
(ややご満悦な表情をする浦島太郎)
>嫌いなヤツの消しゴムが汚いことを想像すると、より良い顔になる
(ゆっくり暗転し、幕を下げる)
>暗転し始めたら、浦島太郎は今一番面白いと思う漫才師の一発ギャグの動作をする
注:ウケてしまったら、スベるまでやり続けること
■シーン2『浦島太郎と亀』■
(誰かの生尻を叩く音と共に幕を上げる)
(亀をいじめているパンツ一丁の男3人)
>モチロン肌色のスパッツを履いている上からパンツ
林くんに「あのビデオに出演したことを先生に言うぞ」と言うと、いくらでもスパッツをくれます
(浦島太郎は、今一番面白いと思う漫才師が袖から登場する時を真似して登場)
(亀をいじめている男達のパンツを剥ぎ取り、自分の股間にパンツを合わせ、首を横に振る)
>この時の横の振り方は、嫌いなヤツに口臭をかけられた時、激しくふるい落とす様に
(剥ぎ取った3枚のパンツを客席に投げる)
>効果音、酒で喉を荒らしたおっさんの声での「鬼はー外ー」を鳴らす
注:効果音係の腹の調子が良い時はエコーにすること
エコーではなかった場合、打ち上げの会には消化の悪いイカは出しません
(亀が「君はー内ー」と大きな声で言う)
>観客に、
『あれ? やっぱり冒頭の無言演劇って聞き間違いかな?』と思わせるくらい自信満々で言う
(浦島太郎、亀にまたがるが、パンツが無いせいか甲羅に乗りにくく一苦労する)
>ここでこの劇全体の持ち時間の調節をする
最大で5分くらい、このくだりをやること
(一気に暗転し、幕のロープがちぎれそうになるくらい一気に下げる)
>切れてしまった場合、たとえ効果音係の腹の調子が悪くても、安いイカを打ち上げの会に使います
■シーン3『竜宮城』■
(幕を下げた状態で効果音、タバコで喉を荒らしたおっさんの声での「君はースター」を鳴らす)
注:効果音係の田中くんは腹の調子が乙女心のように変わりやすいので、ここで最終確認
これ以降、悪くなったとしても絶対、絶対にもう、絶対にもう田中くんの調子は調べません
(誰かの生尻を叩く音と共に幕を上げる)
(ギャル風の格好をした姫が恥らいながら、浦島太郎にブーメランパンツを渡す)
(浦島太郎、ブーメランパンツを手に取り、客席に投げる)
(亀が「戻ってこないじゃん、ブーメランじゃねぇのかよ」と小声で言う)
>観客に、
『今何か言った? 言ったよね?』と思わせるくらいさりげなく言う
(ギャル風の格好をした姫が恥らいながら、浦島太郎に玉手箱を渡す)
(浦島太郎、玉手箱を手に取り、中身をチラっと確認しニヤニヤする)
>嫌いなヤツの消しゴムが転がり、女子のスカートの前という取りづらい位置にいき、
自分はその消しゴムになったつもりになり、女子のスカートの中を想像すると、より良い顔になる
(ゆっくりと暗転し、幕を下げる)
>亀は「何これ? えっ? 何これ? 暗くなっていく!」と言って下さい
■シーン4『浦島太郎、玉手箱を開ける』■
(誰かの生尻を叩く音と共に幕を上げる)
(浦島太郎、玉手箱を開ける)
(浦島太郎、中から黒いブラジャーと黒いパンティを取り出す)
(黒いブラジャーをテキパキ着けて、黒いパンティを客席に投げる)
(亀が袖から走って出てきて「セット! それセットだからぁっ!」と全力でツッコむ)
>観客の表情を、
冷酷な暗殺者のような表情にさせたらこの演劇は成功です
(ゆっくりと暗転し、幕を下げる)
>この時に効果音「良い」「悪い」のどちらかを、
効果音係は自分の腹の調子によってどちらを鳴らすか決める
ナレーション
「これで2年B組、無言演劇『パンツを履かない浦島太郎』を終わります。
今回の出来をナレーターの私が客観的に言わせてもらうと○○です」
>この○○には、
浦島太郎が今一番面白いと思う漫才師の個人的な評価を正直に言う