Twitter小ネタまとめ
Twitter(torikaitai_yo)で上げていた、小ネタです。
おつまみな感じで楽しんでいただけましたら。
********************
お気に入りの後輩
「先輩、ほんとご迷惑おかけしました!」
「後輩のフォローをするのも先輩の役目だからね」
「うー、俺も後輩ができたら全力でフォローします!」
「うん。そうやって後に繋いでいってくれたらいいよ。でも、あんまり早く独り立ちされると寂しいなあ」
「先輩、そういうところっすよ!」
「なにが?」
********************
黒魔術師長の質問
「クロム、白魔術師との合同業務はどうだった?」
「師長。今回は魔石に魔力を流してもらっただけなので、特にどうとは」
「そう。スノウはどうだった?」
「アッシュが言うには、すごい白魔術師らしいので、魔術を見てみたかったですね」
「そう…………その機会もあるかもね」
「??…………はあ」
********************
情報源
「先輩、昨日の爆発は白魔術師棟の事故でした。詳細不明ってことになってますけど、原因はブランカっていう人っす」
「え、ブランカさんまた何かやったの?というか、どこからそんな情報を……」
「俺の彼女がそういうの得意で、なんかいろんな情報を握ってて。俺、彼女には絶対勝てないっすよ……」
********************
その理由は
「師長、最近は王宮内の仕事ばかりですね」
「……ああ、そうね。クロムはしばらく外には出せないかもしれない。外の仕事の方がいいの?」
「まあ、外の方がいろいろ新鮮で興味深いものがありますしね。でも、今は珍しい同僚もできたので、そちらも興味深いです」
「そう。うまくやってるならいいわ」
********************
貸し
「師長、ご機嫌ですね」
「ふふ、ちょっと白に貸しをひとつ作ったからね」
「うわ、白魔術師長、なんて無謀なことを……」
「白の師長って、あのちょっと気弱そうな人っすよね」
「あの人がどうこうというより、周りにちょっと問題があるよね。うちの師長とか」
「うふふ。何で返してもらおうかなあ」
********************
見てた
「アイビー、クロムに会いに行ったな」
「あれ、よく知っているね」
「廊下から見かけた。手を握っていたな……」
「うん。つい興奮しちゃって。わたしもクロムと仕事をしたいなあ。師長に頼んでみようかな」
「待て」
********************
白魔術師長の憂鬱
「師長、白魔術師棟では、一緒に仕事をする黒魔術師が指名できるらしいですよ」
「ああ、それね。白の問題児たちが勝手に指名して駄々こねてるだけよ」
「駄々……」
「クロムが最近仲良くしてる、スノウとアイビーなんてその筆頭ね」
「問題児……」
********************
合同業務の裏側
「頼むよ、黒さん。うちのスノウがどうしてもって言うんだ。クロムとの合同業務にして!」
「はあ?クロムは私の個人任務で忙しいの」
「スノウがせっかく黒魔術師に興味を持ってくれたんだから、大事にしたいんだよ」
「まあ、部下が可愛いのは分かるけどね……白、貸しひとつよ」
********************
白魔術師は感覚派
「アイビーさんって、作業が早いですよね」
「そうかな?あまり人と比べたことがないから分からないけど」
「いや、相当早いと思いますよ。ほとんど手が止まらないですし」
「うーん、まあ次に何をするべきか、なんとなく感覚で頭に浮かぶからかな」
「感覚で……白魔術師らしいですね」
********************
気にしてた
「……俺は、力押しなのだろうか」
「え、しょんぼりですか、スノウさん?どうしました?」
「いや、書庫でアイビーにも言われたからな……」
「まあ確かに、あの提案はどうかと思いますけど」
「やはり…………」
「あ、ごめんなさい。そんなに落ち込まないで、……言い過ぎました!」
********************
まだ知らない二人
「最近、クロムに会っていない気がする」
「そうなの?忙しくて、また黒魔術師棟から出てこないんじゃない?」
「昼食でも会えないし、仕事の依頼も来ない」
「うーん、師長にお願いしてみたら?黒の師長から無理やり仕事もぎ取って来いって」
「そうするべきか……」
********************
知ってしまった
「師長」
「え、…………なにかな、その気合の入った顔は?スノウ?」
「クロムとの仕事がほしい」
「……クロム?黒さんのお気に入りで、君のお気に入りでもあるクロム?」
「そうだ」
「あれ、知らなかった?クロムはちょっと前にキナバル支部へ赴任したから、王宮には居ないよ」
「は?」
********************
再会の挨拶
「いいかい、スノウ。友人というのは、久しぶりに会ったら抱き合って喜ぶものだよ」
「そうなのか?」
「うん。お互いの存在を感じて、再会を噛みしめるんだ」
「なるほど。……しかし、クロムは女性だが、失礼ではないか?」
「やだな、だからいいんだよ」
********************
どちらの手
「おかえり、スノウ。ちゃんと腕輪は渡せたかな?」
「アイビー。ああ、喜んでくれた」
「そう。左手に着けてあげた?」
「ああ、お前が言ったようにしたが。だが、良いのだろうか、左手に装飾品を贈ってしまって」
「ふふ。その方が効果がありそうでいいじゃない」
********************
静電気強化
「クロム、静電気魔術師って、なに?」
「あー、前任が負傷した理由が、派手に電撃魔術を暴発させたからで。しばらく帯電してバチバチしていたらしいです」
「へえ。派手に……」
「そこは重要じゃないですよ?」
「よし。クロムの腕輪も派手に電撃を出すようにしておこう」
「え、アイビーさん?」
********************
在庫僅少
「スノウはずいぶんとクロムと親しくなっているみたいで」
「そう……」
「これからも好きなだけキナバルへ行かせてやりたいんですよ」
「…………」
「だから、その抱え込んだ精霊蜜を渡してください、師長」
「これが無くなったら、後は緊急時用のごく少量しか残らないよ!?もう勘弁して!」
********************
後輩は気付いた
「先輩、今日なんかあるんすか?」
「なんで?」
「いや、なんとなくそわそわしてるから」
「うーん、今日はスノウさんと部屋での夕食の予定だからかもしれない」
「……なるほど。着々と距離を詰められてますね」
「ん?」
********************
お皿洗い
「魔術でやれば一瞬だが、こうして手作業で洗うのも良いものだな」
「そうですね、億劫な時は魔術で片付けてしまいますが、手で洗うのもけっこう好きです」
「ああ、一緒にやっていると、楽しい」
「ふふ。スノウさんが楽しそうだと、私も嬉しいです」
********************
白の問題児コンビ
「その腕輪、相当にえげつない力があったんですね」
「うーん、私も知らなかった。アイビーさんが調整したからかな」
「え、スノウさんからもらったんじゃ?」
「うん。アイビーさんが回路を組んで、スノウさんが魔力をこめてくれたの」
「……うへぇ、その組み合わせが、すでにえげつないっす」
********************
黒魔術師長の机
「師長がさ、以前にスノウさんをからかって魔力を暴走させたらしいんだよね」
「あー……。けっこう派手なことになったらしいっすよ」
「窓と扉が吹き飛んだんだって」
「でもそれって、師長がお気に入りの机を死守したから、よけい他に被害が出た結果らしいっす」
「……ほんとに自業自得」
********************
じっと目で語る
「それではスノウさん、また今度」
「ああ」
「…………」
「…………」
「……あの?」
「クロム、……」
「あ。……行ってらっしゃい、スノウさん」
「ああ、行ってくる」
********************
行ってきますの後は
「クロム、」
「あ、スノウさん。いらっしゃい」
「……ただいま」
「!」
「…………」
「……、おかえりな、さい」
********************
同時に小話もひとつ投稿しましたので、よろしければどうぞ。