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酎毒日記  作者: 柚 梓
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プロローグ

今自分は病院で天井のジプトンのがらを見ている。向きは合っているだろうか。どこか欠けていないか。

閉鎖病棟で自由はない。夜には精神患者の叫び声が聞こえ、外を見れば森とそこに立ちふさがる鉄格子が見える。

どこで間違えただろうか。何を間違えただろうか。何度も聞き返しながら強い睡眠薬を飲ませられながら深い眠りにつく。それでも眠れず睡眠薬を噛み砕きならから僕は目をつぶる。


今は27歳。15歳のころ始まりは中学生からかもしれない。努力もしない。不良もしない。適当に生活を送っていた。毎日缶コーヒーを両手に二つ買いポケットに入れラークマイルドを吸いながら学校に行く。地下鉄に乗りバスに乗り。私立の中学生だったから片道40分ほどかかっていた。私立の中高一貫で高校受験なんて無かった。でもそんな頭のいいところではなくボンボンの集まりのようなところだった。親友もできた。男子校だが近くの女子校に彼女もできた。部活も野球部で挙句成績も良かった。でも一番の僕の欠点は努力出来ないことだった。一流大学にも受かり順風満帆な生活のはずだった。


いつから間違えただろう。僕の人生は狂っていた。今閉鎖病棟の中で監禁されながら生きている。目が覚めれば鉄格子の中。時が経てば閉鎖された解放のない解放病棟のなか。原因は多かった。



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