初めての友達
お引っ越ししたところは、前よりも森の中でとても静かな場所だった。
「まぁ、ここでまた孤独に暮らしますかね。」
少し悲しげに呟く。近くで、子供の声がする。ここら辺にも、子供が居るのかとホッとする。その声を聞きつつ、木々の木漏れ日をあびながらあくびをして読書をする。自分から、彼らに話す気は無い。むしろ、話せば前みたいになるのではと考えてしまって避けていた。
おじさんの家が、近くにあるため軍人に必要な知識や戦闘方法を学んでいく。今、読んでいるのは戦略についての本。なかなか、難しくため息をつく。後で、おじさんに聞こう……。
「あれ、お前は最近こっちに来たのか?」
「うん、そうだけど?君は誰?」
本を持ち、立ち上がる。
「俺?俺は、レン。俺の父ちゃんは、第七小隊の副隊長なんだ。後から言うと、面倒だし気にせず話しかけてくれよな。お前の名は?」
レンはニカッと、純粋な笑みを浮かべて気にかけるように話しかける。彼も、僕と同じなのだろうか?聞く勇気すら、僕にはない。
「おーい、大丈夫か?」
いけない、思わず黙り込んじゃってた……。ぼくは、少しだけ勇気を出して自己紹介をする。
「あぁ、大丈夫。あまり、人と話さないから緊張してて。僕は、ファイ。父は、第七小隊隊長だから親同士も知り合いって事になるな。」
「そうなんだ。まぁ、よろしくな。」
軽い感じで返され、思わず嬉しさに笑みがこぼれる。こんなにはっきり、笑ったのはいついらいだろうか。そんな僕を見て、レンは少し息を呑む。ん?何かしただろうか?キョトンと首をかしげる僕。レンは、少しため息をつくと呟く。
「まさか、自覚無しかよ……。」
「ん、何が???」
ハテナマークを浮かべている僕を、ドヨーンとした表情で見つめる。何か、やらかしたかな?
「この、無自覚美形と俺は上手くやっていけるかとてつもなく不安だ。」
褒めてるの?けなしてるの?よく分かんないや。
「僕って、そもそも美形なの?」
はっきり言って、自分の容姿とかあまり気にしてなかったからよく分からない。
ガクッ レンが、歩いてもいないのにこける。
「まぁな。て言うか、周りの人を見てみろよ。お前ほどの美形は滅多にいないぜ。」
「あー、そうなんだ。よく分からないけど。」
「もしかして、ずっと家に居るのか?身体に悪いだろ。よし、村の子供呼んでくるから待ってろ。みんなで、遊べばいろいろわかるさ。」
うんうん。そう頷くと、善は急げと走り出す。えっ、ちょと待ったぁー!!!!