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転生少年戦記  作者: 隣の黒猫さん
12/24

仮小隊

学校に行く許可が出た。けど、行きずらい。この間の誘拐された件もあるけど。レンと、変な別れ方だったからだ。うーん、休みたい。


ピーンポーン♪


こんな朝から、いったい誰が?ガチャッ


「はい、どちら様……てっ、どうしたんだ?」


「「「おはよう!」」」


「おはよう。」


キョトンとしつつ部屋に入れる。


「最近、レンがあまり元気無いんだよ。」


「それで?僕に、どうこうできるわけじゃ無さそうなんだけど。」


「今日から、学校に行く許可出ただろ。」


「あぁ、まあな。でっ、僕はどうすれば良い?」


「お前から、話しかけてくれないか。その、ずっとなんかボーッとしているときがあって。」


「分かった、トライはしてみる。じゃあ、着替えて来るから待っててくれ。」


部屋に入ると、知らない少年がいる。


「1つ、予言をしよう。この先、お前は懐かしい者達に会うだろう。だが、殺してはならない。それと、転生者だというのはばれても構わない。お前には、あの方の恩恵があるのだから。」


「あの方って、神様のこと?」


少年は、静かに頷き銀色の翼を見せる。天使。


「では、また会おう。」


はぁ、もう何なのさ……。神様は僕に、何を求めていて何をして欲しいのか訳分からない。


服を着替える。


「お待たせ、行ってきます。」


6人で登校してるとレンが歩いてる。


「なぁ、質問いい?」


「言えることならばな。」


ため息交じりに言う。


「なら、好きな女の………すまん!すまん!」


あらまぁ、周りの女子から袋叩きだ。僕は、呆れた目で一瞥すると歩き出す。


「ファイ、助けてくれ!」


「自業自得だろ?」


「ひどい、仲間を見捨てるのか!」


「まぁ、頑張ってくれ。」


ガーン!!


レンは、オロオロしている。話しかける勇気が無いのかも。僕は、レンに笑みを浮かべ言う。


「おはよう、どうしたんだ?」


「おっ、おう。体は、大丈夫なのかと思って。」


「はっきり言えば、まだいろいろと辛いけどあいつらがお前が心配だからって朝から僕の家に来てな。そう言うお前は大丈夫なのか?」


気づかうような表情で言うと、大丈夫大丈夫だと笑顔で言うのであまり言ったりしなかった。


「ファイ、おはよう。体はどうだ?」


「アイガス副会長、おはようございます。だいぶ楽になってきました。」


「そうか。さて、ここから本題なんだが……。」


「?」


小さく首を傾げると、アイガスを見つめる。


「おまえ、クラスの誰かとグループになってまとめる役なんて出来ないか?」


そっ、それって……仮小隊を作れと言うこと。僕は、戸惑いつつもアイガス副会長を見る。仮小隊とは、いわば準小隊の次に位置する。小隊が、戦争で壊滅状態になれば準小隊が小隊に昇格して仮小隊が準小隊に昇格する事になる。つまり、戦場に近づくと言うこと。


「それは、僕に仮小隊を作れと?」


アイガス副会長は、無言で頷く。


「そんな!仮小隊は、早くても中学3年になるまで禁止のはずです。まだ、小学生になったばかりの僕達にできるわけないです。」


「お前は、8歳とは思えないくらい頭が良い。それに、その戦闘能力……。はっきり言えば、中学3年になるまで放置する必要を感じない。」


つまり、僕のせいなのか。


「僕はともかく、他を何で巻き込むんですか。アイガス副会長も、知ってるはずです。そういう子達は、真っ先に実力のある上級生に潰されることくらい。出る杭は打たれる世界だって事も。」


「なるほど、その辺の事情も知ってるんですね。さて、どうしたものか。」


後ろから声がして、振り向く。


「あなたは、生徒会長グラント先輩。」


「おはよう。まぁ、そんな話が出ただけだよ。君が、戦場に出るのが怖いならいいよ。」


試されてる……。本能的に、そう思った。自分のプライドと仲間の命。大抵は、プライドを選ぶ者が多い。そして、後悔と絶望を感じるのだ。だけど、僕にとってはプライドより仲間の命が大切である。これは、僕のぶれない本心。くだらないプライドで無駄死にするくらいなら、進んで恥をかく方がよほどいい。そして、仲間を大切にしなければ信頼のおける場面で裏切られる。


「はい、怖いです。僕は、臆病者なもので。」


2人は、少し驚いて僕を見る。


「………。」


「そろそろ、授業ですので失礼します。」


スタスタと仲間達の所に行く。


「やられたな……。」


「て言うか、彼って本当に8歳なの?」


「さぁな。でも、あいつは現役隊長びっくりの選択をした。そうだろ、第28小隊隊長グラント・イーミル。それで、どうするんだ。」


「どうもしない、完全敗北だよ。」


お手上げだとばかりに手を上げる。アイガスは、疲れたようため息を漏らし歩き出した。

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