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転生少年戦記  作者: 隣の黒猫さん
11/24

魔眼の血族

ここは……。ぼんやりと、目を覚ます。


「ファイ、起きたか。早かったな……。」


「その魔眼を使われたのは、初めてじゃ無いからな。それより、魔眼の効果を解け。」


不愉快そうに言う。カインは、ニヤッと笑う。


「やだね。それに、そろそろ来る。」


がっしりした老人が入ってくる。


「久しぶりじゃな。いや、あの時は赤子だったから知らぬか。お前の、お爺ちゃんにあたるものだ。やっと会えた……。」


触ろうとする手を、拒もうとする。


「まったく……。動くな。」


ビクッと、体が震えると動けなくなる。


「へぇー、効果有るんだ。」


はっきり言えば、効果は有る。僕には、父さんの血筋も混じっているため同族には効かない魔眼が効いてしまうのである。


「ふむ、これでは話すらできんな。」


「じゃあ、どうすんだ?」


「そうじゃな……。」


やっと、言葉の効果が消えて動けるようになる。だが、バタリと倒れる。言葉の呪縛(・・・)はかけられた者に、もの凄く負担がかかる。何故なら、全てを支配されるからだ。


「あっ、そうだ。お前って、魔眼無いの?」


「混血には、魔眼は宿らない。宿っても、まず体がもたないし死ぬ。」


命令には、逆らえない。そして、魔眼は普通の魔法と違い抵抗(レジスト)できない。だが、万能な訳でも無い。あと、3回。僕に、命令すれば解ける。また、魔眼を使う積もりかも知れないけど残念。魔眼の効果が消えて、1週間たたないと魔眼はかけられない。僕を、拘束するか眠らせるかしないかぎり僕は抵抗し続けるだろうし。


「さて、お仕事するか。」


「そうじゃな。」


「お前の母の研究データは、どうすれば見られる。ちなみに、嘘をつけば分かるからな。」


それこそ、嘘じゃない。まぁ、教えたところでこいつらがどうこうできるわけじゃ無い。


「そもそも、命令されてるから嘘はつけないだろ。何を言ってんだ?」


「とにかく、早く教えろ。」


「簡単に言えば、僕が死ねば良い。」


驚く2人。やっぱり、知らなかったんだな。そう、母の研究データは赤子の時……正確には、転生してお腹で身ごもった頃に赤子(ぼく)の魂に刻み込んでいた。見る条件は、僕の魂を死霊術で抜き取り古代魔法の特殊魔法で見ること。ほぼ、不可能だ。死霊術は、使える者が片手で数えられるくらいいるのは知っているが古代魔法は失われた文明の術で今は使える人間(・・・・)はいない。


まぁ、何事にも例外(・・・・)はいるのだけど。


「嘘をつくな!」


嘘では無い。魂を抜かれれば、生有る物の殆どが死に絶えるのだから。それは、僕も変わらない。


さて、どうする?いっそう、勘違いして殺してくれたら良いのに。内心、笑いながら待つ。


「ふむ、嘘は無いな。しかし、全て話したわけでも無い。そうじゃな?」


「さぁ、どうだと思う?いっそうのこと、ここで僕を殺してみるか?」


「まったく、何でだ。」 


「屁理屈言うようで悪いが、僕は教えろと言われたから教えたんだが?カインの言葉に、詳しくなんて無かっただろ?まさか、魔眼を使いこなせてないのか?血族の癖に?大丈夫なのか?」


「黙れ!」


あと、1回……。体が痺れる。これでは、僕の口を塞ぐ事になるとは思わなかったのだろうか?


「やめんか、このままでは本当にファイが死んでしまう。彼は、まだ幼いのだぞ。」


残念、中身はコッチでの歳たすと二十歳前後ですよ。と言うわけで、始めようか!


魔力の嵐が巻き起こる。


「ぬわっ!」 


「ぐはっ!」


あっ、気絶したラッキー。魔眼保持者は、気絶するとその時点でかけていた効果が全て無効になる。つまり、今の僕をカインは操れない。


さて、申し訳ないけどあちらにつけば本当に殺されるだろうし逃げさせて貰うよ。と思ったけど、予想以上に味方が追い付くの早かった。僕は、気配を殺して音を余りたてないように外に出る。予想通り凄いパニック状態。これ、どうしよう?


「あっ、ファイ!捕まってたんじゃ……。」


「はい、いろいろあって抜け出して来ました。」


真剣に言う。周りは、驚くが笑みを浮かべる。


「それより、早く引いてください。魔眼保持者2人は、無効にしましたがまだ居るはずです。」


皆頷くと、急いで馬を走らせる。


「ファイ、良かった。本当に、良かった。」


ホッとしたように言うロゼ。


「お父さん、まだここ敵陣!そう言うのは、帰ってからにして。魔眼は、抵抗(レジスト)出来ないから薄い布で目を隠して透けた光景を見ながら戦うと言いそうです。魔眼は、相手に直視させなければ効果は発動しないですから。」 


「わかった。でっ、その情報はどこから?」


「お母さんが、昔だけど教えてくれた。今回は、母さんの血族の魔眼にやられて……。」


シューン……。 


「そっか、そのあたりは後でね。」


馬に乗せると、追いかけるようにみんなについて行く。こうして、誘拐された僕は助け出されその後いろいろ聞かれたあげく深夜まで話していました。うん、8歳子供にはとても辛いよ……。

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