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200文字小説集

生温かい彼女のもの(200文字小説)

作者: 日下部良介

「何かあったの?」

「どうして?」

「こんなに酔っている君は珍しいから」

「何も無いわ…」

 言ってるそばから君は道路にへたり込む。

 僕は君の横に並んで座る。

 彼女が僕に寄りかかる。

「大丈夫?」

「うん。でも、もう少しこうしていてもいい?」

 彼女は僕の方を見て目を閉じる。

 僕は彼女にキスをする。

「ごめんなさい…」

 生温かい彼女のものが僕の中に入ってくる。


 通行人の罵声が聞こえる。

「あいつ、ゲロまみれだよ。彼女が可哀そう」





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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読致しました。 う……。催しそうです、何とかして!(グフ)
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